秋夕焼 3      75句

夕焼  秋夕焼  冬夕焼  寒夕焼  春夕焼  春茜

作品
作者
掲載誌
掲載年月
墓なのか石ころなのか秋夕焼 浅田光代 風土 201912
秋夕焼ゆすぶり進むコンバイン 池田光子 風土 202001
遊廓の濡額の金秋夕焼 延川五十昭 六花 202001
数へ唄の声遠ざかる秋夕焼 角口秀子 202001
数へ唄の声遠ざかる秋夕焼 角口秀子 202001
教会のステンドグラス秋夕焼 菅野日出子 末黒野 202001
風鐸にひかり残れる秋夕焼 升田ヤス子 六花 202001
鉄棒に一日の余熱秋夕焼 近藤真啓 春燈 202001
畳なはる甲斐駒はるか秋夕焼 菅野日出子 末黒野 202002
板塀の海女小屋漏るる秋夕焼 金森教子 雨月 202002
死はいつも忽然とあり秋夕焼 高橋和女 京鹿子 202002
突堤の先に灯台秋夕焼 森美佐子 やぶれ傘 202002
琵琶湖より日暮急ぐや秋夕焼 安野眞澄 202002
秋夕焼け塔に鴉の鳴きつづけ 秋山信行 やぶれ傘 202002
秋夕焼け放送室に朗読部 青谷小枝 やぶれ傘 202002
えんぴつのほんのりぬくい秋夕焼 おーたえつこ 202003
突堤に犬追ふ子ども秋夕焼 岩永みはる 追伸 202003
全頭の死をもて豚舎秋夕焼 服部早苗 202003
秋夕焼白砂に残す恋の詩 長尾タイ 末黒野 202004
気付かない振りも必要秋夕焼 仲里奈央 202005
秋夕焼浴びたる馬の匂ひかな 秋千晴 202005
艶やかに伸ぶる帯なり秋夕焼 赤座典子 あを 202010
刻々と雲の怪奇や秋夕焼 吉田順子 202011
無人の家雑草焦がす秋夕焼 沼田桂子 春燈 202011
一駅を歩くとせむか秋夕焼 吉川隆 春燈 202011
雲遊ぶ空に差し色秋夕焼 原博美 風土 202011
秋夕焼山なき総の空一枚 菅谷たけし 201911
秋夕焼三角野球まだ続き 大川ゆかり 201911
三陸の秋夕焼に染まりゐる 大畑善昭 202012
本籍は生国にあり秋夕焼 加賀荘介 202101
秋夕焼テトラポッドに鳶降りて 瀬島洒望 やぶれ傘 202101
秋夕焼草で拭きとる鍬の土 吉田幸恵 やぶれ傘 202101
富士の影ひときは明か秋夕焼 鍋島武彦 末黒野 202102
秋夕焼擂鉢の筋まろやかに 苑実耶 202104
秋夕焼東京都庁棒立ちに 菅原健一 202111
秋夕焼樫の大樹浮き立たせ 佐藤まさ子 春燈 202111
秋夕焼富山の雲海染めにけり 七郎衛門吉保 あを 202111
秋夕焼富士は三角ビル四角 小泉三枝 春燈 202112
万物の溶かされてゆく秋夕焼 沼田桂子 春燈 202112
電波塔の影の溶け入り秋夕焼 前原マチ 末黒野 202112
秋夕焼染まるベンチの老夫婦 毛利直子 末黒野 202112
追憶を手繰る潮騒秋夕焼 石原孝人 京鹿子 202112
一つ家に馬との暮し秋夕焼 中田みなみ 202112
サバンナや地球丸ごと秋夕焼 鈴木基之 202112
からす群れ賑やかな帰路秋夕焼 長崎桂子 あを 202112
擂鉢を伏せし山並秋夕焼 赤座典子 あを 202112
秋夕焼西方浄土は夫の国 和田絢子 春燈 202201
ラスト一秒シュートは逸れて秋夕焼 岡本尚子 風土 202201
聖堂のステンドグラス秋夕焼 菅野日出子 末黒野 202201
秋夕焼天山廻廊隈取りて 長谷川はまゆう 末黒野 202201
置き去りのブルドーザーや秋夕焼 大庭美智子 末黒野 202201
秋夕焼け鴉は杭に鳴きつづけ 秋山信行 やぶれ傘 202201
あんず染秋夕焼に溶くるかに 岸本順子 京鹿子 202201
秋夕焼猫の耳まで透けてをり 岡村尚子 202206
秋夕焼富士は三角ビル四角 小泉三枝 春燈 202212
万物の溶かされてゆく秋夕焼 沼田桂子 春燈 202212
秋夕焼丘に風飼ふ大銀杏 石原孝人 京鹿子 202211
秋夕焼魚跳ねし音に振り返る 坂入喜代枝 202211
秋夕焼テニスコートに鴉二羽 倉澤節子 やぶれ傘 202212
捨て台詞心に残し秋夕焼 若泉真樹 202212
郵便夫の来秋夕焼を背にして 小原紀子 末黒野 202212
秋夕焼孤峰の空と海の色 田中由紀子 末黒野 202212
秋夕焼をまぶしく見たり丘の上 堺昌子 末黒野 202212
石積の島の段畑秋夕焼 石原孝人 京鹿子 202212
はるかなる湯煙染めて秋夕焼 森清信子 末黒野 202301
秋夕焼切絵のごとき富士据ゑて 石黒興平 末黒野 202301
墨絵めく富士浮きたたせ秋夕焼 菅野日出子 末黒野 202301
縁石に座してバス待ち秋夕焼 宮元陽子 末黒野 202301
手を止めて窓より見入る秋夕焼 廣部尚美 末黒野 202301
秋夕焼染むる水面に長き水尾 廣畑育子 六花 202301
混雑の医院を出れば秋夕焼 永田万年青 六花 202301
玄関の鍵穴二つ秋夕焼 渡辺富士子 末黒野 202302
鐘の音を五つ沈めて秋夕焼 伊藤美緒 末黒野 202304
工場のサイレン響く秋夕焼 吉田悦子 202306
余生にも未来ありけり秋夕焼 神尾芳秀 202310
秋夕焼 →1

 

2023年10月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。