秋の風 4   124句

線香の折鶴つたふ秋の風    高島茂

秋の風  秋風  金風  色無き風

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
ロープウェイ降りて見あぐる秋の風 吉成美代子 あを 200710  
林立のビルの砦に秋の風 小城綾子 200711  
干し飛魚あごの嘴の鋭き秋の風 鷹羽狩行 200711 長崎・平戸
遺跡を道しるべの旅や秋の風 鷹羽狩行 200711 長崎・平戸
日本にも水の缶詰秋の風 金井充 百日紅 200711  
老眼や水面にうつる秋の風 土井田晩聖 万事 200711  
友ら逝きて黄泉親しかり秋の風 塩田博久 風土 200711  
蜘蛛の囲に三日蜘蛛ゐぬ秋の風 丸山照子 火星 200711  
雌日芝の荒地に秋の風出たり 十川たかし 200711  
一望の九重連山秋の風 谷村幸子 200711  
池渡る風紛ふなき秋の風 大橋晄 雨月 200711  
掘り出して鉄管ごろりと秋の風 高野幸次 200712  
話しても分からぬ猫や秋の風 さのれいこ 春燈 200712  
即身仏御座す洞窟秋の風 森本数子 200712  
つぶやきを書き溜めてをり秋の風 平賀扶人 馬醉木 200712  
口開いて鯉の自愛か秋の風 中村恭子 200712  
惜しまれて父母の館の秋の風 稲嶺法子 遠嶺 200712  
いつ癒ゆるともなき恙秋の風 佐藤淑子 雨月 200712  
杖欲しと思ふこの頃秋の風 佐藤淑子 雨月 200712  
病む左腕撫でては秋の風起こす 豊田都峰 京鹿子 200712  
唐崎の松を離るる秋の風 佐久間多佳子 京鹿子 200712  
装束の白きはまりし秋の風 戸栗末廣 火星 200712  
ハミングのほどの仕事を秋の風 加藤君子 火星 200712  
門前の石段に罅秋の風 田中藤穂 あを 200712  
サーカスが来て街中を秋の風 上林孝子 200712  
碑の裏の空白秋の風 中田みなみ 200712  
還暦の友の訃報や秋の風 黒杭良雄 ホトトギス 200801  
うろくづの光る水底秋の風 堀本祐子 遠嶺 200801  
何故生きてゐるかと白問秋の風 相島吼郎 200801  
白樺の林を透くる秋の風 水井千鶴子 風土 200801  
秋の風形見に貰ふ念珠かな 須藤美智子 風土 200801  
秋の風どこから来たの孕み猫 森津三郎 京鹿子 200801  
布留宮の鶏吹き上げし秋の風 岡本高明 船団 200801  
シャキシャキと来るハイヒール秋の風 芳野ヒロユキ 船団 200801  
賤ケ嶽真昼の鐘や秋の風 栗栖八重子 ぐろっけ 200801  
病院に窓があります秋の風 石井智也 200801  
四五人の吹きよせられし秋の風 浅井青陽子 ホトトギス 200802  
秋の風赤い車で追ひ越して 倉持梨恵 200802  
大方は捨つる詩ばかり秋の風 山田弘子 ホトトギス 200803  
ほろほろと何かこぼるる秋の風 石川星水女 ホトトギス 200804  
据る石ころがる石も秋の風 宮崎すみ 神々の交信 200808  
改修の工事やうやく秋の風 稲畑汀子 ホトトギス 200810  
秋の風足踏みオルガン弾き始む 金田美恵子 ぐろっけ 200810  
老いてなほ紅はく心秋の風 勝原文夫 ペン皿 200811  
終焉の座敷の窓や秋の風 豊谷青峰 春燈 200811  
水源の森百選や秋の風 松田和子 200811  
久方の京都をめぐり秋の風 佐藤健伍 200811  
時計台の針のそれぞれ秋の風 大鋸颯人 炎環 200811  
鉛筆で測るいただき秋の風 熊野和子 炎環 200811  
一筆筆に届く便りや秋の風 高橋照子 雨月 200811  
内患を気どられずをり秋の風 木下もと子 200811  
陽を掬ふシャベルの先に秋の風 北島和奘 風土 200811  
欄干を音なく打てる秋の風 ことり 六花 200811  
野の果を探るごとくに秋の風 ことり 六花 200811  
逝きし人呼べど颯々秋の風 高根照子 200812  
リルケの詩ひらく一篇秋の風 伊東和子 200812  
丹波路に水分りの嶺秋の風 山口キミコ 200812  
ハングル語交はし太宰府秋の風 長濱順子 200812  
0脚の犬に二度逢ふ秋の風 三角千栄子 炎環 200812  
さざ波と遊ぶ朽ち舟秋の風 岡野ひろ子 200812  
人は死に人に遣りし秋の風 沼田巴字 京鹿子 200812  
岩田帯して背筋伸ぶ秋の風 小林奈穂 200812  
秋の風水よりすこしさきをゆく 宮川みね子 風土 200812  
シャンプーの香がひろがつてゆく秋の風 外川玲子 風土 200812  
遠き木の葉裏を返す秋の風 菊地惠子 酸漿 200812  
合掌の阿修羅の見やる秋の風 大野崇文 200901  
人形の抱きし人形秋の風 榎本慶子 炎環 200901  
正座して足裏の白き秋の風 外川玲子 風土 200901  
雷同の雀とび立つ秋の風 生方義紹 春燈 200901  
妻の座の遠くなりたり秋の風 高木典子 雨月 200901  
大寺やどこからも来る秋の風 白石正躬 やぶれ傘 200901  
朝毎に足慣れて朝は秋の風 瀧春一 深林 200901  
大寺やどこがらも来る秋の風 白石正躬 やぶれ傘 200901  
煎餅焼く熱気を少し秋の風 橋本美代 やぶれ傘 200901  
朴の葉の二枚揺れゐる秋の風  稲岡長 ホトトギス 200902  
シーサーの阿像の舌や秋の風 常盤優 炎環 200902  
山雀の子等よく肥えて秋の風 丸田安子 酸漿 200902  
夢殿を出て一塔へ秋の風 岩垣子鹿 ホトトギス 200903  
秋の風坊ちやん列車の椅子堅し 二宮一知 万象 200910  
ビリケンの蹠くすぐる秋の風 品川鈴子 ぐろっけ 200910  
あさ露や鬱金畠の秋の風 野沢凡兆 ぐろっけ 200910  
墓に置く碁石一つや秋の風 五十嵐勉 200911  
業平邸が街の真ん中秋の風 鷲見多依子 200911  
匠町の黒き板塀秋の風 結城節子 炎環 200911  
大瘤を抱くすだ椎秋の風 竹内慶子 春燈 200911  
癈ひてなほ聴こゆるものに秋の風 石田康明 春燈 200911  
秋の風小さき障子の穴に消え 山口天木 雨月 200911  
自動ドア左右に別れ秋の風 永鳥眞弓 ろんど 200911  
秋の風美瑛の丘を越えてきし 河村啓花 ろんど 200911  
ブロンズの親指に吹く秋の風 小林優子 酸漿 200911  
秋の風仮設住宅の台所 吉弘恭子 あを 200911  
隊商の宿跡抜ける秋の風 坂根宏子 200912  
回廊はうぐひす張りや秋の風 竹内悦子 200912  
県庁を見学の子ら秋の風 竹内悦子 200912  
写経場に墨磨る音や秋の風 笠井清佑 200912  
大極殿覆屋取れし秋の風 笠井清佑 200912  
無縁仏一体ごとの秋の風 五十嵐勉 200912  
同世代の選手引退秋の風 石川かおり 200912  
大仏の光輪くぐる秋の風 篠原まどか 炎環 200912  
木鶏のコンと音あり秋の風 中島陽華 200912  
歌舞伎座へ素秋の風を道連れに 橋本良子 遠嶺 200912  
秋の風水面を軽くなぞりけり 倉持梨恵 200912  
白秋の風に午睡の夫寧し 植村よし子 雨月 200912  
浸水の跡しらしらと秋の風 川崎光一郎 京鹿子 200912  
紫蘇の実をほぐせばさらふ秋の風 南うみを 風土 200912  
干し物を取り込む腕に秋の風 家塚洋子 酸漿 200912  
空蝉の縋るロープに秋の風 大房帝子 酸漿 200912  
駅までを人それぞれに秋の風 小黒加支 酸漿 200912  
青不動初の開扉や秋の風 濱田カノエ 酸漿 200912  
長谷川の水透きとほる秋の風 五ケ瀬川流一 六花 200912  
震撼と五百羅漢や秋の風 鈴木敬一 200912  
体重は三キロも減り秋の風 鈴木敬一 200912  
靴底のかくも減りたり秋の風 中嶋麿澄 201001  
行く秋の風受く白きベンチかな 和田幸江 春燈 201001  
秋の風人が歩けば人につく 沼田巴字 京鹿子 201001  
子規庵の抜けどころなき秋の風 浅田光代 風土 201001  
家持の詠みし島なり秋の風 和田崎増美 雨月 201001  
傘寿にして親不知欠け秋の風 塩見治郎 雨月 201001  
僧帰る山懐や秋の風 伊藤ふみ 馬醉木 201001  
金印の島に筋なす秋の風 柴田佐知子 201002  
虎御石砕けて泣けよ秋の風 大信田梢月 万象 201002  
野仏の肘まろやかや秋の風 嘉住きよ美 末黒野 201004  
空仰ぐためのきざはし秋の風 稲畑汀子 ホトトギス 201009  
この週に重なる取材秋の風 稲畑汀子 ホトトギス 201009 秋の風→ 5

 

2015年10月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。