作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
金風を追風として帰路に就く | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 199910 |
金風の沃土に句碑の生れたる | 稲畑廣太郎 | 廣太郎句集 | 199912 |
金風の折目正しく曲り来る | 武田菜美 | 銀化 | 200011 |
金風の蔵を背に羅陵王 | 環順子 | 遠嶺 | 200101 |
金風となりて醤油の香と共に | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200109 |
吹きひろげゆく金風や樟大樹 | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200110 |
已が句集の校正送る金風忌 | 松崎鉄之介 | 濱 | 200112 |
金風の遠く近くを江戸囃子 | 大谷茂 | 遠嶺 | 200306 |
金風のはこぶ三味の音飛騨格子 | 大谷茂 | 遠嶺 | 200312 |
山頂に佇ち金風の鼻の穴 | 田中矢水 | 遠嶺 | 200401 |
金風の子を走らせて堂白し | 坊城俊樹 | ホトトギス | 200403 |
ふるさとを去る金風の三瓶あり | 竹下陶子 | ホトトギス | 200405 |
金風のルルドロザリオ繰る司祭 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200410 |
金風や君の心を紫に | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200410 |
金風やとつくり椰子置く相撲部屋 | 安永圭子 | 風土 | 200412 |
城山の金風おちて水湧けり | 九万田一海 | 河鹿 | 200501 |
金風の靹を俳諧船出づる | 竹下陶子 | ホトトギス | 200509 |
金風やときに鴉の役者顔 | 安達実生子 | 馬酔木 | 200511 |
金風の中に大日如来かな | 谷岡尚美 | 槐 | 200512 |
金風にショーウィンドー輝けり | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200608 |
金風に包まれてゐる密寺かな | 高橋将夫 | 槐 | 200711 |
金風に夢違観音ほほえめり | 紙岡三七子 | 濱 | 200712 |
虚子句碑といふ金風の褥かな | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200910 |
句碑の文字撫で金風となりゆけり | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200910 |
虚子句碑といふ金風の褥かな | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200910 |
句碑の文字撫で金風となりゆけり | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200910 |
金風に櫓音ひびきて舟下り | 田中浅子 | 璦 | 200911 |
金風にホ句の心をすすぎけり | 竹下陶子 | ホトトギス | 201002 |
黒潮に湧き金風となりにけり | 竹下陶子 | ホトトギス | 201003 |
船右往左往金風纏ひつつ | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201010 |
水茎の清清「金風白露秋」 | 東亜未 | あを | 201010 |
空耳に金風のいろ見えにけり | 雨村敏子 | 槐 | 201112 |
金風に包まれ槐は二十歳なり | 高橋将夫 | 槐 | 201202 |
雲の間に昼の月あり金風忌 | 瀬島洒望 | やぶれ傘 | 201201 |
金風を打ち延べてゐる俳諧師 | 柳川晋 | 槐 | 201211 |
金風の鞍馬に並ぶ括り柴 | 山田美恵子 | 火星 | 201301 |
金風やどの老人も元気よき | 吉田葎 | 空 | 201301 |
金風や緋衣に就く僧の列 | 小山ほ子 | 末黒野 | 201302 |
翌檜に金風高き能登路かな | 今村征一 | ホトトギス | 201303 |
金風や餅踏みの子のよく笑ひ | ふじの茜 | 空 | 201303 |
金風や梢は日差しちらつかせ | ことり | 六花 | 201311 |
吊り橋の金風銀風師の在さず | 上家弘子 | ろんど | 201401 |
金風へ汽笛を残し着眼す | 名倉悦子 | ろんど | 201401 |
金風のするりと光悦垣抜ける | 前田美恵子 | 槐 | 201401 |
金風のカルデラ千里渡りけり | 岩下芳子 | 槐 | 201401 |
金風に乗りてシベリアより来る | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201410 |
金風や決心揺るがざるものに | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201410 |
金風や決心揺るがざるものに | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201410 |
金風に乗りてシベリアより来る | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201410 |
金風といひてくちびる光るなり | 本多俊子 | 槐 | 201411 |
金風や城下に海も山もあり | 田丸千種 | ホトトギス | 201501 |
金風やお礼参りの石畳 | 中田禎子 | 槐 | 201501 |
金風を男の胸が受け止める | 高橋将夫 | 槐 | 201511 |
あす比叡けふは横浜金風裡 | 安原葉 | ホトトギス | 201602 |
金風や草原続く雄山へと | 近藤紀子 | 槐 | 201702 |
温泉の町の金風日差裏返す | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201708 |
金風に磨かれてゆく五感かな | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201710 |
五山より金風纏ふ忌日寺 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201710 |
金風を懐に抱き大志だき | 前田美恵子 | 槐 | 201710 |
金風や蔵が五つの船問屋 | 岡村清美 | 馬醉木 | 201712 |
金風の硯の海をわたりけり | 中田禎子 | 槐 | 201712 |
金風の吉野に虎となりし皇子 | 近藤紀子 | 槐 | 201802 |
児等駅でユニセフ募金風光る | 神田惣介 | 京鹿子 | 201809 |
武道館屋根金風に染まりゆく | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201810 |
帆を上げるより金風を友として | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201811 |
今朝の気や金風よぎる響きある | 中貞子 | 槐 | 201812 |
金風や大鯉ズイと寄りて来し | 久保夢女 | 槐 | 201812 |
金風の撫でれば波の立ち上がる | 山田佳乃 | ホトトギス | 201901 |
金風や武士のこゑ樹々にある | 中田禎子 | 槐 | 201902 |
金風や旅人吾へ鼓門 | コ田千鶴子 | 馬醉木 | 201910 |
金風や出入自在の貴人口 | 山下朝香 | 春燈 | 202001 |
金風を放ち三門鎮もれり | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 202009 |
穭田に鴉来てゐる金風忌 | 渡邉孝彦 | やぶれ傘 | 202101 |
金風に晒す詩心指折りぬ | 長尾タイ | 末黒野 | 202102 |
金風や根株に坐して握り飯 | 佐藤喬風 | 末黒野 | 202104 |
金風は墓場の崖をのぼりけり | 篠田大佳 | あを | 202112 |
金風の江戸に出て会ふよき集ひ | 安原葉 | ホトトギス | 202202 |
金風の小諸に虚子の三部作 | 安原葉 | ホトトギス | 202204 |
出港の銅鐸金風を歪ませて | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 202210 |
2023年10月9日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
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