秋 風 7    110句

秋風や眼中のもの皆俳句    高浜虚子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
秋風や椅子折り畳む人のゐて 金原亭馬生 炎環 200911  
秋風といふ真つ白き風の色 山田暢子 風土 200911  
秋風と思ふ選挙にあきれ果て 泉田秋硯 200911  
秋風と覚えつ如来拝しをり 近藤きくえ 200911  
黎明の湖秋風の舟ひとつ 川口襄 遠嶺 200911  
秋風や翁も踏みし磴の数 安立公彦 春燈 200911 立石寺
秋風に女の口笛のりゆけり 高橋泰子 200911  
秋風の遊びはじめの高櫓 久染康子 200911  
秋風の藻屑あさりや磯鴉 遠藤真砂明 200911  
秋風にすこし遅れて笑ひけり 山尾玉藻 火星 200911  
秋風やガイド指さす処刑場 秋田建三 200911  
秋風や肩肘張つて章魚干され 山田しづ惠 200911  
秋風を満身に享け由比が浜 大島みよし 200912  
秋風を通す本陣上段間 小澤菜美 200912  
秋風や檻の向うに眼鏡猿 館容子 200912  
起きぬけに秋風に遭ひ「生きてゐる」 泉田秋硯 200912  
「秋風」と五人つぶやくいっせいに 泉田秋硯 200912  
秋風とライオン橋を潜りけり 金山藤之助 200912  
秋風や酒に滲みし死者の書よ 石寒太 炎環 200912 義兄逝く
秋風や高き鼻梁の柩窓 石寒太 炎環 200912  
浮き上がり秋風まとふ露天風呂 長谷川智弥子 炎環 200912  
秋風の格子窓開きまねき猫 山田庫夫 炎環 200912  
秋風や「号」もて呼ばる古墳群 安立公彦 春燈 200912  
シベリウス?いいえ潮騒よ秋風よ 菊地瑩子 春燈 200912  
秋風や襷かけたる巡査の背 折橋綾子 200912  
秋風を妻と分かちてゐるリフト 柴田良二 雨月 200912  
高台に坐し秋風に身を癒す 近藤豊子 雨月 200912  
琴線に触れ秋風の過ぎゆけり 足立典子 雨月 200912  
秋風に触れて川辺を歩みけり 白石正躬 やぶれ傘 200912  
秋風や松一樹添ふ海難碑 乙坂きみ子 末黒野 200912  
秋風や見ずとも解る置手紙 松田都青 京鹿子 200912  
秋風や土あらはなるけものみち 南うみを 風土 200912  
秋風にひつぱられ立つ猫の耳 山田美恵子 火星 200912  
秋風を入れて拭込む仮住まひ 伊藤いな栄 酸漿 200912  
夕照の翳り秋風つのりけり 宇佐美ゆき 酸漿 200912  
身ほとりに秋風のある夜景かな 古林阿也子 200912  
秋風も乗せて高原列車行く 伊賀則夫 200912  
日めくりをめくる秋風渡船小屋 澤井玲子 200912  
秋風の吹き抜けてゆく身柱元 篠田純子 あを 200912  
秋風や樹ごと樹ごとの幹の肌 田中藤穂 あを 200912  
秋風や地を這ふもののやはらかし 堀内一郎 あを 200912  
秋風や石の肌より母の声 渡邉友七 あを 200912  
秋風や真中より澄む雨後の川 中田みなみ 201001  
秋風や空き家の庭の魚籠と竿 杉本明夫 201001  
ブーメラン秋風を截り手に戻る 泉田秋硯 201001  
秋風や水楢は葉をかさね合ひ 清海信子 末黒野 201001  
湖畔径ゆくに秋風まへうしろ 清海信子 末黒野 201001  
髪刈りし男匂へり秋風裡 清海信子 末黒野 201001  
千手観音千の秋風作りけり 小宮淳子 春燈 201001  
秋風や母の踵の柔らかき 渡辺若菜 春燈 201001  
秋風に手をさしのべて阿修羅像 福島せいぎ 万象 201001  
秋風を聞いてゐるなりガードマン 涼野海音 火星 201001  
駅で別れ秋風橋の上で別れ 根岸善行 風土 201001  
秋風に吹かれて歩く古戦場 大石よし子 雨月 201001  
秋風が先師の句碑の辺りすぐ 細川コマヱ 雨月 201001  
秋風にひとり吹かるる淀堤 細川コマヱ 雨月 201001  
秋風や隠岐に古りたる露兵塚 塩見治郎 雨月 201001  
秋風に並べし小布裏返る 鈴木てるみ ぐろっけ 201001  
秋風や乃木邸に古る飼葉桶 半田順子 馬醉木 201001  
秋風の抜ける座敷の胡麻豆腐 廣瀬雅男 やぶれ傘 201001  
秋風を先立てて若者が来る 岩岡中正 ホトトギス 201002  
秋風にのせ一片のわが祈り 今井千鶴子 ホトトギス 201002  
注連縄の紙垂に秋風水神社 渡邊孝彦 やぶれ傘 201002  
秋風の吹き広げたる蚤の市 吉村摂護 201004  
秋風をまとひはじめしジャカランダ 稲畑汀子 ホトトギス 201009  
秋風の影ならぬ影夜の砂 鳥居おさむ ろんど 201010  
二人して秋風にさへつまづきぬ 北川英子 201010  
弁財天初秋風に化粧けはひける 小澤菜美 201011  
秋風や天金の書の金に触れ 鷹羽狩行 201011  
秋風を聴くに赤信号が邪魔 千田百里 201011  
秋風が立ち真相は藪の中 望月木綿子 201011  
秋風や釘抜けし穴やや縮み 柴田佐知子 201011  
象潟や秋風まとふ西施像 江本路代 酸漿 201011  
秋風や引き幕うすき木偶舞台 塩路隆子 201012  
神殿を渡る秋風祈祷受く 伊藤久江 201012  
秋風を入れて詩嚢を満たしけり 塩路五郎 201012  
秋風や余白少なき備忘録 阪本哲弘 201012  
おほぜいで来て秋風のひとりかな 十川たかし 201012  
やはらかく肩抱かるや秋風裡 矢口笑子 春燈 201012  
秋風や口三味線に足軽し 泉田秋硯 201012  
総て遠し秋風に髪遊ばせて 田原陽子 201012  
秋風や傷乾きゐる仁王像 村上すみ子 201012  
秋風のそこから生まる幡の列 村上すみ子 201012  
秋風や草庵横の大水車 米山喜久子 201012  
秋風やこころ波うつ里の径 池田光子 201012  
秋風や千の願ひの絵馬吹かれ 植竹美代子 雨月 201012  
遠き世を踏む秋風の石だたみ 平野伸子 馬醉木 201101  
秋風の頰を撫でゆく観覧車 山田ひさし 馬醉木 201101  
秋風と対話尽して歩き出す 安達実生子 201101  
蒼穹や秋風通ふ山武杉 田中臥石 末黒野 201101  
秋風の身に沁むかぜとなりにけり 中山純子 万象 201101 哀悼滝沢伊代次兄
秋風や娶りたる子のはや遠く 小澤利子 201101  
微熱とれ全身さらす秋風裡 山田をがたま 京鹿子 201101  
秋風を纏ひて心素となんぬ 村上悦子 雨月 201101  
秋風に穴のあきたる大飛球 立村霜衣 ホトトギス 201102  
秋風が手にとるやうに見えて山 岩岡中正 ホトトギス 201102  
秋風裡ふとたてがみの欲しきかな 岩岡中正 ホトトギス 201102  
蜘蛛の巣の完壁修理秋風裡 野中啓子 201102  
秋風にシンクロナイズする心 高橋将夫 201102  
秋風や溶けむばかりの山羊の髪 片山博介 春燈 201103  
秋風や休耕五年の田に仔てば 内藤三男 ぐろっけ 201103  
秋風の白きに染まる石舞台 石黒興平 末黒野 201104  
秋風の木立を渡る夕べかな 矢崎暉文 酸漿 201104  
秋風や皿の卵の待時間 白石不舎 201105  
秋風や川中島と聞くばかり 稲畑汀子 ホトトギス 201108  
秋風に遊ばれてゐる「ゆ」ののれん 竹貫示虹 京鹿子 201109  
湖近き駅に秋風吹いてをり 岡佳代子 201110  
天帝の気紛れは秋風にまで 稲畑廣太郎 ホトトギス 201110  
そよぐものより秋風の中にあり 稲畑汀子 ホトトギス 201110 秋風 →8

 

2014年10月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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