秋 風 6   108句

秋風や水より淡き魚のひれ    三橋鷹女

秋の風  秋風  金風  色無き風

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
秋風の流れを鳶に見てをりぬ ことり 六花 200710  
痛むまで夜の秋風にさらす胸 ことり 六花 200710  
白樺に聴く秋風や師の声す 永峰久比古 馬醉木 200710  
ゼッケンに秋風入れて草スキー 吉成美代子 あを 200710  
生きてゐる吾秋風の龍飛岬 泉田秋硯 200711  
秋風に頬杖つけば無精ひげ 小林清之介 風土 200711  
秋風や明恵上人耳落とす 浅田光代 風土 200711  
秋風や血筋といふも曲りがち 柴田佐知子 200711  
秋風に吹かれて軽くなる心 高橋将夫 200711  
秋風や浬般木に飽きし阿蘇五山 金澤明子 200711  
駅出てはや秋風の草ゆらす 池部久子 酸漿 200711  
林間や秋風に鳴る氷旗 岡本眸 200711  
秋風の真新しくて師の母校 野路斉子 200711  
秋風に躍り暖簾の字は読めず 泉田秋硯 200712  
秋風や網よりはづす大ひとで 榎本文代 万象 200712  
秋風や忍者の如く古書肆出づ 竹生田勝次 風土 200712  
桐の秋風を後ろに能の笛 小宮山勇 遠嶺 200712  
全身が秋風の的となり老ゆる 渡邉友七 あを 200712  
旅人となりて気儘や秋風裡 坪井洋子 200712  
秋風や虎は肩より歩き出し 山下青坡 200801  
秋風や自問自答の声零し 阪本哲弘 200801  
秋風や短き文をいとほしむ 吉澤利治 遠嶺 200801  
秋風に吹かれてをりぬ車椅子 中藤百々代 春燈 200801  
秋風におしやべり乗せて万歩計 岡野ひろ子 200801  
秋風の入り来る戸口より出づる 加古みちよ 火星 200801  
秋風や秘仏にものを申しける 古田考鵬 雨月 200801  
秋風とくぐる軒端や十団子 塩田博久 風土 200801  
門閉ざすとき秋風の影法師 外川玲子 風土 200801  
秋風や座禅のままに鉄舟逝く 浅田光代 風土 200801  
蝉なしの笛秋風へ吹きにけり 間島あきら 風土 200801  
秋風や足湯に屯する女 飛鳥由紀 200801  
ため息をつき秋風に乗せにけり 倉持梨恵 200801  
秋風の観音坂にしばし立つ 平島利男 酸漿 200801  
秋風や川辺の穂草波打たせ 木内美保子 六花 200801  
秋風をしばし歩みて独り言 上林孝子 200801  
秋風のよろこぶ双手振りにけり 真保喜代子 200801  
秋風やジャズの洩れ来る旧租界 田中敬 200802  
秋風に吹かれて渡る戻り橋 寺本妙子 200802  
秋風の音なく姿ありにけり 塙告冬 ホトトギス 200802  
前方後円墳秋風のかたち 岩岡中正 ホトトギス 200802  
秋風や葉のささやきに耳すます 横田実 遠嶺 200802  
秋風の埋木舎にわれひとり 遠藤とも子 ぐろっけ 200802  
秋風や捨田は棘の草ばかり 小林優子 酸漿 200802  
吹かれをり宇宙の底の秋風に 村松紅花 ホトトギス 200803  
音信を問うてもみたし秋風に 今橋眞理子 ホトトギス 200803  
坐りたるところより秋風の吹く 岩岡中正 ホトトギス 200803  
秋風の居るごと後ろ振り返へる 真保喜代子 200803  
秋風を纏へばそこに佇みて 稲畑汀子 ホトトギス 200808  
秋風と思ふ遠山よく見えて 宮崎すみ 神々の交信 200808  
秋風の浮御堂に脚ありにけり 城孝子 飛火野 200808  
秋風に潮荒き日もありぬべし 稲畑汀子 ホトトギス 200809  
秋風よ包め骨皮痩老を 伊藤白潮 200809  
秋風や麺麭の袋の巴里の地図 安住敦 春燈 200809 『午前午後』
秋風を畳み白帆の下ろされし 稲畑廣太郎 ホトトギス 200810  
秋風にふと旅疲れあることを 稲畑汀子 ホトトギス 200810  
秋風や鴉死しても嵩高き 丁野弘 200810  
八つ橋に秋風聴いてをりにけり ことり 六花 200810  
べろ出して秋風の渋かりしこと 伊藤白潮 200810 『游』
秋風や真間の継橋二歩に越ゆ 安立公彦 春燈 200811  
秋風に広くゆられて琵琶湖かな 佐藤健伍 200811  
秋風や洗ひざらしのデニムシャツ 吉田空音 炎環 200811  
べろ出して黄泉の秋風如何ならむ 戸田和子 200811 師の三句に寄せ
虚子庵に秋風を知るはるかかな 外川玲子 風土 200811  
焚き終へて秋風かよふ登り窯 秋葉雅治 200811  
秋風や魚籠に微妙といふ形 安居正浩 200811  
秋風やねんきん特別便来る 篠田純子 あを 200811  
秋風に紙飛行機の出来を問ふ 泉田秋硯 200812  
一機発ち追ふ秋風の駈けくらべ 泉田秋硯 200812  
師を送り来て秋風と気付きけり 笠井敦子 200812  
秋風が葉っぱもつれてやってきた 広瀬結麻 200812  
秋風にちから溜めたる牛の足 坂本丹荘 遠嶺 200812  
秋風の立つ日に貰ふ欠伸かな 竹中一花 200812  
秋風の瞑想羅漢と化す思ひ 服部菰舟 雨月 200812  
秋風の他は置かざる机かな 神蔵器 風土 200812 良雄:主税の机
秋風に会ふや小川の橋渡り 山田暢子 風土 200812  
秋風を載せて転居の葉書来る 市村義夫 風土 200812  
秋風に草の莢鳴るの夕べかな 木内美保子 六花 200812  
秋風やさざ波たたみ渡りゆく 堤内久美子 六花 200812  
苑に聴く秋風ざわと尖りをり 大島みよし 200901  
秋風や淋しい振りをしたりもし 湯川雅 ホトトギス 200901  
樹に耳を寄せ秋風の声を聴く 長山あや ホトトギス 200901  
秋風が足元掬ひ歩の軽し 塩野きみ 遠嶺 200901  
秋風に背を押されて歩を早む 達山丁字 200901  
秋風や阿吽の老の夫婦坂 勝又窓秋 200901  
秋風やピカソの魚の骨ばかり 榎本慶子 炎環 200901  
秋風や怒涛へ突き出る潮見台 布川直幸 200901  
秋風やあとかたもなき会葬者 佐藤眞隆 京鹿子 200901  
秋風や魚板の罅のふかみつつ 荒井千佐代 200901  
照敏忌秋風交差してゐたり 服部早苗 200901  
秋風にさつと木の葉の散りにけり 松本蓉子 六花 200901  
秋風の行方や同じ樹を鳴らす 瀧春一 深林 200901  
秋風を入れ部屋履きを揃へけり 天野美登里 やぶれ傘 200901  
秋風の仙石原の遠音かな 大木清美子 200902  
秋風や五百羅漢の泣く笑ふ 樋口みのぶ 200902  
牧水生家秋風のほか何もなく 池田倶子 雨月 200902  
胞衣塚の松に秋風吹くばかり 大石喜美子 雨月 200902  
相会ふに秋風に又背を押され 藤兼静子 200902  
秋風にタルトづくめの子規の町 山口博通 ぐろっけ 200902  
秋風や花の紅染む夫の骨 荒井千瑳子 200902  
秋風や娘は遠く離れ住み 満川房子 酸漿 200902  
秋風といふ道連れのあるばかり 岩岡中正 ホトトギス 200903  
のこす句も捨つる句も秋風の中 岩岡中正 ホトトギス 200903  
秋風の通りて来たる空に窓 竹下昌子 200903  
秋風のわが身ひとつの句なりけり 安住敦 春燈 200903 『古暦』
秋風をいまだ知らざる風車 高橋将夫 200905  
秋風や山門に置く塵取具 野沢しの武 風土 200906  
吹きわたる秋風黒き河流れ 林和子 万象 200908  
秋風を背ナに闘将去り行けり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200910 秋風→ 7

2014年10月10日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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