秋 風 3     100句

藷畑にただ秋風と潮騒と    山本健吉

秋の風  秋風  金風  色無き風

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
秋風や音が押しだすコルク栓 太田寛郎 200209  
秋風に油をたらす換気扇 山田六甲 六花 200209  
秋風や樹海暗闇皆無口 吉成美代子 あを 200209  
翳りてより秋風となる隅田 稲畑廣太郎 ホトトギス 200210  
秋風の心地よき日でありしかな 稲畑汀子 ホトトギス 200210  
秋風の中にある身となりにけり 高浜年尾 円虹 200210  
秋風に摩天楼忌の眼閉づ 朝妻力 雲の峰 200210  
秋風の厨に盗み煙草かな 朝妻力 雲の峰 200210  
秋風や堂の扉に武田菱 中川晴美 雲の峰 200210  
秋風のころの忍となりにけり 山尾玉藻 火星 200210  
琴抱きて入る秋風の質暖簾 泉田秋硯 200211  
笙の音に琴の重なる秋風裡 小澤克己 遠嶺 200211  
爪切つてゐて秋風と思ひけり 松内佳子 百鳥 200211  
秋風や潜水服の鉛抜く 近藤幸三郎 風土 200211  
秋風や口にひろがる薄荷飴 牧弓人 築港 200211  
籠の上の鵜に秋風の立ちにけり 山尾玉藻 火星 200211  
秋風の中に生れし切り火かな 高橋将夫 200211  
赤松や秋風とほる鼻に穴 石脇みはる 200211  
秋風や狐格子に日の照つて 加藤みき 200211  
秋風や襖絵の鷹爪を研ぐ 梅村すみを 200211  
秋風や烟のやうな粉薬 山田三江子 200211  
秋風の裏側へ干す煎じ薬 浅井勝子 200211  
陰口は得意秋風に戸を立てて 中原道夫 銀化 200211  
秋風鈴となりて催眠かけ上手 八條凛子 銀化 200211  
秋風に嘴鳴らしゐる鸛 中川晴美 雲の峰 200211  
秋風に散る舟虫の数知れず 西山美枝子 酸漿 200211  
秋風の安堵ともまた寂しとも 守屋井蛙 酸漿 200211  
秋風や古服捨つる大包 田中藤穂 あを 200211  
秋風の沼いくつ置く山のあひ 木内憲子 200211  
秋風に睡魔もらひぬ魯迅伝 千坂美津恵 200212  
誘はるる秋風のあり雲とゆく 外川玲子 風土 200212  
秋風やリフトの山へ眼置く 平田安生 風土 200212  
秋風や天金の書に朱のしをり 鷹羽狩行 200212  
秋風も磨り込む唐の墨・硯 庄中健吉 200212  
秋風にささめく庭の一樹かな 西川久美子 遠嶺 200212  
秋風を誘ふ扇の舞ひにけり 邑橋節夫 遠嶺 200212  
秋風の入れ替はりけり石舞台 城孝子 火星 200212  
秋風の神戸の小磯良平展 田中英子 火星 200212  
まつさらの秋風となり栗鼠走る 戸田春月 火星 200212  
秋風や空地のままの生家跡 大串章 百鳥 200212 臼田亜浪生家跡。曾て師林火に随い訪れしことあり
秋風や屋上庭園開園式 半澤佐緒里 百鳥 200212  
秋風や水栓固く締めて発つ 酒井康正 百鳥 200212  
秋風や微動だにせぬ托鉢僧 林和子 雲の峰 200212  
秋風の鳶と目が合ふ露天風呂 信崎和葉 六花 200212  
家中に秋風入れて引越す 信崎和葉 六花 200212  
人等去り秋風のこる門辺かな 松林順子 雨月 200212  
秋風や物語みな悲しかり 笹倉さえみ 雨月 200212  
戸籍一人秋風爽とまた寂と 田中藤穂 あを 200212  
秋風や秒針赤き花時計 濱地恵理子 200212  
秋風や男出てくる寺の門 今瀬剛一 対岸 200212  
眼鏡橋秋風潜る穴二つ 今瀬剛一 対岸 200212  
魚板一対秋風のさらしもの 今瀬剛一 対岸 200212  
秋風や窓に無罫の自由帳 寺内佶 遠嶺 200212  
秋風や連綿美しき便りあり 小國佐世子 遠嶺 200212  
間違へて秋風と手をつなぎゐし 後藤比奈夫 ホトトギス 200301  
秋風や碓氷峠に鉄道文化村 小野寺節子 風土 200301  
上州の秋風ことに蒟蒻畑 小野寺節子 風土 200301  
現し世の秋風まとひ兵馬俑 濱名伸子 円虹 200301  
秋風やしんがりに引く阿弥陀くじ 安里道子 200301  
秋風や遺品の中の原稿紙 青垣和子 雨月 200301  
秋風や畳む故郷の住みし家 木村幸子 帆船 200301  
秋風を万葉びとの吐息とも 峰尾秀之 200302  
秋風の何せよと席立たしむる 中島たまな 200302  
国姓爺の巨像秋風索寞たり 松崎鉄之介 200302  
面打ちの鑿秋風を刻みをり 平野静 京鹿子 200302  
秋風を阿修羅六臂のとらへをり 河内桜人 京鹿子 200302  
秋風の吹き抜く邪鬼の鼻の穴 河内桜人 京鹿子 200302  
秋風に魚板はらわた癒しをり 藤井久仁子 ぐろっけ 200302  
秋風にハラホゲ地蔵なぎの海 原田圭子 ぐろっけ 200302  
秋風のただ吹きぬけて古墳山 竹内喜代子 雨月 200303  
炎天秋風疊の上も山河なり 佐藤喜孝 あを 200303  
秋風に吾が泣き顔を思ひ出す 吉田康子 青山椒 200303  
手に載せるほどの秋風ときに来る 上崎暮潮 ホトトギス 200304  
川風と海風と秋風は別 稲畑廣太郎 ホトトギス 200309  
秋風や雲あるところ佐渡らしき 山田六甲 六花 200309  
秋風の欠片は魚に似たるかな 今瀬剛一 対岸 200309  
秋風や吊りて揺れざる洗ひ筆 鷹羽狩行 200310  
秋風や日差を少し遠ざけて 稲畑廣太郎 ホトトギス 200310  
秋風や七つ釦を偲ぶ湖 稲畑廣太郎 ホトトギス 200310  
水の辺の何処も秋風浄土にて 小澤克己 遠嶺 200310  
秋風や豆も鋤き込む豆畑 朝妻力 雲の峰 200310  
秋風やペン握りゐし掌を開く 徳丸峻二 風土 200310  
秋風にまかせて洗ふ怠惰の手 新関一杜 京鹿子 200310  
秋風が吹くよ一身透明に 新関一杜 京鹿子 200310  
自画像に双つの貌や秋風鈴 宇都宮滴水 京鹿子 200310  
秋風や齢のことを思ふとき 泉田秋硯 200311  
秋風やひとり杭打つ音を立て 蓮尾あきら 風土 200311  
秋風や神馬瞑り凝と立つ 梶島邦子 築港 200311  
秋風の他はよるべのなき浜辺 川村政枝 築港 200311  
秋風をせめて旨しと渇きをり 林翔 200311  
秋風のなか風の詩を胸ぬちに 大塚鈴子 雨月 200311  
秋風の庭に出されしままの椅子 高橋信佑 あを 200311  
秋風の建禮門へ歩みけり 山田六甲 六花 200311  
秋風や臘燭代は十ペセタ 中田みなみ 200311  
秋風や日の射してゐる屏風岩 今瀬剛一 対岸 200311  
板の間を磨き秋風通しけり 福井隆子 対岸 200311  
秋風のとどまる形屏風岩 堤田博子 対岸 200311  
秋風の襟足過ぐる銀座かな 鈴木清子 遠嶺 200311  
幽霊画展出で秋風の人となる 冨田正吉 200311  
秋風や浜に突き立つ鯨鈷 野中亮介 馬醉木 200312 秋風 4→

 

2014年10月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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