赤蜻蛉       75句

小春日や石を噛み居る赤蜻蛉    村上鬼城

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書・その他
一本の杭を好める赤蜻蛉 本多寿美子 雨月 199811  
幾百の魂涌くごとく赤蜻蛉 村瀬初実 春耕 199901  
赤蜻蛉繕ひ済みし鶏の小舎 皆川盤水 春耕 199910  
赤蜻蛉母子観音に遊びをり 中島徳子 酸漿 199911  
赤蜻蛉野菜炒めの出来上る 東莎逍 船団 199912  
赤蜻蛉丘の団地の大通り 白石秀雄 酸漿 200001  
赤蜻蛉少し邪魔なバット振る 松沢久子 いろり 200001  
太古より虚空を流離う赤蜻蛉 尾上有紀子 わがまま 200002  
赤蜻蛉汝も動かぬこと好きか 嶋田一歩 ホトトギス 200004  
赤蜻蛉子の忌近づく水の音 朝妻力 俳句通信 200009  
水音の高まる夕べ赤蜻蛉 丹羽啓子 馬醉木 200011  
母の家遥かに置きて赤蜻蛉 天野きく江 200011  
放課後の空いつぱいの赤蜻蛉 唐沢静男 春耕 200011  
赤蜻蛉どつときて舞ふ鍬の先 能勢真砂子 馬醉木 200012  
入母屋や夕日に映えて赤蜻蛉 矢嶋英子 遠嶺 200012  
抽出の古りし墨痕赤蜻蛉 阿部昭子 遠嶺 200102  
かわされていなされてなお赤蜻蛉 秋尾敏 火星 200109  
まだ赤くなれずに庭の赤蜻蛉 谷野由紀子 俳句通信 200110  
閼伽棚に羽伏せてをり赤蜻蛉 網野茂子 酸漿 200112  
赤蜻蛉往き来す山頂県境 坂口みほ子 ぐろっけ 200112  
赤蜻蛉柩の小窓噛みゐたり 鈴木夢亭 春耕 200202  
泣きじやくるかごめの輪の中赤蜻蛉 田彰子 船団 200202  
川添ひの道を選べば赤蜻蛉 北畠明子 ぐろっけ 200202  
大の字に水に浮きたる赤蜻蛉 吉成美代子 あを 200209  
入相の風を染めゐる赤蜻蛉 川野喜代子 雲の峰 200210  
朝と夕餌金に餌赤蜻蛉 森理和 あを 200210  
新しき句碑の上とぶ赤蜻蛉 塩川雄三 築港 200211  
類は類呼んで集まる赤蜻蛉 塩川雄三 築港 200211  
花舗の前行きつ戻りつ赤蜻蛉 佐野静子 遠嶺 200212  
行商の荷や赤蜻蛉つけていく 須佐薫子 帆船 200212  
階を登る女と赤蜻蛉 竹中一花 200212  
病棟の窓に見つけし赤蜻蛉 坂口三保子 ぐろっけ 200212  
赤蜻蛉風の中から風生まれ 浅田光喜 対岸 200212  
つんつんと触れ夕映えの赤蜻蛉 及川茂登子 対岸 200212  
本堂の前が縄張り赤蜻蛉 塩出眞一 ぐろっけ 200302  
赤蜻蛉原子炉2号機停止せり 浦川聡子 水の宅急便 200305  
向きかへて用ある如し赤蜻蛉 渡辺初枝 酸漿 200311  
飛鳥川風に吹かるる赤蜻蛉 浦松静子 築港 200311  
何もなき空をたのしみ赤蜻蛉 秋岡朝子 200311  
本殿の屋根高く越え赤蜻蛉 石川敬子 対岸 200311  
子等の声届く高さを赤蜻蛉 足立典子 雨月 200312  
赤蜻蛉飛び交ひ谷を深くせり 平野貴 対岸 200312  
赤蜻蛉ジャングルジムをほしきまま 石原光徳 酸漿 200401  
赤蜻蛉空染めてゆくそめてゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 200409  
赤蜻蛉火星に色を貰ひしか 稲畑廣太郎 ホトトギス 200409  
梅花藻の流れを外れ赤蜻蛉 長村雄作 栴檀 200410  
楼門の扁額旧りぬ赤蜻蛉 辻井桂子 雲の峰 200410  
今朝の杖いづこへ曳かん赤蜻蛉 野崎たか志 築港 200410  
赤蜻蛉東に三笠西生駒 野崎たか志 築港 200410  
赤蜻蛉柵一列にわれを待つ 山田清香 酸漿 200411  
丁寧に金箔を押す赤蜻蛉 福島寿重子 帆船 200411  
牛の背に止まりなほせり赤蜻蛉 横森みゆき 雲の峰 200411  
赤蜻蛉乱舞に規律あるらしく 間島あきら 風土 200411  
赤蜻蛉おもへば夫は死上手 岸田爾子 200412  
赤岳の稜線尖る赤蜻蛉 山本浪子 風土 200412  
赤蜻蛉無人駅舎を通り抜け 石井和子 帆船 200412  
一塊の八ヶ岳一群の赤蜻蛉 山本浪子 風土 200501  
何処までの晴天わつと赤蜻蛉 古宇田敬子 対岸 200501  
碧落に赤の線描き赤蜻蛉 池田倶子 雨月 200501  
赤蜻蛉檜山杉山ながめ倦きぬ 瀧春一 菜園 200509  
赤蜻蛉吾前でつと向きを変ふ 堀田綾子 築港 200509  
休耕の畑に飛び交ふ赤蜻蛉 先崎きくよ 酸漿 200510  
風渡る富士の霊園赤蜻蛉 大関とし子 築港 200510  
赤蜻蛉子連れで来たるボランティア 北嶋薫 築港 200511  
草刈つて空平らなり赤蜻蛉 谷合青洋 酸漿 200512  
赤蜻蛉指回しつつ見つめをり 牧原佳代子 酸漿 200512  
駄菓子屋の横丁をぬけ赤蜻蛉 大西八州雄 万象 200601  
巨人軍練習場の赤蜻蛉 大久保白村 ホトトギス 200602  
富士駅発富士宮着赤蜻蛉 嶋田一歩 ホトトギス 200603  
指に止まり湯の町見下ろす赤蜻蛉 松井和恵 八千草 200604  
赤蜻蛉谷深き日に舞ひよどむ 瀧春一 常念 200606  
赤蜻蛉風の高さに群をなす 岡田 麻枝 酸漿 200610  
乳母車に身じろぎもせぬ赤蜻蛉 杉本薬王子 風土 200611  
里川に沿ふ風のあり赤蜻蛉 岡本直子 雨月 200612  
友去りし家の周りに赤蜻蛉 伊勢ただし ぐろっけ 200701  
天女出づ目付柱に赤蜻蛉 品川鈴子 ぐろっけ 200710  
赤蜻蛉ぐるみ木道ゆづりけり 鈴木まゆ 馬醉木 200712  
太極拳の指を離れず赤蜻蛉 窪田粧子 馬醉木 200712  
気圧されて空に止まりし赤蜻蛉 岡敏恵 ぐろっけ 200801  
赤蜻蛉縫れる二羽に肩を貸す 藤澤希宗子 ぐろっけ 200802

08/08/29 制作

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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