雪の果       39句

雪の果  忘れ雪  涅槃雪  名残雪

作品
作者
掲載誌
掲載年月
なつかしき山腹の駅雪の果て 甲田夏湖 船団 199811
雪の果関東内陸部に予報 稲畑廣太郎 ホトトギス 199903
雪の果ならむ祇園に男ごゑ 丸山海道 海道句集 199910
北門の矢傷確かむ雪の果 柿沼盟子 風土 200006
雪の果て麹の蓋の煉瓦積み 田村すゝむ 風土 200104
産砂や雪の果てなる大江山 村田孝子 京鹿子 200202
雪の果牧場に透る牛の声 皆川盤水 春耕 200204
雪の果婆娑と崩れて伎楽面 大塚まや 京鹿子 200205
句の友の棺へ句帳雪の果 和田一 雨月 200206
父母の年越えてはるかや雪の果 小林巳禮 酸漿 200303
板戸絵の常磐御前に雪の果 佐々木孝子 200306
雪の果通夜の受付まかせらる 鈴木とおる 風土 200404
晩年の山河ゆゆしや雪の果 字都宮滴水 京鹿子 200404
飛石の形(なり)のいろいろ雪の果 高橋千美 京鹿子 200406
入院の長子従へ雪の果 瀬戸悠 風土 200504
雪の果山古志中学建替る 赤座典子 あを 200505
雪の果さしかかる死の適齢期 伊藤白潮 200604
トランプの一人遊びや雪の果 福地初江 200801
阿修羅像見て渇きをり雪の果 水野恒彦 201005
六甲の山頂白き雪の果 稲畑汀子 ホトトギス 201103
風強きことの加はる雪の果 稲畑汀子 ホトトギス 201103
みちのくの海山哭くや雪の果 鈴木直充 春燈 201106
一瞬に消える日常雪の果 中島節子 ぐろっけ 201106
旨き茶と覚ゆる朝や雪の果 田中臥石 末黒野 201206
スコップの尖が石噛む雪の果 生田作 風土 201401
なほ油断ならざることも雪の果 稲畑汀子 ホトトギス 201403
北国の雪の果とはならざりし 稲畑汀子 ホトトギス 201403
長き廊の彼方明し雪の果 加藤みき 201404
瞑りてゐても明るき雪の果 酒本八重 201405
夢にふと若き日のあり雪の果 水野恒彦 201405
土壁に竹の骨出て雪の果 深川淑枝 201503
東京の雪の果とはならざりし 稲畑汀子 ホトトギス 201503
伎芸天見て口喝く雪の果 水野恒彦 201605
借りし胸また一つ消ゆ雪の果 井上菜摘子 京鹿子 201706
雪の果後生大事と水光る 平野多聞 201805
うすあかり雪の果てなる港街 秋川泉 あを 201806
永却の一瞬に生き雪の果 水野恒彦 201807
安心はまだ先のこと雪の果 稲畑汀子 ホトトギス 201903
生くるとは別るることや雪の果 小山田子鬼 202301

 

2023年3月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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