若 布 2       157句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
寄る若布棒立てて待つ一人つきり 今瀬剛一 対岸 200407
一舟に一人の自由若布刈る 今瀬剛一 対岸 200407
背負荷の若布売女の来ずなりぬ 武井玲子 八千草 200409
浸したる若布天与のいろ戻す 武井玲子 八千草 200409
一椀の若布宮古の浪想う 有賀元子 八千草 200409
海を打ち打ち据ゑ若布洗ひをり 内藤ゑつ ゑつ 200411
短日の小鍋に浸す砂若布 横森みゆき 雲の峰 200501
東京の暮しに若布携へて 稲畑汀子 ホトトギス 200502
味噌汁に若布の旬となりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200502
サラダにも若布加へてありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200502
まだ海のふくらみ残る若布かな 長谷川通子 雲の峰 200504
海に身を投ぜんばかり若布掻く 室伏みどり 雨月 200505
女手のとどく高さに若布干す 鎌倉喜久恵 あを 200505
舫ひ綱渦巻く中に若布屑 菅原光恵 百鳥 200506
卆寿なる行商の来て若布売る 松井洋子 ぐろっけ 200506
若布干す水平線の高さかな 二階堂妙子 河鹿 200507
松原も若布干場ももうあらず 二階堂妙子 河鹿 200507
島棲みの二人となりし若布汁 二階堂妙子 河鹿 200507
しなびるは干上ること若布干す海 嶋田摩耶 ホトトギス 200507
副業のたつた一列若布干す 嶋田摩耶 ホトトギス 200507
嬰睡る若布の乾く音の中 景山まり子 百鳥 200507
流れ寄る若布や蒙古襲来図 高橋将夫 星の渦 200507
干若布紙の音する日暮かな 高橋千美 京鹿子 200509
ぼろぎれのごとく引きずる若布刈 秋千晴 200510
若布刈棹一振り磯開けの合図 遠藤真砂明 波太渡し 200510
若布刈る老の濡れ身のしなやかに 遠藤真砂明 波太渡し 200510
をなご衆時に荒声若布干す 遠藤真砂明 波太渡し 200510
これ以上積めぬ吃水初若布 遠藤真砂明 波太渡し 200510
浜日和揉めばほろほろ新若布 小阪喜美子 遠嶺 200605
さみどりの刺身若布と白磁皿 谷村幸子 200605
いつしゆんに湯引く若布の深みどり 三好かほる 万象 200605
岬の蟹若布暖簾をめぐらする 杉山瑞恵 雨月 200605
若布吊る軒端づたひに海へ出づ 溝内健乃 雨月 200605
廃船を飾るがごとく若布干す 浅田をさむ 200606
箱河豚の艶姿の若布袖にして 禰寝瓶史 京鹿子 200606
干若布どかと垂水の浜の香ぞ 鎌田篤 雨月 200606
昨夜の嵐若布打ち上ぐ由比ヶ浜 志村秀子 風土 200606
屑若布揚舟の辺に散らばれり 三澤いつ子 万象 200606
わし掴みしては名代の若布売 小阪喜美子 二輪草 200606
貝つけて浜辺にかわく若布かな 坂口夫佐子 火星 200607
ゆるゆると舳先出てゆく若布舟 吉原一暁 200607
新若布玄海の潮したたれる 寺田美穂子 四葩 200607
島畑や襤褸かと見ゆる若布干す 白澤よし子 馬醉木 200609
「夕鶴」の里いくばくの若布干す 有働亨 馬醉木 200609
番小屋に布切れのごと若布干す 伊藤律子 四葩 200609
小袖ほどの若布寄り来る和賀江島 百瀬七生子 海光 200705
降りるにも乗るにも彈み若布舟 百瀬七生子 海光 200705
頼りなく櫂のおかるる若布舟 百瀬七生子 海光 200705
若布舟はじめの転を波に置き 百瀬七生子 海光 200705
負けてゐし波に乗りけり若布刈舟 百瀬七生子 海光 200705
乾きつつ古びてをりぬ若布舟 百瀬七生子 海光 200705
黒々と青々と浜若布干す 仙石君子 雨月 200705
若布ちぎりて玄海の荒れにけり 柴田佐知子 200705
若布干す風和らぎし小屋の軒 浅野惠美子 酸漿 200705
浦の戸へ女波の寄する若布干し 田村愛子 万象 200706
水飛ばし若布を高く干しにけり 田中幹也 万象 200706
海峡を揉み込む潮目若布刈舟 井内佳代子 遠嶺 200706
波の音立てて若布を洗ひけり 高倉和子 200706
若布ひろひ拾ひ夕日に染まりをり 金澤明子 火星 200707
潮風や干せる若布の香りたる 金月洋子 六花 200707
新若布敷きて明石の鯛と章魚 杉山瑞恵 雨月 200707
声かけて流れ若布をいただきぬ 山田夏子 雨月 200708
揺れ合うて若布は水と対話せり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200802
咄嵯には足まで使ひ若布刈舟 高崎武義 200802
滞在に若布の軽さたづさへて 稲畑汀子 ホトトギス 200803
三陸の海光を背に若布干す 中村悦子 200804
水揚の光を弾く一番若布 田中佐知子 風土 200805
初若布干す不揃ひの風の中 小田司 馬醉木 200805
富士晴の日をしたたらす若布干 佐藤いね子 馬醉木 200805
早朝の散歩若布を持ち帰る 苑実耶 200805
砂若布日射とぼしき日も干せる 岡本眸 200805
かつぎゆく若布や潮したたれる 西村博子 馬醉木 200806
茣蓙に干す湯掻き若布の青さかな 川合まさお ぐろっけ 200806
玄関へ磯の香広げ若布売 菊池由惠 酸漿 200806
風呂敷の荷を背に若布売来る 小平恒子 酸漿 200806
茹で上げて鳴門若布の深みどり 生井慶子 万象 200807
玄海の紺を力に若布刈る 樋口みのぶ 200807
越えなさい若布スープを吸いつくし 中原幸子 船団 200809
二三軒若布干しある舟屋かな 大槻右城 ホトトギス 200811
若布干しごくおだやかな午後の浦 大槻右城 ホトトギス 200811
滞在の荷に加へたる干若布 稲畑汀子 ホトトギス 200903
渦潮に落ちてゆきけり屑若布 山田六甲 六花 200903
一盛りの若布懐し故郷の香 杉本綾 200905
白雲を刺し海を刺し若布刈竿 藤井圀彦 200905
若布干す小浦かさねて崎の涯 手島靖一 馬酔木 200905
一番若布添へて法事の引出物 岩木茂 風土 200905
髭剃つて若布刈鎌研ぐ男かな 安達実生子 200906
はんどんの叺の口に若布かな 荒井和昭 200906
送られし若布の塩を舐めにけり 荒木甫 200906
大空へ鞭の一閃若布刈棹 小田司 馬醉木 200907
黒潮にみがかれし艶若布刈鎌 松本圭司 200907
沖からの風に若布の干されあり 久永つう 六花 200909
ひらひらと若布干されてゆきにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201003
流れゆく若布に指の届かざる 山田六甲 六花 201003
纜に若布の掛かりゐたりけり 山田六甲 六花 201003
足許を浚ふ波音干若布 松本三千夫 末黒野 201005
ふかみどりことに若狭の若布かな 西田美ち ろんど 201005
若布刈る響灘より風荒び 樺山翠 雨月 201005
干若布袋に小分けしてをりぬ 広瀬峰雄 201005
みちのくの母のふるさと若布和 庵原典子 201005
声かけて海へ繰り出す若布刈舟 熊切光子 末黒野 201006
若布刈舟吃水深く戻りけり 鈴木一三 末黒野 201006
若布刈舟鎌音かすか聞え来る 池部久子 酸漿 201006
若布干す媼の声の若々し 工藤美和子 酸漿 201007
若布干す小さき斜面を使ひきり 菅谷たけし 201008
菰巻きに今日を仕舞へる若布干し 菅谷たけし 201008
物干しに揺れる若布や祖母を恋ひ 加納淳子 六花 201104
若布煮て即かず離れず家族たり 細川洋子 201104
上げ汐に舟足早し若布刈舟 藤岡紫水 京鹿子 201105
明け星へ夫を押し出す若布刈舟 遠藤真砂明 201105
渡る湯へ一瞬若布色かへる 深川峰子 201105
濤の絵の包みにとどく干若布 田中文治 火星 201105
毛帽子を深々被り若布刈る 近藤豊子 雨月 201105
若布刈舟一直線に滑りゆく 安永圭子 風土 201106
波音に乾く若布や間垣村 後藤桂子 万象 201107
潮流に育ち磯の香新若布 竹内悦子 201205
若布刈舟影絵となりて竿動く 繁芸春香 万象選集 201205
三陸に摘みし若布をいただきぬ 木村茂登子 あを 201205
緑濃き若布汁もて今日始まる 金森涼 春燈 201206
若布刈るひとりひとりの舟の向き 定梶じょう あを 201206
地獄釜煮出す若布の海色に 佐藤みらい 万華鏡 201206
ぬきん出て早き一艘若布刈 柳生千枝子 火星 201207
若布寄すわだつみに命生れけり 池田加代子 風土 201209
若布干す太平洋を友として 稲畑廣太郎 ホトトギス 201302
刈りあげし若布のぬめる光りかな 山田六甲 六花 201303
びつしりと砂を纏ひし若布これ 植田利一 春燈 201305
御用邸の松吹く風や干若布 松本三千夫 末黒野 201305
若布干さる葉山の海の風集め 松本三千夫 末黒野 201305
船頭の背の夕日や若布刈船 松本三千夫 末黒野 201305
一椀に海の香溢る新若布 大川暉美 末黒野 201305
水炊きの若布真みどり碗にとる 川崎利子 201306
浜の朝素足で若布拾ふ男 川井素山 かさね 201306
かさかさと若布の乾く風の来て 浜福惠 風土 201306
若布干す村に正午の時報あり 杉浦典子 火星 201306
磯の香の部屋に広がる若布茹で 土井久美子 201307
天皇の散策の浜干若布 松本三千夫 末黒野 201405
海鳴りを曳き摺るやうに若布干す 上谷昌憲 201405
あはあはと島影二つ若布干す 神田美穂子 万象 201405
乾きつつ砂をこぼせり干若布 藤岡紫水 京鹿子 201405
干し若布風に水平飛行せり 南うみを 風土 201405
つつぱつて乾く若布や鳶の笛 神田美穂子 万象 201405
新物の若布うどんや香り良き 松田洋子 201405
水揚げの若布這ひ出す小蟹かな 神田美穂子 万象 201405
屑若布雁木にからむ船溜り 神田美穂子 万象 201405
原子炉を傾けてゐる若布刈舟 田中佐知子 風土 201405
被災地の味噛み締めて若布食む 石井雲雀 末黒野 201406
若布舟夕日に干して風になる 槇野あさ子 風土 201406
鎌倉の大町に買ふ若布かな 島谷征良 風土 201406
光りつつ上総小湊若布刈舟 田中臥石 末黒野 201406
若布干す襟裳の浜はけふ霽れて 遠山風 馬醉木 201407
若布干す手だれの老いの二人かな 堺昌子 末黒野 201407
若布負ひ磯着の婆の帰り舟 庵原敏典 末黒野 201407
椀中に潮騒きこゆ若布汁 高野昌代 201407
茹でられて魔法にかかる若布かな 住田千代子 六花 201407
干されゐし若布に同じ丈あらず 住田千代子 六花 201407
吹く風の海女の笛とも若布干す 田中佐知子 風土 201411
干若布くぐり新任教師来し 城台洋子 馬醉木 201501
若布 →3      

 

2021年3月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

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