うぐひす 2      46句

うぐひすや茶の木畑の朝月夜  丈艸

  うぐひす  匂鳥  初音

作品
作者
掲載誌
掲載年月
うぐひすの日和ごゑなる野風呂岬 和田照海 京鹿子 201607
うぐひすの遊ぶ里山父母眠る 岡山敦子 京鹿子 201608
うぐひすの眩く坂をのぼりけり 宮川みね子 風土 201609
うぐひすや亡夫の手ずれの謡本 宮川みね子 風土 201609
義民碑に梅雨のうぐひす鳴きしきる 佐藤貞子 雨月 201610
うぐひすや跣足踏み出す一遍像 大坪景章 椿垣 201612
うぐひすの正調振りや門跡寺 藤井明子 馬醉木 201705
うぐひすや懐深き薬医門 小林文良 春燈 201705
上手とはいへぬうぐひす宮の杜 堺昌子 末黒野 201707
うぐひすのしきりと港見ゆる丘 岡田史女 末黒野 201707
うぐひすの樹々の間を鳴きにけり 笹村政子 六花 201707
うぐひすや谷渡り来し風の道 龍町子 末黒野 201708
うぐひすや人間界が楽しくて 相良牧人 201708
うぐひすや窯址に遠き火の記憶 角野良生 201709
うぐひすや一声そこが仏みち 鈴鹿仁 京鹿子 201803
半自動ドアよりうぐひすの初音 井尻妙子 京鹿子 201805
うぐひすの眼の気配あり傘を干す 小嶋恵美 春燈 201805
啄木祭うぐひすも声ころがせり 大畑善昭 201807
うぐひすの鳴き音に目覚む鄙暮し 大湊栄子 春燈 201807
うぐひすのはるかの次の声を待つ 佐津のぼる 六花 201807
こんもりと籔うぐひすの舌足らず 半谷洋子 201905
初うぐひす鳴く仏壇を全開に 倉林はるこ 201905
うぐひすや水の面ぱつと輝きぬ 近藤喜子 201905
うぐひすの鳴き継ぐ声に目覚めけり 苑実耶 201907
うぐひすを裾に半僧坊権現 内藤静 風土 201907
恰好の切株うぐひすを聴かな 下田奉枝 雨月 201907
露天風呂夏うぐひすに誘はれて 有賀昌子 やぶれ傘 201910
一戸への径を探して初うぐひす 塩貝朱千 京鹿子 202005
うぐひすや熱まだ籠もる登り窯 佐藤恭子 あを 202005
うぐひすに目覚めし朝を幸とせむ コ田千鶴子 馬醉木 202005
竹藪にうぐひすこもる余寒かな 菊谷潔 六花 202006
うぐひすの声に安堵の音の春 菊谷潔 六花 202006
寂しさやうぐひすまでがさびしがる 菊谷潔 六花 202006
すれちがふ寒の戻りをうぐひすと 菊谷潔 六花 202006
うぐひすや隠居仕事の畝真直ぐ 原友子 202010
鎌倉五山うぐひすを惜しみなく 内藤静 風土 202105
うぐひすを出しなに聞くや雨催 永井惠子 春燈 202106
うぐひすの声高きあり低きあり 毛利直子 末黒野 202107
畦道に風うぐひすが鳴いてゐる 大崎紀夫 やぶれ傘 202205
雨戸開ければうぐひすのこゑきこえ 眞田忠雄 やぶれ傘 202206
この町にうぐひすは來ず家移るか 佐藤竹僊 あを 202206
うぐひすの余韻窓辺のカプチーノ 卜部黎子 春燈 202207
うぐひすの声きく皿を洗ひゐて 眞田忠雄 やぶれ傘 202208
うぐひすや足湯の甲のひらひらら 佐藤竹僊 あを 202210
うぐひすや轍そのまま乾きたる 戸栗末廣 202302
うぐひす→ 1

 

 

2023年4月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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