匂 鳥    28句

  うぐひす  匂鳥  初音
作品
作者
掲載誌
掲載年月
これなる墓幾世なぐさむ匂鳥 大橋敦子 雨月 200206
すがたなく声を見せあふ匂ひ鳥 八田木枯 夜さり 200409
山すそは山を見せずに匂ひ鳥 八田木枯 夜さり 200409
表札の変はりし邸匂鳥 高柳ちゑ 遠嶺 200706
背山よりをさな声して匂ひ鳥 杉本綾 200905
茶柱の長き一本匂鳥 小林輝子 風土 200907
ころがれる筆に影あり匂ひ鳥 八田木枯 晩紅 201002
飽食の居間に聞こゆる匂鳥 久保東海司 201006
戸を繰るや間髪入れず匂鳥 小川玉泉 末黒野 201107
はてさても受信拒否とは匂鳥 益本三知子 馬醉木 201206
楠に風の道あり匂鳥 河合とき 末黒野 201208
妻の名を墓碑に加へぬ匂鳥 小川玉泉 末黒野 201406
ひと声に弛む霊場匂鳥 工藤ミネ子 風土 201407
黒田の名庄に残して匂鳥 塩見英子 雨月 201407
まだ声の整はずして匂鳥 村上悦子 雨月 201505
亡き父母に会ひに行く径匂鳥 岡野里子 末黒野 201607
十方の檀那寺とや匂鳥 和田照海 京鹿子 201706
開発の告知看板匂鳥 石黒興平 末黒野 201907
ちちははの墓域に降りぬ匂鳥 小池桃代 末黒野 202007
同じ樹を見上げる二人匂鳥 須賀敏子 あを 202105
水湛ふ竹の切株匂鳥 岡野里子 末黒野 202107
青々と百樹の杜や匂鳥 岡野里子 末黒野 202108
篁の風の隙間や匂鳥 池乗恵美子 末黒野 202306
神杉のしづもる御陵匂鳥 黒滝志麻子 末黒野 202307
寛げる林泉の亭樹や匂鳥 津野桂子 末黒野 202308

 

2024年3月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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