露けし 7      66句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
山門に智衆蛾次郎露けしや 能村研三 201811
露けしや古今のうたの墨掠れ 石本百合子 馬醉木 201811
露けしや卒寿の道も幅狭く 鈴木としお 春燈 201812
松かげのクルス灯籠露けしや 吉村幸子 雨月 201902
露けしや色の褪せたる鏡板 山田閏子 ホトトギス 201903
虚子慕ひ来し西ノ下の露けさよ 安原葉 ホトトギス 201903
輪番は座主の後裔露けしや 千原叡子 ホトトギス 201904
卒寿なほ露けきホ句の道へ杖 藤浦昭代 ホトトギス 201905
運転を断念したる露けき手 稲畑廣太郎 ホトトギス 201908
ローマヘと露けき日本後にして 稲畑廣太郎 ホトトギス 201909
昨日より今日の快晴露けしや 稲畑汀子 ホトトギス 201909
露けしや旅終へ次の旅のこと 稲畑汀子 ホトトギス 201909
これよりの露けき日々を思ひつつ 稲畑汀子 ホトトギス 201909
露けしや人の命の重さふと 稲畑汀子 ホトトギス 201909
六十年を露けく語る忌日寺 稲畑廣太郎 ホトトギス 201910
うつしみの哀歓淡く露けしや 齋藤晴夫 春燈 201911
唱へよの露けき一語噛みしめり 齊藤いさを 馬醉木 201911
露けしや六文銭の旗印 山田天 雨月 201911
竹人形露けき竹の髪ゆたか 宮内とし子 202001
露けさの灯点しころや機の町 松橋利雄 春燈 202001
老いの身の愛子を逝かす露けき日 富永小谷 馬醉木 202001
露けしや文化財なる祖の墓 三村純也 ホトトギス 202001
松島の津波露けく語らるる 安原葉 ホトトギス 202001
津波跡しるき山内露けしや 安原葉 ホトトギス 202001
露けしや伊勢に令和の記帳して 金森教子 雨月 202002
背ナといふ露けきものを見てゐたる 岩岡中正 ホトトギス 202002
一木となるまで佇ちて露けしや 岩岡中正 ホトトギス 202002
震災に耐へて露けき堂柱 安原葉 ホトトギス 202002
露けしや一と日の家居また旅へ 安原葉 ホトトギス 202002
水を見て露けきことば交はしけり 岩岡中正 ホトトギス 202002
一木となるまで佇ちて露けしや 岩岡中正 ホトトギス 202003
立札に露けき水位記す寺 稲畑廣太郎 ホトトギス 202008
空襲を露けく語る龍子の絵 稲畑廣太郎 ホトトギス 202008
露けしと思ひ淋しいとは言はず 稲畑汀子 ホトトギス 202009
露けしや今日も予定のある一と日 稲畑汀子 ホトトギス 202009
会一つ終へて露けき日々となる 稲畑汀子 ホトトギス 202009
七坂を綴る露けき歩幅かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202009
五十六の生家露けき軋みかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202009
神杉の露けき歴史刻む幹 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
燭揺れて露けき堂となりゆけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
泥濘に露けき歩幅縮みゆ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
ひとり生えせし棘の木の露けくて 能村研三 202010
高原の露けき朝へ歩み出づ 善野行 聖五月 202010
露けしや惜しまれつつも店仕舞ひ 浜崎喜美子 202011
露けしや目鼻の欠くる野の仏 村上國枝 春燈 202011
画家の名は画中の瓶に露けしや 中根美保 風土 202012
露けしや鼓動の止る刹那あり 松山牧子 ホトトギス 202101
虚子知らぬことが露けくする忌日 海輪久子 ホトトギス 202102
夫の爪切りやりぬ灯の露けくて 升田ヤス子 六花 202102
田の隅を刈るや露けき穂を重ね 善野行 六花 202102
露けき夜列車の音の河口へ来 廣畑育子 六花 202102
露けき夜赤毛のアンを読みをりぬ 廣畑育子 六花 202102
迷ひ犬露けきからだしてをりぬ 廣畑育子 六花 202102
世の中に従ひつつも露けしや 稲畑汀子 ホトトギス 202108
逝きしとも偲ぶ露けき夜も更けて 稲畑汀子 ホトトギス 202108
幾柱露けく祀る忠魂碑 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
露けしや中止の続く句座数多 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
露けしやわが家をうしろより眺め 千田百里 202112
網代笠かけて露けき一草庵 奥田茶々 風土 202201
玻璃ごしの露けき庭や老夫婦 須加葉子 末黒野 202201
露けしやとんと使はぬ糸切歯 亀井福恵 京鹿子 202201
露けしや村に一つの橋もまた 鈴木直充 春燈 202211
露けしや英語で俳句作る子等 稲畑廣太郎 ホトトギス 202211
赤子葬る縄文の壺露けしや 辻美奈子 202301
露けしやゆび先にくる妣のこゑ 安田優歌 京鹿子 202301
露けしやかうして旅の出来しこと 玉手のり子 ホトトギス 202302
露けし→1

 

2023年9月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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