鶴帰る       74句

鶴帰る  鶴引く    鶴来る

鶴帰りそこらに遊ぶ水豊か   山口青邨   露団々

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
雪を舞ひ月を舞ひ鶴帰りけり 稲畑汀子 ホトトギス 199902

悼 

武原はん様

一悼は雲居はるかに鶴帰る 高崎武義 199903  
鶴帰る鎧をつけた彼の国へ 大谷昌弘 海程 199906  
鶴帰る海峡の日を使ひ切り 川島真砂夫 200004  
平和像指さす空を鶴帰る 苑田ひろまさ 200105  
鶴帰り空に素顔の戻りけり 木村公子 200107  
鶴帰る一本の綿棒も 横山隆 海程 200107  
旋回は別れの合図鶴帰る 中川節子 春耕 200107  
光りつつ色増す山河鶴帰る 大沼眞 200205  
鶴帰る太き気流に身をゆだね 伊藤冬留 200205  
昼の月こそ寂しけれ鶴帰る 伊藤冬留 200205  
色紐で綴ぢる古文書鶴帰る 野口香葉 遠嶺 200206  
帰りゆく鶴に南北あたらしき 蔵持柚 銀化 200206  
帰る鶴見えなくなれば目をつむる 野口香葉 遠嶺 200306  
湿原の低き場所より鶴帰る 市川十二代 ぐろっけ 200306  
嘴高く帰心つのれる万の田鶴 石黒芳子 雨月 200405  
鶴帰る空の閂はづさるる 山下繁子 河鹿 200405  
天草の波おだやかに鶴帰る 沼口蓬風 河鹿 200406  
青空の一点開けて鶴帰る 九万田一海 河鹿 200406  
何一つ言伝てもなく鶴帰る 藤井明子 馬醉木 200406  
胸内に嶺々を収めて鶴帰る 小澤克己 遠嶺 200406  
一せいに千の首伸べ鶴帰る 宮脇ちづる 200505  
浮雲に歳月はなし鶴帰る 加藤富美子 200505  
身を深くコートに沈め鶴帰す 淵脇護 河鹿 200505  
帰り行く鶴がひと声づつ残し 品川鈴子 ぐろっけ 200505  
鶴帰る遺跡の島に声残し 平山勝子 河鹿 200506  
げに青き休日の空鶴帰る 迫口君代 河鹿 200506  
鶴帰る真鯛のいのち生るるとき 九万田一海 河鹿 200506  
帰る鶴湖の雫を引き上げて 横田晶子 風土 200506  
潮流の藍をしるべに鶴帰る 能村研三 200603  
先陣や天草経由鶴帰る 平山風鳥 河鹿 200606  
汀てふ標づたひや鶴帰る 泉田秋硯 200606  
靄を脱ぐ殉教の島鶴帰る 一瀬昭子 馬醉木 200606  
上昇気流今つかまへて鶴帰る 丹生をだまき 京鹿子 200606  
一切を捨て一斉に鶴帰る 有吉桜雲 200607  
平和像の指さす空を鶴帰る 苑田ひろまさ 200705  
天守なき城の空舞ひ鶴帰る 福盛悦子 雨月 200801  
馴染みたる鶴北帰へと立上がる 中島玉五郎 200804  
わたつみをたましひ蒼く鶴帰る 本多俊子 200807  
湿原に風そだつ日を鶴帰る 宮崎紗伎 春燈 201006  
みだれ翔ち棹たてなほし鶴帰る 水野節子 雨月 201006  
さざ波の端の重なり鶴帰る 宮井知英 201007  
鶴帰る月日の果てるところまで 松本圭司 201008  
風音より羽音鋭し鶴帰る 山口貴志子 馬醉木 201012  
熱き糞残して鶴の帰りゆく 中島讃良 ろんど 201105  
磔の姿に鶴の帰りけり 柴田佐知子 201107  
鶴帰る岬の鼻に独り在れば 鳳蛮華 201108  
鶴帰る遠つ御祖の島わたり 中島久子 馬醉木 201205  
鶴帰る天にきざはしあるごとし 河口仁志 201205  
病む鶴の帰心のつばさ草青む 水木沙羅 201206  
北帰行風待つ鶴が天仰ぐ 高瀬博子 六花 201212  
外つ国の空を見据ゑて鶴帰る 布川直幸 201303  
里人のなごりの撒餌鶴帰る 堤京子 馬醉木 201305  
北になほ北の空あり鶴帰る 前田忍 火星 201305  
鶴帰る釧路湿原斜交ひに 門伝史会 風土 201306  
鶴帰る空を貫く道のあり 本多俊子 光のうつは 201404  
草々のうしろ余白や鶴帰る 西田孝 ろんど 201406  
出水野は日矢のあまねし鶴帰る 板坂良子 馬醉木 201406  
蒼天を押し上げ鶴の帰りけり 松田明子 201408  
鶴帰る父はは黄泉へ行つたきり 小谷一夫 201506  
鶴帰る塒の空を旋回し 千波悠 201506  
崑崙へ遠き目差し鶴帰る 水野恒彦 201507  
高鳴きのひと声鶴の北帰行 佐々木よし子 201605  
鴨帰り鶴翼の陣崩れたり 西川保子 春燈 201605

悼・

上山永晃さん

鶴帰る祈りの鶴を折りにけり 加藤良子 春燈 201606  
噴煙を眼下に鶴の帰りをり 山本無蓋 201705  
明日は帰る番の鶴の睦まじう 佐藤澄世 馬醉木 201705  
天地に声解き放ち鶴帰る 松田明子 201707  
鶴帰る微動だにせぬ湾の面 荒井千佐代 201807  
鶴帰り大いなる田の残りけり 松田明子 201807  
けふの日はけふの風紋鶴帰る 栗坪和子 201901  
葬列と同じ方へと鶴帰る 荒井千佐代 201904  
鶴帰る夜明けの無糖缶コーヒー 火箱ひろ 船団 201910  

 

2020年3月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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