豊の秋   232句

少女の彈く電氣オルガン豐の秋  高島茂  麞域

出来秋  豊年  豊作  豊の秋

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
こめかみは米噛みのこと豊の秋 鷹羽狩行 199810  
連れ立ちて吉見郡や豊の秋 北村照子 遠嶺 199901  
豊の秋人の別れの函担ぐ 山田六甲 六花 199911  
珍しき菜も摘んできし豊の秋 城戸愛子 酸漿 199912  
古き貨車米倉となる豊の秋 澤野粂子 春耕 199912  
色すこし違へ棚田の豊の秋 清水谷法明 200002  
新米や早食ひ競ふ豊の秋 永野秀峰 ぐろっけ 200002  
田の神の嶺のご機嫌豊の秋 小林呼渓 200009  
秘仏の扉開かれてゐる豊の秋 野田晶子 春耕 200012  
磐梯山の長く裾曳く豊の秋 高木悠悠 200101  
農道に迂回路あり豊の秋 高木悠悠 200101  
豊の秋鳥影のなき大地なり 中里カヨ 酸漿 200101  
雨上る那須連山に豊の秋 増田文雄 遠嶺 200102  
銅鐸の音いろ聴きたし豊の秋 立石萌木 雨月 200102  
少子化に四人は手柄豊の秋 太田悦子 京鹿子 200102  
食べ物の恨みはこわし豊の秋 松沢久子 いろり 200104  
対岸の筒音しきり豊の秋 鷹羽狩行 200110 「対岸」十五周年を祝して
いづれの田も色づき村は豊の秋 近藤豊子 雨月 200112  
山峡にも早稲と晩稲や豊の秋 芦澤一醒 200112  
豊の秋いづれもふくれ雀どち 小野タマ枝 酸漿 200201  
一粒に千の文字積む豊の秋 村上瑪論 銀化 200201  
浮島のごとくに古墳豊の秋 芦田実 200202  
土匂ふ手と握手して豊の秋 鳴海清美 六花 200202  
隣田もその次の田も豊の秋 鷹羽狩行 200210 友田しげを句集『大暑』序句
白鷺はあくまで細身豊の秋 鷹羽狩行 200211  
いれかはり習ふ太鼓や豊の秋 青野良子 帆船 200211  
三角田五角田なべて豊の秋 林翔 200211  
山の湯のめつぽう熱し豊の秋 加瀬美代子 200211  
とりどりの硝子の細工豊の秋 橋本良子 遠嶺 200212  
豊の秋太鼓の前の小さき膝 南洋子 対岸 200212  
豊の秋エステティックのフルコース 新倉舒子 200301  
蔵元の検見上首尾や豊の秋 山本喜朗 雨月 200301  
累代の墓が見下ろす豊の秋 鈴未一明 築港 200301  
巌にある水嵩のあと豊の秋 加藤みき 200301  
鍵盤の縁の黄ばみや豊の秋 荒井千佐代 200301  
湖に十指を浸す豊の秋 矢崎すみ子 200301  
新しき句会目出度し豊の秋 稲畑廣太郎 ホトトギス 200310  
製本の紙に腰ある豊の秋 能村研三 200311  
粟といふ字の粒々や豊の秋 辻直美 200311  
豊の秋豪邸囲む長き塀 白井墨絵 遠嶺 200312  
黄門の国はいづこも豊の秋 鷹羽狩行 200312  
運転の二の腕あらは豊の秋 内海はるか 200312  
真ん中に鎮守の森や豊の秋 金山千鳥 酸漿 200312  
豊の秋風力発電視察団 斎藤和江 帆船 200401  
ままごとの遊びいつしか豊の秋 佐藤ナオ子 遠嶺 200401  
群青の空ひたぶるに豊の秋 橘沙希 月の雫 200404  
そら耳のやうに軍靴や豊の秋 吉弘恭子 あを 200410  
鯱鉾や十万石の豊の秋 長谷川閑乙 馬醉木 200411  
ゆつたりと大河真中に豊の秋 北川英子 200411  
絵手紙に野菜いろいろ豊の秋 芝尚子 あを 200411  
水門を開く輪中の豊の秋 江崎成則 200412  
酒提げて庄助さんや豊の秋 塩田東水 帆船 200412  
どの人も鎌を携へ豊の秋 若井新一 200412  
泣くときにつかふ腹筋豊の秋 辻美奈子 200501  
豊の秋太き絵具を絞り描く 神宮きよい 馬醉木 200501  
大門の藁の厚さや豊の秋 山火律子 200501  
無言館一歩出づれば豊の秋 水原春郎 馬酔木 200511  
鎌の儀につづく斧の儀豊の秋 鷹羽狩行 200511 伊勢神宮・御船代祭
真ん中の魚板の窪み豊の秋 犬塚芳子 200511  
生誕の声は金いろ曲豊の秋 吉澤利治 遠嶺 200511  
豊の秋父が夕刊ひらく音 釜井瞳子 対岸 200511  
鶏のうろついてゐる豊の秋 柴田佐知子 200511  
ふるさとに来ればどの田も豊の秋 近藤豊子 雨月 200511  
獅子吼より一望千里豊の秋 大森与栄 築港 200511  
雲一つ無き近江路や豊の秋 山口順子 200512  
日は山を出て山に入る豊の秋 瀬戸石葉 200512  
藁屋よりオカリナ聞こえ豊の秋 角田沙羅 200512  
籾袋買ひ足しもして豊の秋 神田一瓢 雨月 200512  
亡き父母の手も借りたくて豊の秋 村上和子 ぐろっけ 200512  
灯台は輝いてをり豊の秋 今瀬剛一 対岸 200601  
豊の秋上げ潮にある押す力 成井侃 対岸 200601  
夜を来て終着駅の豊の秋 大城戸みさ子 火星 200601  
腰振つて踊るひよつとこ豊の秋 中橋文子 万象 200601  
伸び上がる獅子を誉め合ふ豊の秋 山崎祐子 万象 200601  
弁当の蓋で水呑む豊の秋 中村智恵子 200601  
積まれたる御神酒の樽や豊の秋 木場田秀俊 200603  
隠し田と言へど元より豊の秋 小林呼渓 200609  
「田園」を聴きつつ偲ぶ豊の秋 林翔 200611  
那須白河翁をなぞり豊の秋 藤原照子 200611  
亀歩み魚は泳ぎて豊の秋 工藤義夫 馬醉木 200611  
杉玉の青匂ふなり豊の秋 渡部節郎 200612  
駆けつける移動図書館豊の秋 飛鳥由紀 200612  
豊の秋村知り尽す火の見台 工藤ミネ子 風土 200612  
子と作り菜ばかりの畑豊の秋 城戸愛子 酸漿 200612  
俯きて頬の見えたる豊の秋 樋口みのぶ 200701  
樽太鼓箍しめ直す豊の秋 佐藤哲 万象 200702  
川音の寧けさにをり豊の秋 日置榮子 200702  
嶺々を遠くめぐらし豊の秋 鷹羽狩行 200711  
船端が岩にごつんと豊の秋 山尾玉藻 火星 200711  
豊の秋みずほ銀行忙しく 千田百里 200711  
師の君の米寿言祝ぐ豊の秋 谷寿枝 酸漿 200711  
方寸の田を輝かす豊の秋 塩千恵子 200712  
身を載せて押せる落款豊の秋 荒井千佐代 200712  
ルノワールの裸婦ふつくらと豊の秋 山下佳子 200801  
豊の秋背筋正して記念号 佐藤康子 遠嶺 200801  
神殿に点す灯や豊の秋 田中清子 遠嶺 200801  
豊の秋国の鎮めの天守閣 西川久美子 遠嶺 200801  
胃カメラの検査の済みて豊の秋 佐藤健伍 200801  
舟頭の腰に老い見ゆ豊の秋 河崎尚子 火星 200801  
豊の秋ディーゼルカーの窓灯る 村上留美子 火星 200801  
卵白の泡の膨らむ豊の秋 宮内とし子 200801  
充分な今の幸わせ豊の秋 渡邊由江 200802  
柔らかく牛の鳴きゐる豊の秋 林八重子 馬醉木 200802  
家々の蔵をかまへて豊の秋 前川由美子 200802  
豊の秋棚田築きし八百年 小泉三枝 春燈 200802  
一城のまぶしき構へ豊の秋 林友次郎 天帝 200806  
ふくよかな授乳の乳房豊の秋 小林呼渓 200809  
風倒の田のあることも豊の秋 鷹羽狩行 200811 宇都宮
砂洲もまたこがねの色に豊の秋 鷹羽狩行 200811  
俳聖の生れし里なり豊の秋 田下宮子 200811  
果てしなき越後平野や豊の秋 増田一代 200811  
裾直すミシンたかたか豊の秋 布川直幸 200811  
父を追ひ母の小走り豊の秋 山田美恵子 火星 200811  
豊の秋金と石ある貨幣館 荒木常子 200812  
大杉を村の要に豊の秋 浜福恵 風土 200812  
黄金の風生れをり豊の秋 中島静子 酸漿 200812  
豊の秋事故米メラニン・ステロイド 松崎鉄之介 200812  
電話にてよく笑ふ母豊の秋 高倉和子 200812  
村道に新しき橋豊の秋 赤羽正行 遠嶺 200901  
その昔献納米の田豊の秋 片山喜久子 雨月 200901  
塩焼の魚二尾でよし豊の秋 服部早苗 200901  
旧道の疏水滔々豊の秋 大木清美子 200902  
小あがりに一升びんや豊の秋 苑実耶 200902  
礁打つ波のしろがね豊の秋 荒井千佐代 200904  
朝の日にかゞやく土蔵豊の秋 滝沢伊代次 万象 200910  
くくられて神饌の鶏豊の秋 加藤みき 200911  
絵心経の布袋の腹や豊の秋 森下康子 200912  
胸中に健康十訓豊の秋 塩野きみ 遠嶺 200912  
不矩の絵の女神真ん丸豊の秋 大村峰子 万象 200912  
赤ん坊の四肢をふんばる豊の秋 根本ひろ子 火星 200912  
水浴びの羽にぎはしき豊の秋 松井倫子 火星 200912  
しめ縄は大蛇の形豊の秋 白数康弘 火星 201001  
豊の秋土間にどさりと下ろす音 甕秀麿 201001  
緑米穫れて明日香は豊の秋 後藤比奈夫 ホトトギス 201002  
グライダー風滑らかに豊の秋 佐久間由子 201010  
虚子の居間残してありぬ豊の秋 大西八洲雄 万象 201011  
トランプの裏はモナリザ豊の秋 中村恭子 201011  
パレットに多彩な絵具豊の秋 青山正英 201012  
豊の秋ペルシヤ文様の皿瓶子 鈴木浩子 201012  
百歳の父の表彰豊の秋 高橋泰子 201101  
校庭にバケツを並べ豊の秋 木野裕美 ぐろっけ 201101  
町内に初の百歳豊の秋 久世孝雄 やぶれ傘 201101  
相模野の豊の秋祝ぐ筆太に 横井博行 万象 201104  
半世紀経し干拓の豊の秋 稲畑汀子 ホトトギス 201108  
豊の秋列を直して登校生 大西八洲雄 万象 201111  
通学の少女なぜ泣く豊の秋 二宮一知 万象 201111  
豊の秋風評被害冷めやらず 笠井清佑 201112  
赤米の葛城古道豊の秋 笠井清佑 201112  
乗り換へて直ぐの邂逅豊の秋 数長藤代 201112  
豊の秋綿噛まされて歯科にあり 七田文子 201112  
豊の秋錦の皿を賜はりぬ 桑原逸子 201112  
ダックスフントいよいよ胴長豊の秋 貝森光洋 六花 201112  
墳丘に登り拡ごる豊の秋 川上恵子 雨月 201112  
敦子師の米寿めでたや豊の秋 味村志津子 雨月 201112  
嶺々囲む木曽の台地や豊の秋 渡辺崖花 末黒野 201201  
背丈越す飛箱飛んで豊の秋 亀澤淑子 万象 201201  
村中をゴッホの色に豊の秋 高村令子 風土 201201  
赤米の禾も赤色豊の秋 中島知恵子 雨月 201201  
抜穂して神饌となす豊の秋 延広禎一 201202  
豊の秋目で追ふ嬰の知恵初め 荒井千瑳子 201202  
車窓より飛び込む句種豊の秋 児玉有希 京鹿子 201202  
越後路の一駅ごとの豊の秋 福島茂 201205  
標高の千の信濃も豊の秋 浅野吉弘 201211  
托鉢に千軒の米豊の秋 藤田かもめ ぐろっけ 201212  
豊の秋埴輪の細目安らけし 宮内とし子 201212  
給食の白衣ぶかぶか豊の秋 荒井千瑳子 201212  
物売りの通らなくなり豊の秋 高倉恵美子 201212  
道端に吊売る野菜豊の秋 河野良子 201301  
白一杯赤一杯の豊の秋 中野京子 201301  
豊の秋道を譲らぬ鴉かな 大森尚子 風土 201302  
押し返すチューブの空気豊の秋 広渡敬雄 201303  
行列のランチ難民豊の秋 森下康子 201312  
御饌田より色づき初むる豊の秋 原田しずえ 万象 201312  
磨崖仏聳え室生の豊の秋 松本三千夫 末黒野 201312 室生の里
山峡の棚田明るき豊の秋 尾崎みつ子 雨月 201312  
黒糖の蓬団子や豊の秋 あかさか鷹乃 ろんど 201401  
茅厚く葺きし曲家豊の秋 有賀鈴乃 末黒野 201402  
豊の秋目尻の皺は笑ひ皺 神山節子 201402  
豊の秋縁確むる二人旅 山田ゆう子 馬醉木 201402  
豊の秋たしかにしたる穂の孕み 赤川誓城 ホトトギス 201402  
笛太鼓拍子揃はぬ豊の秋 小川明美 万象 201408  
豊の秋駅弁にある紅しやうが 宮内とし子 201411  
出雲路に慶事のありて豊の秋 山本喜朗 雨月 201411  
伊吹より豊の秋なる米どころ 三川美代子 201412  
こつていと牡牛呼ぶ里豊の秋 曽根薫風 馬醉木 201412  
墓三基見下ろす棚田豊の秋 新谷フクヱ 末黒野 201412  
農道は牛馬優先豊の秋 小谷一夫 201412  
天災と人災に耐へ豊の秋 高橋将夫 201412  
水底の石乾びをり豊の秋 加藤みき 201412  
山寺や眼下一枚豊の秋 竹田ひろ子 ろんど 201412  
菩提寺に修す甥の忌豊の秋 数長藤代 201412  
手どりたる鯉に胴ある豊の秋 城孝子 火星 201502  
豊の秋拝殿の屋根新しき 宮本加津代 万象 201502  
刈株に影ある不思議豊の秋 布川直幸 201508  
山影を大きく迎へ豊の秋 岡本まち子 馬醉木 201511  
番犬の人に懐いて豊の秋 小林朱夏 201511  
蔵元の閉ぢたるを聞く豊の秋 甲州千草 201512  
豊の秋巨大なものを鬼と呼び 吉田葎 201512  
「痩せなさい」医師の一言豊の秋 大木清美子 201512  
古倉の鼠返しや豊の秋 加藤静江 末黒野 201512  
豚カツの衣さくつと豊の秋 大木清美子 201601  
農神の筑波山麓豊の秋 赤岡茂子 春燈 201601  
豊の秋がたんごとんと電車つく 高倉和子 201601  
豊の秋嫁に買おうかネックレス 陳妹蓉 春燈 201602  
豊の秋貸し農園の賑はふ日 遠山のり子 201602  
棟上げに撒く祝餅豊の秋 榊山智惠 末黒野 201604  
祝ぎ心感謝の心豊の秋 稲畑廣太郎 ホトトギス 201609  
根来寺の笑ふ如来や豊の秋 七郎衛門吉保 あを 201611  
シンバルの最終楽章豊の秋 菊地光子 201612  
棚田みな小さき水平豊の秋 大矢恒彦 201612  
糠床の機嫌よろしき豊の秋 小林陽子 201612  
豊の秋若狭を巡る仏道 佐藤貞子 雨月 201612  
塗碗の汁の透明豊の秋 加藤峰子 201612  
豊の秋熟年夫妻の声はづむ 長崎桂子 あを 201612  
川底を渡る轍や豊の秋 田中とし江 201701  
鶏に声かけらるる豊の秋 矢野百合子 201701  
平積みの七重八重なす豊の秋 阿部眞佐朗 201701  
糠床の機嫌よろしき豊の秋 小林陽子 201701  
手弱女の東の筑波豊の秋 田部井幸枝 201702  
日輪のあまねき棚田豊の秋 高木邦雄 末黒野 201702  
体形は土偶そつくり豊の秋 河原敬子 201703  

 

2017年9月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。