豊の秋 2   88句

少女の彈く電氣オルガン豐の秋  高島茂  麞域

出来秋  豊年  豊作  豊の秋

作品
作者
掲載誌
掲載年月
山寺や眼下一枚豊の秋 竹田ひろ子 ろんど 201412
菩提寺に修す甥の忌豊の秋 数長藤代 201412
手どりたる鯉に胴ある豊の秋 城孝子 火星 201502
豊の秋拝殿の屋根新しき 宮本加津代 万象 201502
刈株に影ある不思議豊の秋 布川直幸 201508
山影を大きく迎へ豊の秋 岡本まち子 馬醉木 201511
番犬の人に懐いて豊の秋 小林朱夏 201511
蔵元の閉ぢたるを聞く豊の秋 甲州千草 201512
豊の秋巨大なものを鬼と呼び 吉田葎 201512
「痩せなさい」医師の一言豊の秋 大木清美子 201512
古倉の鼠返しや豊の秋 加藤静江 末黒野 201512
豚カツの衣さくつと豊の秋 大木清美子 201601
農神の筑波山麓豊の秋 赤岡茂子 春燈 201601
豊の秋がたんごとんと電車つく 高倉和子 201601
豊の秋嫁に買おうかネックレス 陳妹蓉 春燈 201602
豊の秋貸し農園の賑はふ日 遠山のり子 201602
棟上げに撒く祝餅豊の秋 榊山智惠 末黒野 201604
祝ぎ心感謝の心豊の秋 稲畑廣太郎 ホトトギス 201609
根来寺の笑ふ如来や豊の秋 七郎衛門吉保 あを 201611
シンバルの最終楽章豊の秋 菊地光子 201612
棚田みな小さき水平豊の秋 大矢恒彦 201612
糠床の機嫌よろしき豊の秋 小林陽子 201612
豊の秋若狭を巡る仏道 佐藤貞子 雨月 201612
塗碗の汁の透明豊の秋 加藤峰子 201612
豊の秋熟年夫妻の声はづむ 長崎桂子 あを 201612
川底を渡る轍や豊の秋 田中とし江 201701
鶏に声かけらるる豊の秋 矢野百合子 201701
平積みの七重八重なす豊の秋 阿部眞佐朗 201701
糠床の機嫌よろしき豊の秋 小林陽子 201701
手弱女の東の筑波豊の秋 田部井幸枝 201702
日輪のあまねき棚田豊の秋 高木邦雄 末黒野 201702
体形は土偶そつくり豊の秋 河原敬子 201703
やじろべゑ真似て畦行く豊の秋 田村園子 201712
足高く犬の放尿豊の秋 笹村恵美子 201712
豊の秋百戸の衆の村おこし 持田信子 春燈 201801
田畑なり田畑にあらず豊の秋 松山三千江 春燈 201801
百選の棚田海向く豊の秋 塩見英子 雨月 201801
ふるさとを統ぶる白山豊の秋 下田奉枝 雨月 201802
豊の秋空よりも地の輝ける 森清堯 末黒野 201802
近江路を行けば車窓は豊の秋 大橋晄 雨月 201803
豊の秋こんなにもある用水路 河原敬子 201804
反射炉へ続く農道豊の秋 長尾タイ 末黒野 201804
警報機なき踏切や豊の秋 小林のり人 春燈 201811
畦みちの直線ゆるぶ豊の秋 布施政子 馬醉木 201812
豊の秋庭をちこちに子連れ矮鶏 伊藤よし江 201901
連綿と富士の湧き水豊の秋 今村千年 末黒野 201902
豊の秋ミレーの描く農婦たち 遠山のり子 201902
一望の武蔵野台地豊の秋 遠山のり子 201902
酒蔵の杉玉眩し豊の秋 佐藤喬風 末黒野 201904
堰越ゆる魚のきらめく豊の秋 高倉和子 201912
豊の秋ラッパ吹きなど生業に 辻響子 201912
後ろ向きに進む保育士豊の秋 森岡正作 201912
田の神の長居してゐる豊の秋 上辻蒼人 風土 202001
養老の風の声聞く豊の秋 大森尚子 風土 202001
香合に文殊菩薩や豊の秋 林いづみ 風土 202001
弾み来る生徒の列や豊の秋 門伝史会 風土 202001
どつしりと月山据ゑて豊の秋 高木邦雄 末黒野 202001
山河晴れ心も晴れて豊の秋 森清信子 末黒野 202001
有り〼の〼の字大き豊の秋 諸岡和子 202001
人柄も麺も幅広豊の秋 鷹崎由未子 春燈 202001
字にのこる無常休みや豊の秋 小林のり人 春燈 202001
白塗りの稚児の鼻筋豊の秋 東正則 末黒野 202002
再生へ回収箱や豊の秋 滋野暁 末黒野 202002
豊の秋蚯蚓の糞のピラミッド 松尾龍之介 202006
川底を渡る轍や豊の秋 田中とし江 202010
突然に空砲ひびく豊の秋 大日向幸江 あを 202010
ダイエットするには悪しき豊の秋 荻布貢 202011
一村がまるごと豊の秋の色 伊藤啓泉 202011
久しさや家族団欒豊の秋 陳妹蓉 春燈 202011
後ろ向きに進む保育士豊の秋 森岡正作 201911
里帰りめく三河路や豊の秋 稲畑廣太郎 ホトトギス 202011
きみどりのみどりきえさり豊の秋 遠城健司 202012
宇宙人とまがふ土偶や豊の秋 中村重幸 202012
電気柵に残る獣毛豊の秋 池乗恵美子 末黒野 202104
豊の秋まだ一鎌も入れざりし 能村研三 202111
造形美棚田百選豊の秋 植村蘇星 京鹿子 202111
豊の秋郷土料理のレシピかな 高埜良子 春燈 202112
みたらしの琥珀の照りや豊の秋 小原芙美子 風土 202112
窯変の力みなぎる豊の秋 内山花葉 202112
無骨なる男の双手豊の秋 五十畑悦雄 202112
「ごちそうさま」の声の重なる豊の秋 大文字孝一 春燈 202201
豊の秋大中小の飯茶碗 平田きみ 末黒野 202201
豊の秋みはるかすなり西稲美 山田六甲 六花 202209
曲屋の馬屋の暗し豊の秋 佐藤勝代 末黒野 202212
穀蔵の鉄扉の軋み豊の秋 石黒興平 末黒野 202301
畦道の土の匂ひや豊の秋 田中由紀子 末黒野 202301
豊の秋野良着の夫のよく笑ふ 中谷恭子 202301
豊の秋ソーラーパネルすぐそばに 廣畑育子 六花 202301
豊の秋 →1

 

2023年9月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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2023年9月28日