鳥渡る 3    57句

鳥渡る老人ホームのティータイム    山尾玉藻

渡り鳥  鳥渡る  小鳥来る  鳥わたる

作品
作者
掲載誌
掲載年月
十羽程一と輝きに鳥渡る 磯野しをり 雨月 202001
青空を葬送のごと鳥渡る 波戸辺のばら 202001
鳥渡る底の見えきて大井川 川井さち子 風土 202001
鳥渡るやがてひとりとなる戸籍 山田暢子 風土 202001
鳥渡る関東平野に日の残り 山田暢子 風土 202001
鳥渡る古民家回廊むかし道 門伝史会 風土 202001
鳥渡る浮桟橋の避雷針- 岡野里子 末黒野 202001
朝まだき太極拳や鳥渡る 中貞子 202001
キャンバスを飛び出す絵の具鳥渡る 川井さち子 風土 202001
十字架の返す海光鳥渡る 中江はるみ 馬醉木 202001
暮れそむる武甲の山や鳥渡る 今村千年 末黒野 202002
鳥渡る高層ビルのその上を 山本久枝 やぶれ傘 202002
人の世を救ふは人間鳥渡る 高野昌代 202002
土寄せの土に火照りや鳥渡る 原友子 202003
鳥渡る軍艦島に墓は無し 荒井千佐代 202003
噴煙の高さ変はらず鳥渡る 山本則男 202005
無人駅また無人駅鳥渡る 高村令子 風土 202009
椋鳥渡る学園都市の夕映えに 成宮紀代子 202010
空想は自在な遊び鳥渡る 栗原公子 201911
灯台の照る日曇る日鳥渡る 塙誠一郎 201911
安達太良のほんたうの空鳥渡る 塙誠一郎 201911
鳥渡り齢重ねて見ゆるもの 田所節子 202012
若者の単線の旅鳥渡る 太田良一 末黒野 202012
鳥渡る十三塔の礎石跡 小林共代 風土 202102
一山に千の石仏鳥渡る 河原敬子 202102
鳥渡る天の奥より湧き出でて 和田華凛 ホトトギス 202103
鳥渡る縄目の固き碇石 深川淑枝 202104
廻廊の朽ちし列柱鳥渡る 横田敬子 202104
鳥渡る期限切れたるパスポート 山咲和雄 末黒野 202104
雲朱く湧きし彼方を鳥渡る 江森悦子 202111
淡海てふロマンの湖や鳥渡る 大谷満智子 春燈 202111
灯台は島の断崖鳥渡る 太田良一 末黒野 202112
湾に添ふ雲の生まれて鳥渡る 森高武 風土 202112
大空に描く動線鳥渡る 石橋みどり 202112
鳥渡る天橋立添うてかな 吉川隆 春燈 202201
東雲のぽつり白月鳥渡る 高井修一 春燈 202201
鳥渡るふるさとのなき官吏の子 中村重幸 202201
地図帳に数多の記号鳥渡る 本池美佐子 202201
国境なき医師団の上鳥渡る 塚原紀代子 風土 202201
流刑地が生まれ故郷や鳥渡る 太田良一 末黒野 202201
鳥渡る視界三百六十度 瀬尾千鶴枝 京鹿子 202201
亡き夫の眼鏡拭ふ日鳥渡る 笹村政子 六花 202201
その人の胸にロザリオ鳥渡る 和田華凛 ホトトギス 202202
ノモンハンてふ古戦場鳥渡る 岩岡中正 ホトトギス 202202
鳥渡る防災食品入れ換えて 伊藤昌枝 202202
島畑のはては切り岸鳥渡る 坂口学 202205
廃園のドリームランド鳥渡る えとう樹里 202206
鳥渡るみなとみらいの塔の上 村千年 末黒野 202301
海兵の並ぶ艦上鳥渡る 太田良一 末黒野 202301
千古より打ち返す波鳥渡る 吉村さよ子 202301
鳥渡る煙の絶えし香時計 山田和 京鹿子 202301
義経の腰越の磯鳥渡る 秋川泉 あを 202301
洋髪の発祥の碑や鳥渡る 山崎稔子 末黒野 202302
うぶすなの森の深さや鳥渡る 宮井知英 202304
鏝絵描く梯子の上を鳥渡る 高倉和子 202307
鳥渡る音のととのふ巫女の鈴 山本則男 202308
能登瓦光る町並み鳥渡る 今井康子 202308
鳥渡る→1      

2023年11月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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