小鳥来る 1    543句

小鳥来る音うれしさよ板びさし      与謝蕪村

渡り鳥  鳥渡る  小鳥来る

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
小鳥来る犬繋がれてをりにけり
稲畑汀子
ホトトギス
199810
図鑑より一樹が立ちて小鳥来る
小澤克己
遠嶺
199811
小鳥来る俳極道の父の墓
山尾玉藻
火星
199811
外出せる妻より電話小鳥来る
野沢しの武
風土
199811
ミサの鐘ひびく娘の家小鳥来る
牧悦子
199811
白樺にひかりの礫小鳥来る
島田万紀子
馬醉木
199812
小鳥来る小公園に子を預け
吉田呉天
風土
199812
小鳥来る黒部へつりの径縷々と
有働亨
馬醉木
199901
地下鉄の乗り入れる島小鳥来る
岡部玄治
199901
呑み足りし嬰の喃語かな小鳥くる
鈴木夫佐子
199901
山河の空のかたちに小鳥来る
深澤鱶
火星
199901
ロボットの稼ぐ工場小鳥来る
灘八朗
199901
小鳥来る泣いてばかりの翌日に
津田このみ
船団
199903
抱かれし子の温もりや小鳥来る
尾崎九一
遠嶺
199904
寿福寺の猫の視線に小鳥来る
稲畑廣太郎
ホトトギス
199910
小鳥来る予感の雨の日曜日
大東由美子
火星
199910
抽斗の仕切りこまごま小鳥くる
長谷川千枝子
199911
小鳥来る羽化を忘れしほとの神
神蔵器
風土
199911
小鳥来る勧請縄を掛くる木に
萩谷幸子
雨月
199911
軒低き屯田兵舎小鳥来る
岩崎きゑ子
馬醉木
199912
リハビリの足を吊せば小鳥来る
田中呑舟
火星
199912
小鳥来る地と同温の木のありて
藤村真理
199912
青空に秘密の扉小鳥来る
小澤克己
遠嶺
199912
蓼科や朝の一位に小鳥来る
阿部悦子
酸漿
199912
小鳥来る波郷の墓に名刺入れ
神蔵器
風土
199912
大甕に天地ありけり小鳥来る
大竹淑子
風土
199912
大抵のことは許さう小鳥来る
丸山佳子
京鹿子
199912
小鳥来る力こんにやく食べをれば
古市文子
春耕
199912
刈りこみし垣根の匂ひ小鳥くる
木下節子
俳句通信
199912
記念館起工の大地小鳥来る
稲畑廣太郎
廣太郎句集
199912
小鳥来るシャンシャンシャンと三番叟
武井康隆
船団
199912
小鳥来るエレベーターの中でキス
武井康隆
船団
199912
ロココ調模したるホテル小鳥来る
太田寛郎
200001
朝市の呼び込みの声小鳥来る
川村杳平
200001
小鳥来る山内札所八十八
神蔵器
風土
200001
散策の植物園や小鳥来る
富田志げ子
酸漿
200002
夫の座の庭の切り株小鳥来る
安原ときこ
遠嶺
200002
小鳥くる双眼鏡の円の中
奥田千郎
200002
働けば手足大きく小鳥来る
河合芳
200002
彫りかけし勢至菩薩や小鳥くる
本橋怜加
冬牡丹
200003
少年に扉は開かず小鳥来る
わたなべじゅんこ
鳥になる
200003
この森の静寂好みて小鳥来る
稲辺美津
夏椿
200007
小鳥来る羽田空港Bデッキ
稲畑廣太郎
ホトトギス
200009
朝の客案内の庭に小鳥来る
稲畑汀子
ホトトギス
200010
植栽のはじまる庭に小鳥来る
稲畑汀子
ホトトギス
200010
揺り椅子に明治の日付小鳥くる
朝妻力
俳句通信
200010
小鳥来るすすめてみよう句入門
丸山佳子
京鹿子
200010
小鳥来るまた大空の濡れてをり
白澤良子
200011
小鳥くる明治のいろの六華苑
中御門あや
俳句通信
200011
小鳥来る言葉忘れし友と居て
山本潤子
いろり
200011
きらめける言葉を欲れば小鳥来る
八染藍子
200012
小鳥来る勢至菩薩の御手かな
倉堀たま子
風土
200012
三千院の名宝展
日曜の弥撒へ人来る小鳥来る
永野由美子
円虹
200012
小鳥来るハ行に濁音半濁音
西田孝
200012
ポケットに着信の曲小鳥来る
上原若子
200012
小鳥くる色とりどりのおもちや箱
梶田敬子
200101
開港のころの洋館小鳥来る
館容子
200101
郵便の一度も来ぬ日小鳥來る
松崎幹
200101
船絵馬の日はみな朝日小鳥来る
春田淳子
俳句通信
200101
卓上に「宇宙大全」小鳥来る
小澤克己
遠嶺
200101
老僧の法話の窓辺小鳥来る
赤羽正行
遠嶺
200101
深吉野のたかすみ文庫小鳥来る
熊岡俊子
雨月
200101
アトリエの窓の夕映え小鳥来る
伯井茂
春耕
200101
小鳥来る朝護摩済みし大寺に
古市枯声
春耕
200101
小鳥来る良寛歌碑に石手毬
中川濱子
ぐろっけ
200101
幟立つ子授け神社小鳥来る
阿波谷和子
春耕
200102
小鳥来る「石」という名の喫茶店
山口夏枝
船団
200102
小鳥来る北条時政屋形趾
吉永すみれ
風土
200103
小鳥来る編笠深き大師像
美藤冨美子
京鹿子
200103
早春の風を誘ひて小鳥来る
篠崎荘市
酸漿
200104
腹痛にしておく仮病小鳥来る
恵美子
船団
200105
丸ビルに戻れるは何時小鳥来る
稲畑廣太郎
ホトトギス
200110
館の庭咲くもの多く小鳥来る
稲畑廣太郎
ホトトギス
200110
文学館庭の騒ぎや小鳥来る
稲畑廣太郎
ホトトギス
200111
田に返す藁あたたかし小鳥来る
竹川貢代
春耕
200111
新刊書ひらくときめき小鳥来る
石渡芳枝
200112
小鳥来る煙草供へて順の墓
近藤暁代
馬醉木
200112
抜け道の坂の多さよ小鳥来る
石本百合子
馬醉木
200112
白壁は城下のなごり小鳥来る
村上沙央
200112
小鳥来るほこりまみれの天邪鬼
安養寺美人
200112
人の来ぬ古墳の跡に小鳥来る
永井房代
200112
小鳥来る起伏ゆたけきはけの寺
朝妻力
雲の峰
200112
盤水第十句碑開眼
小鳥来る社に沿うて水の音
越智秀子
雲の峰
200112
小鳥来る柄長の群の魁けて
岩瀬操舟
円虹
200112
小鳥来る頃や色濃きもの羽織り
真保喜代子
200112
小鳥来る子供電車に駅二つ
中谷葉留
風土
200112
起きてすぐ海見るならひ小鳥来る
武井美代子
風土
200112
解き難き仏の梵字小鳥来る
吉田島江
火星
200112
小鳥来るバザーの案内母校より
関薫子
百鳥
200112
村人の護る泉よ小鳥来る
渡辺きよえ
百鳥
200112
雀等も元気凛凛小鳥来る
大関靖博
200112
武蔵野の空生きいきと小鳥くる
柳沢杏
酸漿
200112
遊場を覆ふ梢に小鳥来る
小峯雅子
酸漿
200112
小鳥来る生れしばかりの句碑の辺に
平山節子
春耕
200112
達磨干す明るき庭や小鳥来る
岸恒雄
春耕
200112
小鳥くる赤子すやすや胞衣笑ひ
森理和
あを
200112
裸婦像のなびきし髪に小鳥くる
後藤志づ
あを
200112
棧細き腰高の窓小鳥来る
篠田純子
あを
200112
小鳥来る八幡の町に住みつきぬ
波田美智子
火星
200201
鈴振れば山の社に小鳥来る
沖汐妙子
火星
200201
子の齢と同じ齢の木小鳥くる
宮脇ちづる
200201
小鳥来る若き男の腹話術
栗山よし子
馬醉木
200201
小鳥来る高幡山の句碑除幕
市橋進
春耕
200201
城山の裾の家並小鳥来る
高市幸子
春耕
200201
ひとり居に少し慣れけり小鳥来る
笠原フミ
酸漿
200201
甲斐も端初音てふ里小鳥来る
守屋井蛙
酸漿
200201
小鳥来るほしいままなる宮居かな
安陪青人
雨月
200201
歌神の杜をめざして小鳥来る
藤田誉子
雨月
200201
こまごまと干す嬰のもの小鳥来る
菊池共子
円虹
200201
小鳥来る俳聖殿にお天守に
大槻秋女
円虹
200201
片言の二つ三つや小鳥来る
大村孝
百鳥
200201
小鳥来る甍の蒼き孔子廟
小宮山勇
遠嶺
200201
吊るされし竹籠の艶小鳥来る
野口光江
遠嶺
200201
向きあつて硝子を拭けば小鳥来る
朝井きよ子
200201
仲見世の小さき裏戸小鳥来る
柴田久子
風土
200201
新薬に予後托す身や小鳥来る
辰巳比呂史
200202
小鳥来る窓も気になる授業中
白石峰子
円虹
200202
弥撒の無き午後の教会小鳥来る
吉村ひさ志
ホトトギス
200203
小さき庭小さき倖せ小鳥来る
川口咲子
ホトトギス
200203
小鳥来るとふに箕面の別れかな
鎌田篤
雨月
200203
小鳥来るジヤーの頭押せば湯の出でて
門伝史会
風土
200204
小鳥来る佛に玻璃戸少し開け
平尾隆士
ぐろっけ
200204
棺の予約薦むる電話小鳥来る
野沢しの武
風土
200205
小鳥来る少女ギプスの足抱いて
藤井勢津子
六花
200206
正直な時計、鏡に小鳥来る
丸山佳子
京鹿子
200209
駐在の巡査新婚小鳥来る
山崎ミチ子
帆船
200209
小鳥来る子のスカートを裁ちをれば
山仲英子
200210
小鳥来る居の変らねど窓きよく
村越化石
200210
落葉松のこずゑ移りに小鳥来る
鷹羽狩行
200211
小鳥来る小児病棟無菌室
須佐薫子
帆船
200211
樹海にて携帯電話小鳥来る
長岡新一
200211
傀儡の糸引く方便小鳥来る
篠田純子
あを
200211
小鳥来る太郎花子に糸電話
芝尚子
あを
200211
尉と姥はわれらがことよ小鳥来る
駒井でる太
200212
熔岩原に松籟かすか小鳥来る
渕脇登女
200212
小鳥来るわが奇禍の日も遠ざかり
村上光子
馬醉木
200212
小鳥来るドロップ缶を振ればまた
徳田千鶴子
馬醉木
200212
小鳥来る水軍武者の手水鉢
石本百合子
馬醉木
200212
新しくポストの立てり小鳥来る
中谷葉留
風土
200212
口笛の子にさそはれて小鳥来る
神山ゆき子
200212
空色の表紙の楽譜小鳥来る
清水晃子
遠嶺
200212
小鳥来る大き鏡の保育園
信太清重
帆船
200212
窯守に届く弁当小鳥来る
山崎ミチ子
帆船
200212
小鳥来る沼にもつとも近き家
野々村紫
百鳥
200212
石と云ふ石に神の名小鳥来る
朝妻力
雲の峰
200212
茶屋跡に碑ひとつ小鳥来る
原茂美
雲の峰
200212
駄菓子屋の陳列低し小鳥来る
川瀬里江
雲の峰
200212
人住まぬ石の燈台小鳥来る
松木桂子
200212
小鳥来る小学校へ復学ぞ
山田六甲
六花
200212
読みさしの本に栞や小鳥来る
蓮田照子
200212
子規庵に入口二つ小鳥来る
中村洋子
風土
200301
木道に繕ひの跡小鳥来る
谷和子
200301
幼くておとうと思ひ小鳥来る
中田尚子
百鳥
200301
駄菓子にも真田の紋や小鳥来る
後藤雅夫
百鳥
200301
かろやかに第二楽章小鳥来る
平田倫子
百鳥
200301
母よりの荷物ひらけば小鳥来る
江頭信子
馬醉木
200302
豪邸の監視カメラに小鳥くる
丸山佳子
京鹿子
200302
信じゐるひとすぢの道小鳥来る
城石美津子
京鹿子
200302
小鳥来る終生古窯につかへけり
中根栄子
遠嶺
200302
小鳥来る心の余白さざめきぬ
浜中雅子
遠嶺
200302
小鳥来る大方丈の羅漢講
下山田美江
風土
200302
祇王寺にをんな客あり小鳥来る
水田清子
200302
小鳥来る句碑の木立に陽だまりに
長井順子
200302
冬ぬくき玻璃戸の外に小鳥来る
永田あき
酸漿
200302
窯元の表札は磁器小鳥来る
平田倫子
百鳥
200302
小鳥来る北も南も自動ドア
丸山佳子
京鹿子
200308
小鳥来るみづうみ沿ひの美術館
馬場公江
200310
頂上に声鏤めて小鳥来る
稲畑廣太郎
ホトトギス
200310
陶椅子に吹く奈良粥や小鳥来る
朝妻力
雲の峰
200310
小鳥来るベルリンの壁背に倍す
戸田和子
200311
海道を津母へ一里や小鳥来る
浜福恵
風土
200311
小鳥来る元気のみでは恥しい
丸山佳子
京鹿子
200311
小鳥来る斎垣の中の樫大樹
阿波谷和子
雲の峰
200311
小鳥来る日の斑きらめく荷茶屋
岡本明美
雲の峰
200311
小鳥来る池畔に昨夜の神事跡
酒井多加子
雲の峰
200311
陵に朱をちりばめて小鳥来る
杉江茂義
雲の峰
200311
小鳥くる鐵黐に箒立て
佐藤喜孝
あを
200311
きりぎしに美濤の跳ねて小鳥来る
小澤克己
遠嶺
200311
てぎはよきクレープの円小鳥来る
水野あき子
遠嶺
200311
バイオリン弾ける少女に小鳥来る
渕脇登女
200312
各駅の停車一分小鳥来る
宮脇ちづる
200312
水澄みの里とふ三隅小鳥来る
長谷川史郊
馬醉木
200312
幽囚室畳三枚小鳥来る
兼久ちわき
馬醉木
200312
抜け穴のあるてふ井戸や小鳥来る
木村仁美
馬醉木
200312
をちこちに夜明け待つこゑ小鳥来る
阿部子峡
200312
小鳥来るパン屋の前に人の列
神山ゆき子
200312
駅の名の温泉てふに小鳥来る
望月喜好
200312
小鳥来るこはごは覗く体重計
清水ミツコ
200312
海峡を見下す岬小鳥来る
竹内喜代子
雨月
200312
脚のややがたつく木椅子小鳥くる
田中藤穂
あを
200312
さざ波に光もうごく小鳥くる
早崎泰江
あを
200312
築山の裾にさざ波小鳥来る
辰巳陽子
雲の峰
200312
小鳥来る仁王は大き耳持てり
蓮井崇男
対岸
200312
小鳥来る風車の羽根の十文字
柴田久子
風土
200312
三寸の子規の地球儀小鳥来る
中村洋子
風土
200312
都府楼の十法界に小鳥来る
勝田楠翁
200312
小鳥来る館の大甕伏せしまま
十河波津
200312
縁側にひらく家系図小鳥来る
遠野萌
200312
胸像の多きキャンパス小鳥来る
青山悠
200312
赤き実の疾く赤くなれ小鳥来る
梅本豹太
200401
物書きの住まふ横丁小鳥来る
福嶋千代子
200401
小鳥来る瀬音ごもりに能舞台
長沼冨久子
馬醉木
200401
小鳥来る町の高嶺に四肢踏んで
禰寝瓶史
京鹿子
200401
浮世絵の江の島青し小鳥来る
後藤雅夫
百鳥
200401
小鳥来るケーキのやうな飾り窓
藤原絹子
百鳥
200401
手作りの竹笛吹く子小鳥来る
金川眞里子
百鳥
200401
古代史はいま五丈原小鳥来る
小林奈々
百鳥
200401
小鳥来るチャイコフスキーの名の通り
片山喜久子
雨月
200401
小鳥来る文京音羽一番地
山崎桂
帆船
200401
にぎやかに次次庭に小鳥来る
榎本孤星
築港
200401
こけら葺屋根のしたしさ小鳥来る
八染藍子
200401
伊豆石の句碑あかあかと小鳥来る
水田清子
200401
小鳥来る蹲に水あふれけり
水田清子
200401
弘法の御利益日和小鳥来る
伊東テル子
草の花
200401
凡日の山の生活に小鳥来る
藤原たかを
馬醉木
200402
小鳥来る術後の妻の手の温し
高畠英
河鹿
200402
駄菓子屋の間口一間小鳥来る
久保知音
対岸
200402
小鳥くる国定忠治園児劇
高野良
帆船
200402
小鳥来る籠抜け鳥も交れるか
梶島邦子
築港
200402
小鳥来る鴫立庵の沢音に
今井妙子
雨月
200402
すぐ乾く涙を笑ひ小鳥来る
栗原道子
京鹿子
200402
山ももの木のつつがなし小鳥来る
長崎桂子
あを
200402
小鳥来る靴に慣れずにすぐ這ふ子
三井孝子
六花
200402
朝の森日の粉となりて小鳥くる
佐藤喜孝
あを
200407
小鳥くる雨後はあかるき栗林
佐藤喜孝
あを
200407
百年のチヤリテイーカレー小鳥来る
中嶋弘子
帆船
200409
杉の秀の高きを選び小鳥来る
稲畑廣太郎
ホトトギス
200410
天界の声引き連れて小鳥来る
稲畑廣太郎
ホトトギス
200410
伊賀焼の芭蕉坐像に小鳥来る
長谷川閑乙
馬醉木
200411
つくばひの水の全円小鳥来る
鷹羽狩行
200411
「方円」二〇〇号を祝して
我が息の聞こゆる近さ小鳥来る
今瀬剛一
対岸
200411
横町の海蝕の岩小鳥来る
藤田悦子
対岸
200411
「トスカ」聴く午後のひととき小鳥来る
高橋十三夜
春燈
200411
桃色の木造校舎小鳥来る
須佐薫子
帆船
200411
出立の花嫁御寮小鳥来る
渡辺君恵
帆船
200411
廃船に残るマストや小鳥来る
吉村一郎
百鳥
200411
小柄佩く町祖の像や小鳥来る
朝妻力
雲の峰
200411
百選の水ゆたかなり小鳥来る
川野喜代子
雲の峰
200411
小鳥来る身のほどの句を吟ずれば
辻恵美子
栴檀
200411
小鳥来るうれしき事の一つ増え
森山のりこ
あを
200411
当節の少女の胡坐小鳥来る
芝尚子
あを
200411
無人売の星占ひや小鳥来る
藤井明子
馬醉木
200412
シャネルめく脇坂家紋小鳥来る
田嶋洋子
春燈
200412
舟を明かすものいまはなし小鳥来る
中村恭子
200412
爪剪つて濯ぐ嬰のもの小鳥来る
大沢美智子
200412
小鳥来る切株はみな森の椅子
梶川智恵子
200412
今にして空無のこころ小鳥来る
小澤克己
遠嶺
200412
小鳥来る卵カチャカチャ掻き混ぜて
新井佐知子
遠嶺
200412
小鳥来る湖水に映えて阿寒富士
大川智美
風土
200412
山径は木の根の階段小鳥くる
大川智美
風土
200412
花嫁の裾を持つ人小鳥来る
今瀬剛一
対岸
200412
湖へ向く大使の机小鳥くる
鈴木勉
対岸
200412
ト音記号をいくつも書く子小鳥来る
藤井智恵子
百鳥
200412
小鳥来る余後の娘と母旅へ発つ
荒木民子
200412
厩池の残る城址に小鳥来る
石川慧
200412
板張りの明治の校舎小鳥来る
朝妻力
春耕
200412
合併に募る市の名や小鳥来る
鶴田武子
春耕
200412
餌台に去年の汚れ小鳥来る
浅川悦子
春耕
200412
生え初めし歯のきらきらと小鳥来る
岡本利恵子
春耕
200412
一輪車巧みな少女小鳥来る
早崎泰江
あを
200412
小鳥来る生きるたのしさ声に出て
山口速
200412
パッチワークの出来ばえ見んと小鳥来る
高千夏子
200412
彫刻の会話あるかに小鳥来る
山崎靖子
200501
縁側に足踏みミシン小鳥来る
栗原公子
200501
アイロンの滑りのよき日小鳥来る
栗原公子
200501
小鳥来る頃落日の山あかし
中山純子
万象
200501
湾の浮標いくつか見えて小鳥来る
西口鶴子
遠嶺
200501
小鳥来る利休遺愛の手水鉢
仲尾弥栄子
雲の峰
200501
小鳥来る日の斑の遊ぶ登山道
高橋瑛子
河鹿
200501
塩害を受けし神木小鳥来る
常澤俶子
200501
小鳥来るいつも机上に望遠鏡
中江恵子
200501
分校の教室二つ小鳥来る
鈴木勉
対岸
200501
眼底を覗かれをれば小鳥来る
波田美智子
火星
200501
小鳥来るアンデルセンの童話館
瀬崎憲子
百鳥
200501
土芳かく坐せし広縁小鳥来る
内山芳子
雨月
200501
城下町の古き酒蔵小鳥くる
西村しげ子
雨月
200501
日当りの良き表庭小鳥来る
中村章乃
雨月
200501
小鳥来る大内山に賀のありて
片山喜久子
雨月
200501
小鳥来る形さまざま異人墓碑
藤田かもめ
ぐろっけ
200502
小鳥来る路地の教会扉を開き
中沢司枝
200502
小鳥来る鉄の箍締む大銀杏
岡村葉子
栴檀
200502
小鳥来る一茶の汲みし釣瓶井戸
岡村葉子
栴檀
200502
雪の庭こぼれし餌に小鳥来る
宍倉清子
帆船
200503
青竹の匂ふ庭垣小鳥来る
須永トシ
栴檀
200503
掴まねば逃げやすきかな小鳥来る
吉原一暁
200503
食ほそき母との昼餉小鳥来る
川克
遠嶺
200506
をさまりし風の狭庭に小鳥来る
稲畑汀子
ホトトギス
200510
小鳥来る手をさしのべて王妃像
清水ゆみ子
200510
白内障の手術決まるに小鳥来る
石川慧
200511
いつか読むために買ふ本小鳥来る
土屋酔月
火星
200511
小鳥来る本丸址に方位盤
辻恵美子
栴檀
200511
恵那市岩村町
明日のない切株百に小鳥来る
丸山佳子
京鹿子
200511
水禍いまだとどむ但馬路小鳥来る
熊岡俊子
雨月
200511
材泉は人来る小鳥来るところ
鷹羽狩行
200512
ふるさとやつまらない名の小鳥来る
戸田和子
200512
童歌歌へる老に小鳥来る
南原正子
酸漿
200512
石庭に無想のときを小鳥来る
高見岳子
雨月
200512
宮殿より庭を賞づれば小鳥来る
落合絹代
雨月
200512
小鳥来る村のはづれの風溜り
工藤ミネ子
風土
200512
小鳥来る何時も不在の駐在所
吉永すみれ
風土
200512
銃眼の三角四角小鳥来る
長谷川子
馬醉木
200601
拭きこみし新居の廊下小鳥来る
今井松子
遠嶺
200601
小鳥来る雑木林は間近なり
畠田律子
対岸
200601
城跡の空の青さよ小鳥来る
吉田島江
火星
200601
生けるものみんな菩薩や小鳥来る
天野きく江
200601
小鳥来る十歩で抜ける庭なれど
西谷良樹
春燈
200601
太陽の塔の翼に小鳥来る
鷹羽狩行
200601
吹田・自然文化園
海深き一茶の硯小鳥来る
三関浩舟
栴檀
200601
法要の過客となりて小鳥来る
森洋子
京鹿子
200601
小鳥来るそろそろ遣る気起さねば
西野初音
京鹿子
200601
峰寺をめざす我等に小鳥来る
山本漾子
雨月
200601
小鳥来る大内山の雲白き
関戸文子
酸漿
200601
小鳥来る畝立てて土匂ひけり
宮川みね子
風土
200601
セザンヌのアトリエの窓小鳥来る
佐野つたえ
風土
200601
小鳥来る人の恋しき昼下がり
わかやぎすずめ
六花
200601
小鳥くる胸元うすき寝釈迦かな
飯塚ゑ子
火星
200601
塩窯の前の日溜まり小鳥くる
飯塚ゑ子
火星
200601
揺り椅子のまだ揺れてをり小鳥くる
中田みなみ
200601
首を廻す朝の体操小鳥くる
中谷葉留
風土
200601
交番は今日も一人よ小鳥来る
北川キヨ子
200602
我が庵は天空の端小鳥来る
森竹昭夫
遠嶺
200602
曲屋の粗朶囲ひして小鳥来る
鎌須賀礼子
万象
200602
はき慣れし靴のつやつや小鳥来る
戸栗末廣
火星
200602
玉堂の水辺の木椅子小鳥来る
関まさを
酸漿
200602
御所参観の許可一時間小鳥来る
安永圭子
風土
200602
綾子の句諳んじをれば小鳥来る
梅村五月
栴檀
200602
小鳥来る一茶のくすり備忘録
岡村葉子
栴檀
200602
剥落の被爆ドームに小鳥来る
木場田秀俊
200603
丘の上の小さなパン屋小鳥来る
積木道代
200603
牛の餌に刻む椰子の木小鳥来る
福島吉美
万象
200603
瀬の石に五度目の旧居小鳥来る
角直指
京鹿子
200603
小鳥来る丸山交番色硝子
川添フミ
対岸
200603
昔日もあしたも連れて小鳥来る
山元志津香
八千草
200604
合併の開村式や小鳥来る
物江晴子
八千草
200604
小鳥来る受胎告知のテンペラ画
与川やよい
遠嶺
200606
口笛のほどよき音色小鳥来る
小阪喜美子
二輪草
200606
パン屑の記憶辿りて小鳥来る
禰寝瓶史
京鹿子
200611
お隣もひとりの暮し小鳥来る
宮内とし子
200611
小鳥来る捩木の洞の水溜り
紺野とも子
200611
子規居士は最後の土葬小鳥来る
神蔵器
風土
200611
いつもの木いつもの枝に小鳥くる
鎌倉喜久恵
あを
200611
小鳥来る屋根に太陽発電機
諸岡和子
200611
小鳥くる携帯電話に小さき窓
栗原公子
200612
走り根や遊び上手な小鳥くる
加藤峰子
200612
トーストに海の色あり小鳥来る
片山タケ子
200612
うち晴れて此処みささぎに小鳥来る
近藤きくえ
200612
山師の裔四五戸残るに小鳥来る
遠藤白雲子
200612
大寺の前の甘味屋小鳥来る
松本きみ枝
遠嶺
200612
鉢の蓮銘孫文や小鳥来る
松井倫子
火星
200612
町中に天使の声や小鳥来る
磯野たか
風土
200612
方舟の文学館に小鳥来る
林いづみ
風土
200612
朔太郎の姉への文よ小鳥来る
山岸治子
馬醉木
200701
萩原朔太郎の姉幸子氏への文、昔、ある蒐集家より頂きしもの
繭倉に小鳥来る日の風通す
島田尚子
馬醉木
200701
小鳥来る右手になじめる花鋏
生方義紹
春燈
200701
健筆を讃へて小鳥来る日和
中山純子
万象
200701
人に
小鳥来るのみ閉ざされし避地校
松原智津子
万象
200701
若き女流文学者の碑小鳥来る
大橋晄
雨月
200701
金婚といふ歳月や小鳥来る
松林順子
雨月
200701
小鳥くる川合ふ響きこむる杜
豊田都峰
京鹿子
200701
苦虫の次郎長像に小鳥来る
太田絵津子
200701
もてなしは大きてのひら小鳥来る
浅田光代
風土
200701
小鳥来る白毫律寺の御仏に
橋添やよひ
風土
200701
のど仏なき石仏や小鳥来る
柴田久子
風土
200701
老舗てふ若狭塗箸小鳥来る
木船史舟
200702
同窓は今も「くん」呼び小鳥来て
鈴木照子
200702
小鳥来る面会謝絶の札とれて
河尻千鶴子
200702
はけの水流れをつくり小鳥来る
渡辺立男
馬醉木
200702
木曜はおやつの出る日小鳥来る
桑田青虎
ホトトギス
200702
物種を拾ふてゐたり小鳥くる
瀬川公馨
200702
夫の忌の僧見送れば小鳥来る
落合由季女
雨月
200702
小鳥来る石を一つに比翼句碑
森脇貞子
雨月
200702
服薬に永らふ母や小鳥来る
四宮一子
200702
姉妹して守る豆腐屋小鳥来る
大久保久枝
200702
小鳥来る十六歳の誕生日
池崎るり子
六花
200704
保養所の前のやぐらに小鳥来る
松下幸恵
六花
200705
一軒に表札ふたつ小鳥来る
樋口みのぶ
200707
小鳥来る公民館に素十句碑
櫻井白扇
春燈
200710
小鳥来て別の小鳥に加はりぬ
稲畑汀子
ホトトギス
200710
お隣へ結界はなし小鳥来る
稲畑汀子
ホトトギス
200710
梢あつて鍬持つ嫗小鳥くる
中貞子
200710
城端に小鳥来てゐる寿ぎ心
稲畑汀子
ホトトギス
200711
上田一粒句集序句
空を飛ぶ夢より覚めて小鳥来る
本多遊方
春燈
200711
小鳥来る日蓮聖人説法像
及川澄江
風土
200711
木の枝に残る蜘蛛の囲小鳥来る
山田六甲
六花
200711
神籬に淡き光よ小鳥来る
前田美恵子
200712
整ひし主なき庭小鳥来る
加藤みき
200712
石仏の道の先々小鳥来る
冨松寛子
200712
つくばひの思はぬ深さ小鳥来る
鷹羽狩行
200712
十字架の三角屋根に小鳥来る
中村悦子
200712
封切つて紅茶の香り小鳥来る
塩出博久
風土
200712
仁術の系譜三代小鳥来る
上谷昌憲
200712
祝・鈴木良戈氏傘寿
下敷のうらの九九表小鳥来る
内山花葉
200712
樹は森へ水は海へと小鳥来る
小澤克己
遠嶺
200712
乗鞍をのぞむ門口小鳥来る
石垣幸子
雨月
200712
寺山に悟堂の碑あり小鳥来る
堀田こう
雨月
200712
隣より茶垣伝ひて小鳥来る
橋本貞二
酸漿
200712
葉隠れにひらめく影や小鳥来る
林佳枝
酸漿
200712
賑やかな産科病棟小鳥来て
和田照子
200801
還暦は夢の途中よ小鳥来る
白髪美佐子
200801
図書館に舟着く知らせ小鳥来る
上田繁
遠嶺
200801
晴れ渡る塔の先端小鳥来る
中山静枝
200801
石庭に緋色を点し小鳥来る
大島寛治
雨月
200801
教会に祈りの刻よ小鳥来る
柴田良二
雨月
200801
山頂の山讃ふ句碑小鳥来る
堀田こう
雨月
200801
杉鉾の深き御廟に小鳥来る
落合絹代
雨月
200801
キヤンパスに壁新聞や小鳥来る
代田青鳥
風土
200801
縦笛の穴は十一小鳥来る
大川ゆかり
200801
辻売りのフランスパンに小鳥来る
木山杏理
京鹿子
200801
やくそくのオルガン踏みに小鳥来る
井上菜摘子
京鹿子
200801
茶柱の立ちたる朝を小鳥来る
波多野葉子
200801
小鳥来て声にふくらむ銀杏かな
檜山哲彦
万象
200801
ふるさとの晴れて嫁来る小鳥来る
山内なつみ
万象
200801
ふくよかな平和観音小鳥来る
栗原恵美
万象
200801
きのふとは違ふ一日よ小鳥来る
瀬下るか
200801
小鳥来て歩みはじめし稚の靴
大川冨美子
ぐろっけ
200801
小鳥来るかすかに返る声のあり
黒田令子
六花
200801
朱筆より先生のこゑ小鳥来る
若槻妙子
200801
明け放つ雨情旧居や小鳥来る
花田百合子
200801
比良山の見ゆる庭なり小鳥来る
駒井でる太
200802
ソリストの真白なドレス小鳥来る
北川キヨ子
200802
小鳥来て森の新楽章に入る
塙告冬
ホトトギス
200802
十指もて数を習ふ子小鳥来る
丸山美奈子
馬醉木
200802
使はれぬケトルの艶や小鳥来る
星井干恵子
遠嶺
200802
赤糸の刺子のふきん小鳥来る
寺島とし重
万象
200802
小鳥来る巣箱のやうな浮御堂
七種年男
200802
手入れ良き庭に朝なさ小鳥来る
藤平タネ子
200802
式内の筒抜けの空小鳥来る
足立典子
雨月
200802
日本の村が消えゆき小鳥来る
吉村摂護
200803
祇王寺や小督の塚に小鳥来る
山村修
酸漿
200805
代参の水天宮や小鳥来る
峯桜子
遠嶺
200806
病室の朝のベランダ小鳥来る
中村紀美子
春燈
200810
町中の白樺の木に小鳥来る
松崎鉄之介
200810
手に馴染む土の感触小鳥来る
塩路隆子
200811
小鳥来る人と会はざるひと日かな
吉田空音
炎環
200811
一人去り二人去りたる小鳥来る
堀内一郎
あを
200810
教会の小さき売店小鳥来る
清水晃子
遠嶺
200811
しばらくは隠れここちや小鳥来て
井上信子
200811
大口護符貼りたる山家小鳥来る
天野みゆき
風土
200811
食初めの嬰に表情小鳥来る
能村研三
200811
試歩の杖伸ばすときめき小鳥来る
秋葉雅治
200811
舌平目干しある棚に小鳥来る
山田六甲
六花
200811
小鳥くるビルのはざまの福の神
太田昌子
馬醉木
200812
忌の夫に父ははありて小鳥来る
石本百合子
馬醉木
200812
大学のオープンキャンパス小鳥来る
坂本依誌子
春燈
200812
小鳥来るポケットのない縞のシャツ
吉岡一三
200812
国宝の茶室「如庵」や小鳥来る
坂上香菜
200812
アンパンマン体操の園小鳥来て
鈴木照子
200812
句ごころに浸るいとまや小鳥来る
新井如月
炎環
200812
ほほ笑みの円空仏や小鳥来る
佐藤雅代
炎環
200812
小鳥来るカルボナーラの皿ふたつ
折島光江
炎環
200812
碑のごとく立ちし詩軸や小鳥来る
小澤克己
遠嶺
200812
文彭「行書五言律詩軸」
小鳥来る恩師呼んでの同級会
赤羽正行
遠嶺
200812
ひとときを師と膝交へ小鳥来る
松野睦子
遠嶺
200812
雁皮紙に筆のなめらか小鳥来る
近藤公子
200812
廃校の木椅子木机小鳥くる
三澤治子
万象
200812
しろがねの川七曲り小鳥来る
松林順子
雨月
200812
一葉の名残りの井戸や小鳥来る
宮川みね子
風土
200812
小鳥来るコーヒーカップまた変へて
山田暢子
風土
200812
火が燃えるケネデイの墓小鳥来る
市村義夫
風土
200812
朝の日のこぼるる御陵小鳥来る
徳井節子
馬醉木
200901
渡るためならぬ反り橋小鳥来る
八染藍子
200901
マイセンの対の花瓶や小鳥来る
小山徳夫
遠嶺
200901
病魔より解かるる予感小鳥来る
白髭美佐子
200901
病室がセカンドハウス小鳥来る
木村幸
200901
縄梯子垂るる擁壁小鳥来る
田村園子
200901
なだらかな母の針山小鳥来る
山本久江
200901
小鳥来る赤き硝子の砂糖壺
生田恵美子
風土
200901
小鳥来る麟麟の顔は柵の外
近藤幸三郎
風土
200901
小鳥来る箱舟ほどの天主堂
吉川隆
春燈
200901
小鳥来る啄木賢治住みし町
山田春生
万象
200901
髪長き少女の窓辺小鳥来る
乗光雅子
雨月
200901
リハビリの効果確かや小鳥来る
大地真理
200901
酒談議あひまの一句小鳥来る
山本無蓋
200902
動かせて見たきD51小鳥来る
川合まさお
ぐろっけ
200902
小鳥来る水琴窟の水飲場
KOKlA
六花
200902
少しづつ忘るる父に小鳥来る
柴田佐知子
200903
小鳥来る二重瞼の孔子像
岡澤田鶴
200904
小鳥来る小暗き受胎告知の図
荒井千佐代
200904
小鳥くる森と泉のあるところ
鷹羽狩行
200906
合同句集『森』序句
外に出ず外見る父に小鳥来る
星原悦子
200908
名苑の風を纏ひて小鳥来る
稲畑廣太郎
ホトトギス
200910
小鳥来て芝を啄みはじめけり
稲畑汀子
ホトトギス
200910
小鳥来る公民館の絵画展
熊谷尚
200911
青春の五浦の海や小鳥来る
大嶋洋子
春燈
200911
小鳥来る昔丸子の渡し跡
益田寿美子
春燈
200911
小鳥くる明るき詩をうたへよと
栗原公子
200911
喫煙は公園の隅小鳥くる
栗原公子
200911
小鳥来る絵本の鬼はみな弱し
中村恭子
200911
小鳥来て石にもどりし濡仏
片野美代子
酸漿
200911
ドロップの赤白きいろ小鳥来る
徳田千鶴子
馬醉木
200912
朴訥なドイツの菓子よ小鳥来る
斎藤道子
馬醉木
200912
手品師の大き帽子や小鳥来る
林八重子
馬醉木
200912
保存樹の木洩日揺れて小鳥来る
坂上香菜
200912
アニメショー待つ野外席小鳥来て
鈴木照子
200912
小鳥来る今日も三時の紅茶どき
山口順子
200912
新しき車椅子来て小鳥来る
副田氷見子
炎環
200912
武相荘の薬箪笥や小鳥来る
島田麻衣
炎環
200912
小鳥来る木喰の像木に還る
米山喜久子
200912
詩はつねに心の潮小鳥来る
小澤克己
遠嶺
200912
楽譜碑に音なき明り小鳥来る
能村研三
200912
貝塚の貝の眠りや小鳥来て
乗光雅子
雨月
200912
ちちははの魂となり小鳥来る
関根洋子
風土
200912
耳なれぬ小鳥来てゐる目覚めかな
早崎泰江
あを
200912
つくばひに水なみなみと小鳥来る
芝尚子
あを
200912
重箱の螺鈿ひとひら小鳥来る
田口紅子
201001
切株も丸太も遊具小鳥来る
青木勝子
201001
小鳥来る寺の要の大銀杏
黒滝志麻子
末黒野
201001
鳴りやまぬカラクリ時計小鳥来る
今井松子
遠嶺
201001
小鳥来るふつくら仕上げ炒卵
卯木堯子
春燈
201001
小名木川塩なめ地蔵小鳥来る
深川敏子
春燈
201001
味つけの淡白な日よ小鳥来る
中山純子
万象
201001
小鳥来る宿のはづれの遊女墓
山田春生
万象
201001
大磯
心電図の線きれいなり小鳥来る
杉浦典子
火星
201001
銀色の投票画や小鳥来る
涼野海音
火星
201001
小鳥来る野鳥保護区の島に来る
和田崎増美
雨月
201001
日曜の校庭の黙小鳥来る
溝内健乃
雨月
201001
墓石まだ無き夫の墓所小鳥来る
田所洋子
雨月
201001
古寺の傾ぐ石段小鳥来る
山村修
酸漿
201001
小鳥来て囀りけふの運兆す
安井和恵
201001
御佛は一木造り小鳥来る
半田順子
馬醉木
201001
小鳥来る水琴窟の杓の柄に
福田禎子
末黒野
201002
庭園はビルの屋上小鳥来る
神谷さうび
末黒野
201002
臥す人に空だけの窓小鳥来よ
北川英子
201002
小鳥来る無福の民を救ふ神
河瀬俊彦
遠嶺
201002
わが町の先達の句碑小鳥来る
河瀬俊彦
遠嶺
201002
小鳥くる槐に閑谷学校に
高橋将夫
201002
十八周年大会
小鳥来る空地に犬と老人と
石脇みはる
201002
廃校となりし分校小鳥来る
和田崎増美
雨月
201002
小鳥来る帆を下したるマストにも
國保八江
やぶれ傘
201002
小鳥来る秩父も富士も見ゆる丘
大西まりゑ
酸奬
201002
神さびの陵に一団小鳥来る
本城布沙女
雨月
201003
小鳥来るローカル線の駅に来る
和田崎増美
雨月
201003
小鳥来る山の暮しも捨てがたし
綿谷美那
雨月
201003
峡の空上下に拡げ小鳥来る
川口襄
遠嶺
201003
古民家の柱の艶や小鳥来る
邑橋節夫
遠嶺
201003
兵隊の墓並ぶ丘小鳥来る
伊勢ただし
ぐろっけ
201003
利かぬ子に拳骨一つ小鳥来る
今村征一
ホトトギス
201004
よく光る子規庵の窓小鳥來る
佐藤喜孝
あを
201004
小鳥来て紅梅散らす雪の上
木村コウ
酸漿
201005
小鳥来るか細き脚で大地蹴り
久永つう
六花
201007
宇治橋の白木眩しみ小鳥来る
冨山俊雄
山居抄
201008
戦艦の生れしドック小鳥来る
稲畑廣太郎
ホトトギス
201010
星空へ伸びしきざはし小鳥来る
稲畑汀子
ホトトギス
201010

2017年11月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。