酉の市   166句

酉の市  一の酉  二の酉  三の酉  熊手市

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
夜風出て音ともなはず酉の市 鷹羽狩行 199901  
昏れてより川の匂へる酉の市 前田陶代子 199901  
満月がぬかるみ照らす酉の市 別府優 199901  
隅田川酉の市へと船でゆく 保坂加津夫 いろり 200001  
高張の上に星見え酉の市 唐沢静男 春耕 200002  
浅草のその頃のこと酉の市 松尾緑富 ホトトギス 200011  
駅裏の宮はなやかに酉の市 岡田ン太雄 雨月 200012  
大熊手背にをどらせて酉の市 岡田ン太雄 雨月 200012  
酉の市抜け路地に買ふ切山椒 三代川次郎 俳句通信 200101  
高張の文字太々と酉の市 三代川次郎 俳句通信 200101  
酉の市大きな薬缶股にして 鈴木多枝子 あを 200101  
裏道の方が混み会ひ酉の市 杢子安子 200102  
駒形のどぜう食せり酉の市 梅田秀子 酸漿 200102  
盛塩も踏まれてゐたり酉の市 梅田秀子 酸漿 200102  
手締まで売るやうに鳴り酉の市 木村淳一郎 ホトトギス 200103  
酉の市空も男性的なりし 木村淳一郎 ホトトギス 200103  
酉の市肩怒らせてゐて買はず 木村淳一郎 ホトトギス 200103  
不景気の中の華やぎ酉の市 吉田小幸 ホトトギス 200103  
近道の廓も廃れ酉の市 吉田小幸 ホトトギス 200103  
投げ銭を頭に受けて酉の市 吉田小幸 ホトトギス 200103  
酉の市目黒淋しと思はるる 小川修平 ホトトギス 200103  
居酒屋に案内されたる酉の市 山内年日子 ホトトギス 200103  
裸火におとこただよう酉の市 森あみ子 船団 200103  
星空へ手締をちこち酉の市 田島勝彦 遠嶺 200104  
酉の市バスで過ぎゆく出店裏 倭文ヒサ子 酸漿 200104  
人は灯に集まりやすく酉の市 鷹羽狩行 200112  
酉の市亡き花柳に似し面輪 渡邉友七 あを 200112  
手拍子の音頭は女酉の市 水原春郎 馬醉木 200201  
掌に受けし綿菓子ねばる酉の市 渡邉友七 あを 200201  
下駄の音夫が鳴らして酉の市 外川玲子 風土 200202  
酉の市果てし屋台を担ぎ出す 柴田久子 風土 200202  
酉の市並木の藪に寄るもよし 井口光石 風土 200202  
酉の市熊手小さきを幼言ふ 永見博子 酸漿 200202  
金平糖酉の市にて見つけたり 熊谷みどり いろり 200202  
七輪に火種まだなく酉の市 戸田喜久子 200202  
面売りの手締めいよいよ酉の市 吉田久子 200203  
熊手買ひ主役となれり酉の市 小浦遊月 酸漿 200203  
酉の市闇やはらげる手締かな 門伝史会 風土 200203  
亡き人に声かけらるる酉の市 門伝史会 風土 200203  
手締め湧く方へ押されつ酉の市 沖倉好秋 酸漿 200204  
酉の市傘をたたむで入りけり 佐藤喜孝 あを 200301  
酉の市貫く道の雨に濡れ 佐藤喜孝 あを 200301  
酉の市傘を擔いで歸りきし 佐藤喜孝 あを 200301  
母と手を繋ぐは久し酉の市 藤野力 馬醉木 200302  
金太郎飴が合唱酉の市 高橋邦夫 風土 200302  
紙吹雪足にまつはる酉の市 中村邦彦 200302  
交番で貰ひし地図や酉の市 小川洋子 帆船 200302  
もちの木にテントの張られ酉の市 浦川聡子 水の宅急便 200305  
キャラメルを打ち落としけり酉の市 浦川聡子 水の宅急便 200305  
ときどきは月を見てゐる酉の市 浦川聡子 水の宅急便 200305  
酉の市祭りの中の昏さかな 浦川聡子 水の宅急便 200305  
さそはれてさそひて紛れ酉の市 稲畑汀子 ホトトギス 200311  
おかめの面提げたる漢酉の市 島元文 遠嶺 200402  
若人のみてぐらを先づ酉の市 山崎靖子 200402  
酉の市思はぬ方に昼の月 冨田みのる 200403  
酉の市はなから連れは飽きてをり 小林あけみ 200403  
酉の市の外れおにぎり焼いてをり 星野静子 200501  
酉の市赤膚焼の大絵皿 石脇みはる 200502  
掴み出す財布のぬくし酉の市 守屋井蛙 酸漿 200503  
酉の市三本締めに加はりぬ 桜井葉子 遠嶺 200503  
酉の市裸電球ゆれ通し 窪田米子 遠嶺 200503  
提灯を辿りてゆくや酉の市 西氏宣子 遠嶺 200503  
酉の市俄か脹らむ夕社 花島みゆき 八千草 200505  
爺さまが真ん中歩く酉の市 竹内太郎 200505  
誰よりも大きな熊手酉の市 あさなが捷 200505  
水たまり掃き出してゐる酉の市 原田達夫 虫合せ 200506  
しゃんしゃんと手締めに託す酉の市 吉宇田知英子 200507  
酉年の酉の市にてよく晴るる 小山梧雨 200601  
酉の市の土産の一つやじろべゑ 高根照子 200602  
境内のお化け屋敷や酉の市 嶋木勝次郎 遠嶺 200602  
酉の市手締めの音の蒼空へ 半谷弘子 遠嶺 200602  
廓町抜けて賑はふ酉の市 鵜飼正子 栴檀 200602  
力なく三本締めや酉の市 細井才司 200603  
店裏のやくわん沸騰酉の市 内藤呈念 ホトトギス 200604  
天井は星空なりし酉の市 嶋田一歩 ホトトギス 200604  
天麩羅を食べてが慣らひ酉の市 嶋田一歩 ホトトギス 200604  
一僧も紛れゆくなり酉の市 安原葉 ホトトギス 200604  
江戸つ子になりし一とき酉の市 安原葉 ホトトギス 200604  
かたまりて男ゆまるや酉の市 瀧春一 瓦礫 200606  
酉の市「暴力・たかり・スリ・娼婦」 篠田純子 あを 200701  
酉の市はぐれじと手を握りしこと 田中藤穂 あを 200701  
暖かな日差しの中の酉の市 和南城ふみえ 酸漿 200702  
逸れたる妻と又会ふ酉の市 安田久太朗 遠嶺 200703  
酉の市嘗て吉原訪ひしことも 熊谷かよ子 200801  
酉の市鯔背な人の声高し 塩野きみ 遠嶺 200802  
知らぬ間に闇の来てをり酉の市 杉本光 200802  
飾り終ふ縁起熊手や酉の市 小黒加支 酸漿 200802  
灯るごと人の背あり酉の市 吉成美代子 あを 200901  
似た人の背を目が追ふ酉の市 大木清美子 200902  
ひととせの運を担ぎて酉の市 橋添やよひ 風土 200902  
手締めの声うしろにきけり酉の市 吉村さよ子 春燈 200903  
灯の辻に方位失ふ酉の市 菅谷たけし 200903  
病む窓に新しき灯や酉の市 嶋田一歩 ホトトギス 200904  
黄金の切通しあり酉の市 小嶋洋子 泡の音色 200912  
手にあそぶ金平糖や酉の市 小野口正江 末黒野 201002  
酉の市はぐれぬ腕を組みにけり 松本俊介 春燈 201002  
人波を掻き寄せてゐる酉の市 渡部磐空 201002  
路地の闇分けて人来る酉の市 黒澤登美枝 201002  
酉の市空威張りしてカルメ焼き 黒澤登美枝 201002  
大川の風つのりくる酉の市 山田春生 万象 201002  
酉の市にぎはふ中を過り来し 渋谷ひろ子 酸漿 201002  
このところ不義理ばかりや酉の市 高橋盛男 春燈 201101  
酉の市笑顔の中を通り来る 吉田政江 201102  
噺家は幼なじみや酉の市 鳥居秀雄 201102  
売声を風に曝して酉の市 安斎久英 末黒野 201102  
店頭に番号のある酉の市 伊藤紫水 風土 201103  
水入りの水笛売られ酉の市 渡邉孝彦 やぶれ傘 201104  
かうかうと昼を灯して酉の市 荒井和昭 201202  
香ばしき匂ひの中を酉の市 岡野里子 末黒野 201203  
酉の市巫女に見知りの整体師 岡野里子 末黒野 201203  
賑はひは戌の刻より酉の市 山田佳乃 ホトトギス 201205  
酉の市道路狭めてをりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201211  
酉の市帰りと見ゆる手の荷物 稲畑汀子 ホトトギス 201211  
抜け道のどれも入込み酉の市 布川直幸 201211  
手締して羞じらふ親子酉の市 酒井秀郎 返り花 201211  
酉の市無事を願へる人絶えず 西田史郎 201301  
人波に手締めが飛んで酉の市 中山静枝 201301  
呼び声に熊手買ひけり酉の市 西田史郎 201302  
三本を五本に締めて酉の市 根岸善行 風土 201302  
お多福の器量ならぶや酉の市 森田節子 風土 201302  
酉の市空はまばらに星を撒き 島谷征良 風土 201303  
暗がりを水流れをり酉の市 間島あきら 風土 201303  
走り根は石畳まで酉の市 瀬島洒望 やぶれ傘 201303  
灯るまで耐へて降りいづ酉の市 水原秋櫻子 馬醉木 201311 『蘆雁』
酉の市の帰り浅草「今半」へ 西田史郎 201401  
夜の風の強まる気配酉の市 廣瀬雅男 やぶれ傘 201401  
入り組んで昔色町酉の市 桑名さつき ろんど 201402  
売り声の間合いの笑い酉の市 金田けいし ろんど 201402  
賑はひの裏のさびしき酉の市 菅谷たけし 201403  
旦那衆の力の木遣酉の市 内藤静 風土 201403  
不景気といふ賑はひも酉の市 湖東紀子 ホトトギス 201404  
酉の市三本締めに暮れてゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201411  
地下鉄の出口に迷ふ酉の市 落合晃 201501  
酉の市風のぬけうら戻りけり 小倉陶女 春燈 201502  
昼は上司夕べは禰宜や酉の市 泉和美 末黒野 201502  
紺の夜は人はなやげり酉の市 大坪あきら 万象 201503  
拍手に和せる手締めや酉の市 稲畑廣太郎 ホトトギス 201511  
喧騒を車道に広げ酉の市 稲畑廣太郎 ホトトギス 201511  
酉の市裸電球よき色に 内海良太 万象 201602  
厄除けの箸買ふ日ぐれ酉の市 黒滝志麻子 末黒野 201602  
路地ひとつ違へば暗し酉の市 西川みほ 末黒野 201603  
飾らるる面に時勢や酉の市 西川みほ 末黒野 201603  
威勢よき淡呵に釣られ酉の市 安原葉 ホトトギス 201604  
酉の市長身漢紛れ来る 安原葉 ホトトギス 201604  
酉の市昨日でありしがらんだう 安原葉 ホトトギス 201604  
喧騒を空に放ちて酉の市 稲畑廣太郎 ホトトギス 201611  
吉原へお寄りなさるな酉の市 稲畑汀子 ホトトギス 201611  
雑踏のつづきの人出酉の市 稲畑汀子 ホトトギス 201611  
気風良き声の人垣酉の市 平松うさぎ 201801  
人混みに他国の言葉酉の市 加瀬伸子 末黒野 201802  
酉の市老舗がビルとなりゐたり 門伝史会 風土 201802  
高張りの五百をくぐり酉の市 森田節子 風土 201802  
雨降つてをらざるごとく酉の市 田丸千種 ホトトギス 201803  
昔より吉原赤し酉の市 田丸千種 ホトトギス 201803  
はみ出して売るものばかり酉の市 和田華凛 ホトトギス 201803  
ほどほどの熊手買ひたる酉の市 藤生不二男 六花 201803  
抜け道へ手締めの音や酉の市 太田良一 末黒野 201803  
参道の脇が吉なる酉の市 住田千代子 六花 201804  
升酒をぐつと飲み干す酉の市 廣畑育子 六花 201804  
幼な子の飴しやぶる手や酉の市 延川五十昭 六花 201804  
吹きだまるところ陽のある酉の市 きくちきみえ やぶれ傘 201901  
酉の市バッグに入れる火消し札 大日向幸江 あを 201901  
酉の市御祝儀渡す粋な人 飯田久美子 末黒野 201902  
高張の華やぐあかり酉の市 石黒興平 末黒野 201903  
碧眼の手締めあざやか酉の市 大塚かずよ 末黒野 201904  
真砂女亡きことをいまさら酉の市 柴崎富子 白地 201909  

 

2019年11月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。