鳥帰る 1    99句

鳥帰るいづこの窓も真顔見え   今井聖   歳時記(第三書房)

鳥歸る  鳥引く  引鳥  鳥雲に

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
手量で売る泥葱や鳥帰る 保坂加津夫 自在抄 199600  
京鹿子の絞りの下絵鳥帰る 竹内悦子 199806  
母の死に終る青春鳥帰る 土田栄 199901  
鳥帰るサボテンの子がサボテンに 山尾玉藻 火星 199903  
鳥帰るさぎめく水面より立ちて 稲畑汀子 ホトトギス 199903  
三番瀬ひかり返しの鳥帰る 能村研三 199903  
鳥帰る近江に白き皿重ね 柿本多映 船団 199903  
からくりの寄木の小箱鳥帰る 三代川次郎 俳句通信 199904  
鳥帰るうつらうつらと大欅 神蔵器 199905  
鳥帰る手を離るるはみなはるか 神蔵器 199905  
人気なき人形峠鳥帰る 平田安生 風土 199906  
暮れ残る能勢の山なみ鳥帰る 高野清風 俳句通信 199906  
飛火野の空旋回し鳥帰る 原茂美 俳句通信 199906  
内蔵の空つぽに鳥帰るなり 山尾玉藻 火星 199906  
阿武隈へ群れなして鳥帰りけり 久保木千代子 春耕 199907  
線香と百円ライター鳥帰る 加藤真起子 火星 199909  
鳥帰る切手のふちのきりとり線 寺田良治 船団 199909  
美しき返信切手鳥帰る 田中藤穂 水瓶座 200002  
烈震の島を残して鳥帰る 田中藤穂 水瓶座 200002  
大空の果は行手よ鳥帰る 稲畑汀子 ホトトギス 200003  
鳥帰る絆乱さず乱されず 柏井幸子 ホトトギス 200003  
走り根につまづき空は鳥帰る 保坂加津夫 いろり 200004  
父母の死後のやさしさ鳥帰る 三宅やよい 玩具帳 200004  
鳥帰りたる夜の數の餃子かな 岡井省三 200005  
点景のやがて絶景鳥帰る 小澤克己 遠嶺 200005  
鳥帰る役場に錆びし捕鯨砲 山口たけし 俳句通信 200005  
鈍色の雲統きをり鳥帰る 渡部光江 円虹 200006  
鳥帰る波郷生家に妹二人 神蔵器 風土 200006  
富士塚へ六根清浄鳥帰る 小阪喜美子 遠嶺 200006  
壕に生る波紋を追へば鳥帰る 松本鷹根 京鹿子 200006  
鳥帰る川をはさみて城ふたつ 宮津昭彦 200006  
鳥帰る江戸を望める按針塚 星佳子 200006  
首振つてかつぽれかつぽれ鳥帰る 延広禎一 200006  
縄文の土器のかけらや鳥帰る 小野誠一 春耕 200006  
一升壜抱へたままで鳥帰る 見森光大 六花 200006  
何もなき蛭ヶ小島や鳥帰る 塩田博久 風土 200007  
耳とはなんのかけらであろう鳥帰る 守谷茂泰 海程 200007  
鳥帰る手のひらは青空の欠片 清水伶 海程 200007  
地震の荷のがらくた今も鳥帰る 浜口高子 火星 200007  
遅れじと皇居の空を鳥帰る 安陪青人 雨月 200007  
鳥帰る田なかの焚火透きとほり 岡本眸 200007  
鳥帰り了んぬ町に水打たれ 岡本眸 200007  
鳥帰る空には空の掟あり 須藤常央 ホトトギス 200008  
人の世の死別生別鳥帰る 塩路隆子 精鋭選集 200008  
生涯に転居いくたび鳥帰る 塩路隆子 精鋭選集 200008  
鳥帰る赤字だらけの校正本 近藤千雅 船団 200010  
同じ空飛びし日のこと鳥帰る 稲畑汀子 ホトトギス 200103 悼飴山實様
東京も暮しの一部鳥帰る 稲畑汀子 ホトトギス 200103  
開館を見届けし如鳥帰る 稲畑廣太郎 ホトトギス 200103  
南に未練残さず鳥帰る 稲畑廣太郎 ホトトギス 200103  
その中の一羽は遅し鳥帰る 稲畑廣太郎 ホトトギス 200103  
エンデバー見下す地球鳥帰る 稲畑廣太郎 ホトトギス 200103  
鳶の笛別れの如く鳥帰る 稲畑廣太郎 ホトトギス 200103  
鳥帰るまだ空おもき出羽の国 佐藤木鶏 馬醉木 200104  
海一筋黄金に渡り鳥帰る 鎌倉喜久恵 あを 200104  
猪垣に日のありながら鳥帰る 山尾玉藻 火星 200105  
軒深き北の町並鳥帰る 佐藤慶一 遠嶺 200105  
青空の嵩をふやして鳥帰る 篠原俊博 銀化 200105  
大塔は空の灯台鳥帰る 小林たけし 200106  
鳥帰る書架よりひとつ抽きだせば 岡和絵 火星 200106  
都鳥帰りし後の草青む 中島徳子 酸漿 200106  
碑のやうな落書き鳥帰る 田中亜美 海程 200106  
鳥帰るまた一枚の田が荒れて 木船史舟 200107  
それぞれに喉照つて鳥帰るなり 岡井省二 200107  
先ざきに銘菓ありけり鳥帰る 石橋翠 いろり 200107  
張りつめし湖のこはれて鳥帰る 熊谷みどり いろり 200107  
鳥帰るボスニア・ヘルツェゴヴィナどこ 阿部吉友 海程 200108  
点々と人住まぬ島鳥帰る 中谷三千子 船団 200108  
鳥柱立て鴨川の鳥帰る 長崎豊子 ぐろっけ 200108  
夕空や道あるごとく鳥帰る 柳沢杏 酸漿 200112  
鳥帰る首伸ばしをりスワン船 矢上万里江 酸漿 200202  
いつとなくいつからとなく鳥帰る 稲畑汀子 ホトトギス 200203  
鳥帰る草川の水満満と 加藤みき 200204  
玄海の島を綴りて鳥帰る 石鍋みさ代 春耕 200204  
コンテナの四角四面や鳥帰る 松岡隆子 200204  
沖に出て塵の如しや鳥帰る 森田蝌蚪 200204  
鳥帰る鴨場の空を傾けて 門伝史会 風土 200205  
納骨を決めたる故山鳥帰る 山田弘子 円虹 200205 亡夫納骨
鳥帰り黒森歌舞伎終りけり 桜井菜緒 200205  
躙口のこして小鳥帰りけり 山尾玉藻 火星 200205  
まほろばの空傾けて鳥帰る 岡和絵 火星 200205  
なだらかな尾根の空あり鳥帰る 奥田節子 火星 200205  
子供らの土俵の上を鳥帰る 奥田節子 火星 200205  
音太き津輕三昧線鳥帰る 志水芳秀 雲の峰 200205  
恩赦とふ大陸に鳥帰るらし 山崎未可 銀化 200205  
病窓を縦よこにきり鳥帰る 松本米子 あを 200205  
別の世はやさしからむと鳥帰る 金子孝子 200205  
観覧車不況に銹びて鳥帰る 島村絹美 200206  
敬礼の門柱きしみ鳥帰る 山田耕子 京鹿子 200206  
人体にすこしのゆがみ鳥帰る 戸村よねこ 遠嶺 200206  
海よりのやはらかき風鳥帰る 大谷茂 遠嶺 200206  
詩ことば風紋に置き鳥帰る 上田祥子 遠嶺 200206  
川筋の家並にあかり鳥帰る 辻田明 200206  
鳥帰る夕空に磁気研ぎ澄まし 深田雅敏 200206  
帰る鳥帰して空の広くなる 塩川雄三 築港 200206  
鳥帰る二日続きの葬三つ 鈴木石花 風土 200206  
鳥帰る夫はひとりの旅支度 末廣紀惠子 円虹 200206  
鳥帰るころ福助の膝頭 山尾玉藻 火星 200206  
鳥帰る湖東の果ての雲なびき 岡本直子 雨月 200206 鳥帰る →2

 

2020年3月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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