短 日 2      100句

三汀死去

短日や置きし眼鏡に日が当る   永井東門居

短日  日短 暮早し

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
短日や投網を打ちしごと暮るる 岡本久也 200202  
短日や受話器をはさむ頬と肩 平田倫子 百鳥 200202  
指切って短日の血を強く吸う 貝森光大 六花 200202  
短日の京に肉桂(にっき)の匂ひけり 杉浦典子 火星 200202  
短日や風呂は熱めに設定す 久保田一豊 いろり 200202  
短日や孫まつ宵の長きこと 塚村素代 いろり 200202  
短日や獣の檻に岩ひとつ 小澤克己 遠嶺 200202  
短日や紐通しまた見当たらぬ 久保田由布 ぐろっけ 200202  
短日や息子の年頃のセールスマン 五條和子 ぐろっけ 200202  
短日や影が先行く小買物 加藤あけみ 円虹 200203  
短日や微笑みたまふ半跏像 大谷茂 遠嶺 200203  
短日の街尼さまの頭陀袋 水野あき子 遠嶺 200203  
短日の潮の香に軍鶏放ちけり 阿部いく子 百鳥 200203  
短日や轆轤をまはす明り窓 岡村美恵子 春耕 200203  
短日の船丸くなる水平線 志方章子 六花 200203  
短日の働くに似て子の遊ぶ 岡本眸 200203  
働いて短日の肩尖らする 松岡隆子 200203  
短日や不死男展への道迷ひ 入野田千寿子 200203  
短日やとんと用なきハイヒール 利根川妙子 200204  
短日や四時はやきざしそむ暮色 上西左兌子 ホトトギス 200204  
用たのむ娘も短日でありにけり 上西左兌子 ホトトギス 200204  
短日に背を押されつつ今日も暮れ 上西左兌子 ホトトギス 200204  
短日の急がぬことはいつも明日 吉村けん ホトトギス 200204  
短日の妻より離れ来しところ 中杉隆世 ホトトギス 200204  
短日の影生むほどの日差しかな 宮原みさを 花月亭 200208  
短日の朝の時間の過ぎ易く 稲畑汀子 ホトトギス 200211  
短日の三つの会に手順あり 稲畑汀子 ホトトギス 200212  
日帰りといふ短日をきざみけり 稲畑汀子 ホトトギス 200212  
ふり返ること短日になかりけり 稲畑汀子 ホトトギス 200212  
短日や余熱の残るコンセント 斎藤和江 帆船 200212  
短日や十把一絡げの古書市 竹内弘子 あを 200212  
短日の糸の残りの針つかふ 中谷葉留 風土 200301  
短日や学ぶ心の音つたふ 菊池育子 遠嶺 200302  
短日やタツプシユーズの先の反り 柿沼盟子 風土 200302  
短日の乱調にある能舞台 野澤あき 火星 200302  
短日の通天閣の点りをり 塩川雄三 築港 200302 天王寺動物園
短日や切り抜きし記事貼り終へて 大村孝 百鳥 200302  
短日の駅舎をどつと吐き出され 三遊亭金遊 百鳥 200302  
短日や嫁奮闘の年子にて 久保晴子 雨月 200303  
短日や主一人の珈琲店 土岐明子 遠嶺 200303  
短日やペダル軋ませロシア人 荒木甫 200303  
短日や動物園のナマケモノ 木村みかん 200303  
短日や本に付箋のぎつしりと 中田尚子 百鳥 200303  
短日のごとんと上がる観覧車 徳永真弓 百鳥 200303  
短日や異国へ送る悔み状 石川英利 百鳥 200303  
短日のくちなは坂の濡れてをり 杉浦典子 火星 200303  
風音の中に短日ありにけり 粟津松彩子 ホトトギス 200304  
短日や踏むとは云わぬミシン掛け 春日久子 八千草 200305  
星消えて旅の短日はじまりし 稲畑汀子 ホトトギス 200311  
短日や旅装のままに読む手紙 斎藤節子 馬醉木 200312  
短日の帰宅待つ妻角生やし 稲畑廣太郎 ホトトギス 200312  
階段を見て短日の喫茶店 稲畑汀子 ホトトギス 200312  
短日や老の主婦業はかどらず 水谷とく 築港 200312  
短日の竹鳴るところ腰おろす 堤美智恵 200312  
古書漁りつつ短日の端にゐる 秋葉雅治 200401  
短日のビルが角出す街づくり 岡田貞峰 馬醉木 200401  
短日や葬の帯を解きしまま 加藤サヨ子 築港 200401  
短日や風吹く度に火の匂ひ 谷口いつ子 対岸 200401  
干物を入れて短日暮れにけり 福澤乙 酸漿 200401  
短日や改札口に子を送り 生方ふよう 200401  
短日や東京駅の煉瓦色 小野玉江 草の花 200401  
短日や鬱てふ難字虫眼鏡 有田蟻太 200402  
短日やこころ昏るるにまかせたり 尾堂Y 河鹿 200402  
短日の改札入りて待ち合はす 柿沼盟子 風土 200402  
短日や画鋲かたまる掲示板 若林杜紀子 百鳥 200402  
短日や人の名前をまた忘れ 石川英利 百鳥 200402  
短日の缶蹴りの缶ころげあり 杉江美枝 百鳥 200402  
短日の雲の合間を日が移り 宮津昭彦 200402  
短日の字(あざ)回りくるなんでも屋 前阪洋子 雲の峰 200402  
短日の鉛筆の芯折れ易し 若山実 雲の峰 200402  
短日のデパ地下で買ふ一人鍋 山口マサエ 雲の峰 200402  
短日の屋根よりペンキ缶降す 筒井圭子朗 ぐろっけ 200402  
短日や灯を引き寄する彫金師 山田禮子 遠嶺 200403  
短日やしまひ仕度の履物店 西澤ひで子 遠嶺 200403  
短日や古墳の上の一里塚 浜田はるみ 遠嶺 200403  
短日や車で巡るむつ湊 小林共代 風土 200403  
孔子廟出で短日のたぬき蕎麦 高野良 帆船 200403  
短日や旅の手荷物点検す 江成幸子 帆船 200403  
短日や耳遠き日と聡き日と 増渕ふさ子 200403  
短日の陶工房に沸く湯釜 田村園子 200403  
短日や端赤く出しファックス紙 高千夏子 200403  
短日や友の手術は午后六時 正木泰子 ぐろっけ 200403  
短日の風紋踏みて母郷なり 成川和子 200403  
短日や丸善に寄り立読みす 村田文一 遠嶺 200404  
短日やいつの間にかの仲直り 玉川梨恵 200404  
短日や長き梯子と屋根職人 物江晴子 八千草 200405  
短日やゴッホ展出て灯る街 朝倉富次 酸漿 200406  
短日や腹這ひて書く農日誌 増田幸子 万象 200409  
短日の障子あかりの靠れ合ふ 八田木枯 夜さり 200409  
短日の午後の予定の走り出す 稲畑汀子 ホトトギス 200411  
短日の暮れてやる気となりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200412  
短日や雨止みさうで止まぬ日よ 稲畑汀子 ホトトギス 200412  
短日や日銀通りのいまも狭し 岡本眸 200412  
短日の小鍋に浸す砂若布 横森みゆき 雲の峰 200501  
短日やはうたうの生地揚げてみる 小池津や子 帆船 200501  
歩くだけ歩きて短日尽きにけり 淵脇護 河鹿 200502  
短日の郵便が来てほかは来ず 淵脇護 河鹿 200502  
短日や野良着で立ちぬ夕厨 松本静香 帆船 200502  
短日やネオン突然光り出す 佐藤洋子 帆船 200502  
短日の畦の看板白きまま 池上和子 築港 200502 短日→3

2015年11月21日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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