暮早し     124句

大木の幹に掌を置き暮早し   中山玄彦

短日  日短  暮早し

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
暮早し裸火低きそう菜屋 有賀かをり 遠嶺 199903  
暮早し汀に泡残りけり 栗栖恵通子 199903  
路地に松あるわが町の暮早し 能村研三 200001  
道を訪ふ子を伴へば暮早し 関口房江 酸漿 200001  
山二つ超えて鐘の音暮早し 朝妻力 俳句通信 200001  
十字架のささる湖暮早し 吉村玲子 円虹 200006  
暮早し減糖食の療養所 品川鈴子 ぐろっけ 200011  
もう少し欲しき時間や暮早し 稲畑廣太郎 ホトトギス 200012  
暮早し電子の刺繍ミレナリオ 松本米子 あを 200102  
地図をもて探す喪の家暮早し 尾根ゆき恵 200103  
楊貴妃の塚は背の丈暮早し 竹下昭子 ぐろっけ 200112  
手びねりの湯呑のゆがみ暮早し 田中藤穂 あを 200201  
暮早し人それぞれの持時間 古川利子 200202  
俳磚を端から読んで暮早し 金森教子 雨月 200202  
良き事も悪しきもあらず暮早し 福田みさを いろり 200202  
電飾の平和通りに暮早し 岡本直子 円虹 200202  
暮早し箱根八里を訪ひのこす 垣尾美智子 200203  
筬の音のみ古町の暮早し 関口幹雄 遠嶺 200204  
暮早しまだ一仕事二タ仕事 加藤暢一 200302  
バスの窓に顔の映りて暮早し 丸本博子 200302  
何程も用出来ぬ身や暮早し 青垣和子 雨月 200302  
土曜日の児等と将棋す暮早し 木原今女 ぐろっけ 200302  
外あそびいまだ足りぬ子暮早し 池円倶子 雨月 200304  
似顔絵とモデル見比べ暮早し 中田みなみ 200311  
暮早し訃報の電話受けてなほ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200312  
暮早し妻より先に寝れぬ夫 稲畑廣太郎 ホトトギス 200312  
暮早し国境線の泥田燃ゆ 足立陽子 200401  
母の愚痴わんさと聞いて暮早し 宮川秀穂 200402  
山鳩の一樹に吸はれ暮早し 芝生南天 河鹿 200402  
暮早し紙の干場に日の残り 岩木茂 風土 200402  
わらんべの声なき里や暮早し 高橋千美 京鹿子 200404  
暮早し俎岩を濤隠す 大西八洲雄 万象 200501  
船笛の太く短く暮早し 安陪青人 雨月 200501  
下校の子すぐさま塾へ暮早し 赤松丹山 雨月 200502  
暮早し寺町鐘の音を渡す 佐藤よしい 風土 200502  
暮早し山の端だけがくつきりと 鈴木喜十 帆船 200503  
潮風の鯖街道の暮早し 松本静江 遠嶺 200503  
水仕とは母の世のこと暮早し 土田栄 200503  
遠山に日差集めて暮早し 稲畑廣太郎 ホトトギス 200511  
橅の原発荷峠に暮早し 安岡房子 200601  
水槽のやうな半地下暮早し 能村研三 200601  
暮早し水木洋子のペン探そ 安藤しおん 200601  
暮早しいつもと違ふ郵便夫 島本知子 ぐろっけ 200602  
山の端の黍色の月暮早し 赤座典子 あを 200602  
午過ぎて銀座へ出れば暮早し 池田博子 四葩 200603  
下校児を見送る教師暮早し 田所洋子 雨月 200603  
飽かず眺む東寺の塔や暮早し 飯田泰子 八千草 200606  
米櫃の底のブリキに暮早し 佐藤喜孝 あを 200702  
鹿が口つけたる水の暮早し 山尾玉藻 火星 200711  
機翼の灯星と言ふ児や暮早し 木村幸 200802  
林檎選る半日仕事暮早し 高橋喜代 200802  
樽に水満たす山家や暮早し 府川房江 母の空 200808  
かけもちの三つの句会暮早し 稲畑汀子 ホトトギス 200812  
「夕やけ」のメロディー流れ暮早し 森下康子 200812  
駄菓子屋に昭和の匂ひ暮早し 森下康子 200901  
映画果て寺町通り暮早し 伊東和子 200901  
暮早し地にけんけんの円あまた 泉田秋硯 200902  
海鳴のひびく駅頭暮早し 福永みち子 馬醉木 200902  
暮早し「軒端の梅」を尋ね当つ 門伝史会 風土 200902  
暮早し戸棚の徳利取り出だす 唐鎌光太郎 ぐろっけ 200902  
鳥獣戯画に遊ぶ一日や暮早し 久本久美子 春燈 200903  
暮早し追はれるやうに客去れる 竹内悦子 201002  
自転車を斜め止めして暮早し 森下康子 201002  
雀らのついばむ地べた暮早し 荒井和昭 201002  
用一つ残りて主婦の暮早し 椋本一子 雨月 201002  
暮早し長々待ちて一輛車 羽賀則子 201003  
念願の不動にまみえ暮早し 岸本久栄 雨月 201003  
予後の身の検査巡りや暮早し 西田敏之 ぐろっけ 201003  
新幹線車窓の富士も暮早し 嶋田一歩 ホトトギス 201004  
暮早し今津灯台碧の灯 高橋大三 ぐろっけ 201005  
丸ビルに灯らぬ窓や暮早し 稲畑廣太郎 ホトトギス 201012  
暮早し赤提灯に人吸はれ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201012  
暮早しことりことりと落し蓋 田中浅子 201102  
暮早し味噌酒醤油計賣 佐藤喜孝 あを 201102  
走り込む野球少年暮早し 松村晋 ぐろっけ 201102  
暮早し好手妙手の将棋盤 中村紘 ぐろっけ 201102  
牛小屋の裸電球暮はやし 柳沢杏 酸漿 200201  
ひとり居の家すつぽりと暮はやし 木村公子 200302  
手を振りて別れの駅に暮はやし 梁瀬照恵 ぐろっけ 200403  
暮はやき門燈ともる式部の実 川崎俊子 馬醉木 200812  
歩合制と靴の片べり暮はやし 吉弘恭子 あを 201101  
暮早しこれより二三行く所 溝内健乃 雨月 201103  
暮早し退社時刻の赤提燈 沖則文 ぐろっけ 201103  
天平の丹に暮早し朱雀門 日下部亜こ ろんど 201103  
指切りは小さき約束暮早し 森下康子 201112  
高速道灯の帯となり暮早し 高橋和枝 201202  
暮早し戦後の残るガード下 五十嵐章子 201202  
余白なき日々を過して暮早し 稲畑廣太郎 ホトトギス 201212  
体内時計の狂ひ少々暮早し 和田森早苗 201302  
暮早し時折霞む見舞文 頓所友枝 201302  
潮の香の満ち来る渚暮早し 川村亘子 末黒野 201302  
暮早し席ゆずり合ふ馴染み酒肆 川井素山 かさね 201302  
釣り人と沖を見つめる暮早し 松村光典 やぶれ傘 201302  
詩の言葉探す頬杖暮早し 城戸緑 末黒野 201303  
クレープにシロップさはや暮早き 和田森早苗 201402  
空港に別れてよりの暮早し 落合絹代 雨月 201403  
川端に屋台ちらほら暮早し 藤沢秀永 201403  
大根の煮付け味濃く暮早し 藤波松山 京鹿子 201406  
古墳群伊勢の夕べの暮早し 植村よし子 雨月 201501  
暮早き日を遠出して海を見て 大島英昭 やぶれ傘 201501  
暮早し深き土塁の曲輪かな 田中繁夫 末黒野 201502  
一日雨常より日暮早き夏至 野沢しの武 風土 201503  
どの坂も下校の子等や暮早し 半田稜 ろんど 201504  
まどろみの覚めて車窓の暮早し 高濱朋子 ホトトギス 201505  
蹇に遠き家路や暮早し 小渕二美江 春燈 201512  
走り根の古ぶ二荒ふたらの暮早し 鈴鹿呂仁 京鹿子 201512  
北御堂の梵鐘に街暮早し 大橋晄 雨月 201602  
暮早し霞浦対岸の遠明り 青野安佐子 201602  
ドア鍵を鞄に探す暮早し 邑田のり子 末黒野 201602  
百選の夕日を窟に暮早し 大石よし子 雨月 201603  
道問ひし人も旅人暮早し 吉永すみれ 風土 201603  
暮早し早仕舞する刃物研 菊池洋子 やぶれ傘 201604  
暮早し隣が雨戸閉める音 濱野新 やぶれ傘 201604  
北御堂の梵鐘に街暮早し 大橋晄 ホトトギス 201605  
暮早し木曽十宿の道半ば 嶋崎豊子 雨月 201701  
暮早し地下の画廊の版画展 有賀昌子 やぶれ傘 201703  
暮早しダリの時計の針うごく 鷺山珀眉 京鹿子 201801  
運慶展出づるや上野の暮早し 山下健治 春燈 201801  
伐採の谺や森の暮早し 吉田きみえ 末黒野 201803  
暮早し石採る山に灯の一つ 宮井知英 201806  
重畳の多摩の山並暮早し 川村欽子 雨月 201901  
暮早し外着のままの厨ごと 斉藤マキ子 末黒野 201902  
軋ませて閉づる城門暮早し 及川照子 末黒野 201903  
独り居の煮炊きの炎暮早し 村上國枝 春燈 201904  

 

2019年11月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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