寿 司 1     100句

    寿司

作品
作者
掲載誌
掲載年月
嫁ぎたる子の雛飾りちらし寿司 科野美鈴 遠嶺 200006
新海苔の届き即席手巻き寿司 細井隆子 200101
伝えたきレシピの中に雛の寿司 須賀敏子 あを 200104
母の日や焼き肉がでて寿司がでて 物江昌子 六花 200107
明易や魚河岸に寿司食べに行く 幡江美智子 百鳥 200109
檜の香愉快に寿司をつまみけり 山下唐泉 百鳥 200110
たまはりし柿の葉寿司も雁の頃 村上田鶴子 風土 200202
紅葉狩柿の葉寿司を携へて 加藤あけみ 円虹 200202
年尾忌の夜は奴の寿司に酌む 大久保白村 ホトトギス 200203
寿司買へば箸ついてくる春の雲 中村房枝 六花 200205
地に胡座かいて開きぬ穴子寿司 山田六甲 六花 200206
雛褒めて寿司食ひねえと言はれたる 泉田秋硯 200206
暮れかぬる回転寿司に客ひとり 清水公治 200206
白藤に寿司飯少し固くないか 山田六甲 六花 200206
夏来る回転寿司の彼方より 櫂未知子 銀化 200207
羅にむらさき落ちて寿司の味 市川伊團次 六花 200207
バレンタインデー回転寿司に目が回り 山田六甲 六花 200303
ほほばれるめはり寿司なり暖房車 川上美穂子 酸漿 200307
今日もまた回転寿司屋円朝忌 須佐薫子 帆船 200308
巻寿司のごはんぎつしりさくら咲く 渡辺美代 対岸 200406
合格子回転寿司の皿を積む 大房帝子 酸漿 200406
宝寿司山田照明さん回復 山田六甲 六花 200410
暮れてより近江の寿司の貝づくし 須佐薫子 帆船 200410
寿司喰ひね魚偏ばかり囲まれて 笠間圭子 京鹿子 200411
イベントは長き巻き寿司秋高し 鶴田武子 春耕 200412
雛の灯や寿司には伊勢の姫ひじき 高橋ひろ 万象 200505
薫風に押寿司の枠洗ひ干す 塩井志津 万象 200509
寿司飯を鯖につめおる秋祭 わかやぎすずめ 六花 200601
声かけて仕事始の寿司にぎる 大串章 百鳥 200602
初荷旗揺れて宅配寿司屋あり 菊池由惠 酸漿 200603
木枯をくぐりて築地寿司を食ぶ 横田晶子 風土 200603
春風や作り始めし稲荷寿司 森理和 あをかき 200605
福豆を河岸の寿司屋にもらひけり 大山妙子 酸漿 200605
関鯖の肉厚かりし祭寿司 金澤明子 200609
ブリスベーンの回転寿司の鮪かな 田中章子 酸漿 200609
夕薄暑江戸前寿司の光もの 野中亮介 馬醉木 200610
喰積の豪華な寿司がいま届く 渡辺安酔 200703
節分の寿司いきほひで巻き上げし 水谷ひさ江 六花 200704
炬燵二つ並べてすなる手巻寿司 椿和枝 200704
菜の花の香りを添へて散らし寿司 佐原正子 六花 200706
とり分くる志野の小皿や雛の寿司 森ひろ 馬醉木 200706
鮒寿司屋田植ゑ休みをしてゐたる 山田六甲 六花 200706
額の花回転寿司の皿の数 遠藤実 あをかき 200709
祭寿司頬張り義歯もて噛みあぐね 奥村鷹尾 京鹿子 200801
野遊びや牛蒡入りなる手巻寿司 山田六甲 六花 200803
紅生姜忘れず買うて雛の寿司 伊東和子 200805
卒業日ただおいしいと寿司を食べ 大空純子 ぐろっけ 200806
春の菜の緑も添へて散らし寿司 岡崎春菜 万象 200806
巻寿司の端に手を出す運動会 苑実耶 200810
節分会恵方へ寿司の丸かぶり 飯田美千子 200904
紙雛に心づくしのごもく寿司 三原利枝 200905
桃の日や器用に巻きしいくら寿司 井上静子 200906
寿司ねたに目の潤みたる蛍烏賊 五十嵐勉 200908
峡の風涼し掌に載す朴葉寿司 小澤淳子 200910
巻寿司の切腹したり秋の昼 中田禎子 200912
秋高き回転寿司にジャズ流る 三羽永治 遠嶺 201001
娘より届く太巻き恵方寿司 田中臥石 末黒野 201004
献立は何処も巻寿司節分会 難波篤直 201005
雛の日や病院食のちらし寿司 井上春子 春燈 201005
飾る雛なけれど夕餉散らし寿司 難波篤直 201006
上物の海苔をあぶりて雛の寿司 池田久恵 ぐろっけ 201006
彼岸入り俄作りの稲荷寿司 小野口正江 末黒野 201006
雛寿司を分け合つてゐる老二人 木野裕美 ぐろっけ 201006
早苗饗の太巻寿司や夕厨 田中臥石 末黒野 201008
惹かれをり回転寿司の異人客 宇治原弥幸 201011
寿司派よりピザ派の多い盆の家 石田かし子 ろんど 201011
むし寿司の湯気立ち上り年暮るる 西村雪園 風土 201103
バレンタインチョコのかはりにいなり寿司 永塚尚代 ぐろっけ 201105
矢絣の嬰の燥ぎけり雛の寿司 笹井康夫 201105
濃い三ツ葉たっぷりと入れ大巻寿司 藤田宣子 ぐろっけ 201109
仲良しが寿司屋で笑ふ小六月 篠田純子 あを 201112
大き壷臘梅どさり寿司処 赤座典子 あを 201201
寿司シエフの新作を食む秋夜長 伊吹之博 京鹿子 201201
柚子寿司に母の坐りし座につきぬ 松下八重美 夢見の鐘 201203
押寿司を梅の下にて共にせし 山田六甲 六花 201203
回る寿司眺めつつまづあをさ汁 宮田香 201204
歯の浮きし話の後の鱧の寿司 丸井巴水 京鹿子 201210
新涼の笹寿司の葉のみづみづし 古川千鶴 かさね 201211
運動る子は巻寿司の端が好き 矢野百合子 201212
顔見世へ一口寿司の荷がひとつ 丸井巴水 京鹿子 201303
節分の寿司千本を完売し 伊東和子 201305
雛祭男の作る散し寿司 渡部法子 201305
数へ日の寿司屋見知りの客ばかり 松本善一 やぶれ傘 201306
板前の枝垂れ桜や寿司つまむ 丸山酔宵子 かさね 201306
巻寿司の残り香満ちて寒明くる 森下康子 201404
寿司を食ふ祭囃子を聴きながら 上原重一 201407
鮒寿司屋のこる堅田や軒つばめ 奥村直女 馬醉木 201407
母の日や紅色多いちらし寿司 石田かし子 ろんど 201408
鯖寿司の海の青さや夏まつり 松岡和子 201408
鱧寿司や節の器を引き立たせ 秦和子 201409
老いけるを敬ひとどく稲荷寿司 水原秋櫻子 馬醉木 201409
七夕やひとりの家の散らし寿司 田中富有能 風土 201412
御降をちらとも見らで寿司を巻く 斉藤裕子 あを 201503
文化の日回転寿司の金の皿 長谷川博 船団 201505
雛祭独りの寿司をつくりけり 山荘慶子 あを 201505
カレー派と寿司派で揉める子どもの日 八木健 八木健俳句集 201509
持ち帰る寿司の片寄る四月馬鹿 松井志津子 201605
日遅れの節分の寿司賢いに行こ 柳川晋 201605
築地にて寿司を楽しむ小正月 松村光典 やぶれ傘 201606
手づくりの鮒寿司並べ湖の寺 竹内慶子 春燈 201610
寿司 →2      

 

2023年8月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。