末黒野 2     53句

末黒野  焼野 野焼  野火

作品
作者
掲載誌
掲載年月
末黒野や北へ北へと川細る 内海良太 万象 201305
末黒野に径まつすぐに残りたる 大島英昭 やぶれ傘 201305
末黒野をつたひ雨くる彼岸寺 山田美恵子 火星 201306
末黒野を歩いてゆけば月の舟 蘭定かず子 火星 201306
末黒野の大きな石を起しけり 山田六甲 六花 201402
末黒野となりて大室山おおむろ神の山 水原春郎 馬醉木 201403
恥疼き来る末黒野の空青き 永峰久比古 馬醉木 201404
末黒野を訪うて対峙の筑波山 中澤弘 春燈 201405
末黒野や淀ににぎはふ草野球 杉本綾 201405
末黒野や淡路家島を遥かにす 高尾豊子 火星 201405
末黒野や焦げたる石に鳥の糞 藤生不二男 六花 201405
末黒野の匂ひや父の膝固し 高尾豊子 火星 201405
末黒野に早や神宿る一とところ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201502
末黒野や甲斐笛吹の川堤 四條進 201503
末黒野や萌え立つものを待つばかり 寺田すず江 201505
末黒野に触れて大きくなる夕日 杉山哲也 馬醉木 201506
末黒野の一枚天と向かひ合ふ 岩月優美子 グピドの瞳 201506
人の和の堅き末黒野緑立つ 小川玉泉 末黒野 201507
末黒野や大地ゆつくり育ちたる 岩下芳子 201508
末黒野の黒ことさら濃きところ きくちえみこ 港の鴉 201510
末黒野のごろ石白く乾きたる 山田六甲 六花 201603
末黒野となりたる原やなごむ風 石黒興平 末黒野 201605
末黒野で隔てて蜑の村を置く 松本峰春 春燈 201606
末黒野や新しき朝明けそむる 東小薗美千代 末黒野 201606
末黒野に芦四五本の焼け残る 内海良太 万象 201606
末黒野の果て一本大欅 久布白文子 馬醉木 201606
末黒野の秘めたる力とこしなへ 菅野日出子 末黒野 201608
末黒野の端に野仏顔を出す 内海保子 万象 201610
末黒野や北へ北へと川細る 内海良太 青嶺 201612
末黒野を抱き鎮もる午後の富士 岡田ちた子 雨月 201706
末黒野を出て取り戻す影法師 亀卦川菊枝 末黒野 201706
末黒野に火の鳥の羽おちてをり 高橋将夫 201707
末黒野や靴底に釘ぐすと踏む 山田六甲 六花 201804
末黒野のその夜の雨の閑けさよ 浜福惠 風土 201805
末黒野や若狭は低き山連ね 浜福惠 風土 201805
末黒野や母のやうなる昼の月 浜福惠 風土 201805
富士に雲末黒野くすぶりてをりぬ 岩木茂 風土 201805
夕映えの富士の末黒野風匂ふ 岡田ちた子 雨月 201806
何を繋ぎし末黒野に立つ焼けぼっくひ 定梶じょう あを 201805
末黒野に背山大きく影を置き 片桐紀美子 風土 201905
末黒野や土竜の穴のとびとびに 笹村政子 六花 201905
末黒野や永久の絆の広ごりて 鈴木友子 末黒野 201905
末黒野へ風来て風の滞る 森川淑子 201905
末黒野の涯に鎮座の竹 駒井でる太生島 馬醉木 201906
末黒野に焦げてごろごろ石のこる 佐津のぼる 六花 201906
末黒野や噴煙とほき桜島 安立公彦 春燈 202004
茂吉忌の末黒野に日の沈みゆく 山岸明子 202005
末黒野や力をためてをりにける 加藤みき 202005
末黒野や息吹うながす雨意の風 森清堯 末黒野 202006
末黒野は新しさ生む色であり 良知悦郎 202007
末黒野を消しつつ萌えてゆきにけり 須藤常央 ホトトギス 202008
末黒野をつるぎの如く川一本 内藤静 風土 202105
末黒野の川面拡げる月明かり 鈴木和江 202105
末黒野→ 1

 

2022年2月23日 作成

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