早 春 3     117句

坑口に早春の日のとどまれる    加倉井秋を

春浅し(浅き春 浅春)  早春

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
早春の湖指すゆびを撓はせて 鈴木榮子 春燈 200703  
早春の湖の平らを日の渡る 稲葉ちよこ 風土 200703  
夜となく昼となき点滴に覚め早春 大橋敦子 雨月 200703  
早春の想ひ出仕舞ふ旅鞄 水井千鶴子 風土 200704  
早春の隅田川ゆく水上バス 広田和子 200704  
早春の砂丘に石の二つほど 松原仲子 200704  
早春や浦賀港より渡し船 山川好美 春燈 200704  
早春の細流響き合ひ光り合ふ 山口天木 雨月 200704  
まつさらな雲呼びよせる早春譜 宇都宮滴水 京鹿子 200704  
早春といふ皺のなき語感かな 菅原健一 200704  
早春の酒蔵人の集ひをり 伊藤公子 酸漿 200704  
早春や竹樋青き庵のあり 井上幸子 酸漿 200704  
早春の駅に老若バンドマン 森さち子 200705  
早春の空青色に水色に 辰巳あした 雨月 200705  
早春や歓声揚ぐる滑り台 大井彌雨 雨月 200705  
早春の六甲街道有馬まで 松下幸恵 六花 200705  
真珠いろして早春の月上る 柳生千枝子 火星 200705  
早春や影のすがしき雑木山 浜野ナオヨ 200706  
病児保育早春の海見える部屋 荒井千佐代 200706  
早春の浅間に母のこと祈る 間宮澄 200706  
早春のビニールハウス裾巻き上げ 今村とも子 200706  
早春の水のうすぎぬ堰越ゆる 山田弘子 ホトトギス 200707  
早春の万物かくも明るきか 大橋晄 雨月 200707  
早春や心に羽の生え始む 宮本幸子 京鹿子 200801  
早春や男児誕生知らす文 稲畑廣太郎 ホトトギス 200802  
早春の光の中に癒やさるる 稲畑汀子 ホトトギス 200802  
早春の富士まだ脱がぬ雪衣 稲畑汀子 ホトトギス 200802  
早春といふ約束のやうなもの 稲畑汀子 ホトトギス 200802  
早春の心満ちたる会となる 稲畑汀子 ホトトギス 200802  
早春の花壇作りを見て飽かず 杉良介 200802  
早春の一湾開く船の笛 布川直幸 200804  
早春やごうごうと吹く松の風 仁平則子 200804  
早春や風紋の影そだちつつ 米山喜久子 200804  
早春や入り日ににじむ波の音 米山喜久子 200804  
早春の岸辺まぶしき調馬かな 和田政子 200804  
残りける一葉に早春つげわたる 豊田都峰 京鹿子 200804  
絵手紙の彩たつぷりと早春譜 宇都宮滴水 京鹿子 200804  
かもめ群れ早春の海光あり 加藤克 200805  
早春の魁夷の白馬あを空へ 石田きよし 200805  
早春の波にこころを遊ばせて 邑橋淑子 遠嶺 200805  
早春や一つ違へし曲り角 松下八重美 200805  
早春の地中もぞもぞして来たる 岩月優美子 200805  
早春の庭に仏飯撒きにけり 國保八江 やぶれ傘 200805  
早春の声ひびかせて何の鳥 柳生千枝子 火星 200805  
目覚め佳し早春の陽のいろ動き 柳生千枝子 火星 200805  
解き放たれ早春の野を犬駆くる 細川コマヱ 雨月 200805  
早春のけふ晴渡る誕生日 八田與四郎 酸漿 200805  
早春展絵地図頼りに乗り継ぎて 勝野薫 ぐろっけ 200806  
早春といふ下町の素顔かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200902  
早春は蕉像の色水の彩 稲畑廣太郎 ホトトギス 200902  
昨夜の星より早春の降りて来る 稲畑廣太郎 ホトトギス 200902  
早春の一と雨いとふことのなく 稲畑汀子 ホトトギス 200902  
早春の晴れし二日の旅となる 稲畑汀子 ホトトギス 200902  
早春の好天の日になごむかな 大橋敦子 雨月 200903  
斜張橋早春の陽を梳きこぼす 柿本麗子 200904  
早春の音立ててゐる山の雨 柴田佐知子 200904  
早春の気の激変に戸惑ひぬ 大橋晄 雨月 200904  
早春の湖に石投げ競ふ子ら 松本蓉子 六花 200904  
早春の喉にあつたかハーブ飴 布川直幸 200904 贈呈句
早春の産院といふたから箱 酒本八重 200904  
早春の淀川どこまでも風の道 川崎良平 雨月 200904  
早春のもの憂けれとて万華鏡 大橋敦子 雨月 200904  
早春を支へあひゐる灯台守 木山杏理 京鹿子 200904  
花の精棲む早春の万華鏡 山田天 雨月 200905  
早春の紙飛行機が軟着す 冨山俊雄 春燈 200905  
早春の夜の雨音に独り言 上田明子 雨月 200905  
早春や逢はねば遠き人となる 和田照子 200905  
早春や花卉園に寄る安房の旅 永島雅子 春燈 200905  
せせらぎに聴く山国の早春譜 長山あや ホトトギス 200906  
早春の雨だれに聴くノクターン 川口襄 遠嶺 200906  
早春の高原列車晴るる靄 家塚洋子 酸漿 200906  
早春の中辺路またも憶ひ出に 浅井青陽子 ホトトギス 200906  
早春の朝船団の北目指す 川口襄 遠嶺 200906  
早春の浜駈け勝も敗もなし 桑島啓司 200906  
早春のタイブレークをくりかへす 木暮陶句郎 ホトトギス 200906  
早春の風渡るとき光る湖 井上浩一郎 ホトトギス 200910  
結露拭きあげ早春の空磨く 今村征一 ホトトギス 200911  
パレツトヘ早春の野をしぼり出す 淺井照子 京鹿子 201001  
早春や二枚一組象の耳 村上幸子 京鹿子 201001  
近づいて来る早春のはかりごと 稲畑汀子 ホトトギス 201002  
七回忌とは早春の心もて 稲畑汀子 ホトトギス 201002  
早春の影も明るき朝かな 稲畑汀子 ホトトギス 201002  
早春の館開館の日を指呼に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201002  
早春の小さき齟齬のまま終る 稲畑汀子 ホトトギス 201002  
早春の心通ひぬ七回忌 稲畑汀子 ホトトギス 201002  
早春の息吹道路の割れ目にも 稲畑廣太郎 ホトトギス 201002  
早春の日々に馴染みてゆく仕事 稲畑汀子 ホトトギス 201002  
早春やネクタイ一寸派手ぢやない 稲畑廣太郎 ホトトギス 201002  
早春の動き始めた土に触れ 中島玉五郎 201003  
早春や銹うすうすと鍬の先 落合晃 201004  
ことごとく翳りて早春のこだま 前田美恵子 201004  
早春や唄ふがごとく土起す 中島玉五郎 201004  
早春の光に五感よみがへる 鎌倉喜久恵 あを 201004  
早春や五感自在の気とならば 四條進 201005  
早春の空へ仰ぎしスカイツリー 数長藤代 201005  
早春の沖に日の矢の届きけり 緑川禎男 遠嶺 201005  
早春のピアノに映るサキソフォン 天谷翔子 火星 201005  
「早春譜」かつてのソプラノもう出ない 丹生をだまき 京鹿子 201005  
風に乗るジヤズ早春のネオン街 川崎光一郎 京鹿子 201005  
早春の小川に影の動きゐて 片岡良子 雨月 201005  
早春の綿雲染むる夕茜 小山ナオ子 酸漿 201005  
早春賦蒸気機関車白けむり 赤木和代 201005  
握手して心のぬくみ早春賦 鈴木敬一 201005  
早春の鳥を集めてゐる一樹 古林阿也子 201005  
早春の風強くとも日のひかり 稲岡長 ホトトギス 201006  
早春のこの小城下を誇りとし 浅井青陽子 ホトトギス 201006  
早春の旅立ち虚子の懐へ 長山あや ホトトギス 201006  
早春や波静かなる由比ヶ浜 中村則夫 やぶれ傘 201006  
早春のひかりを返す梓川 八木喜世子 201006  
早春の虹を探しに行きしまま 山田佳乃 ホトトギス 201007  
早春の野にカリヨンの鳴り響く 島内美佳 ぐろっけ 201007  
早春の雨に悲しみさそはれて 稲畑汀子 ホトトギス 201102  
早春の別れといふはとつぜんに 稲畑汀子 ホトトギス 201102  
早春の雨に誘はれたる計音 稲畑汀子 ホトトギス 201102  
早春の雨が伝へてをりしもの 稲畑汀子 ホトトギス 201102  
早春の旅終へ時差の一時間 稲畑汀子 ホトトギス 201102  
早春の予定変更許されよ 稲畑汀子 ホトトギス 201102 早春→ 4

 

2015年2月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

掲載年月順です。

ご希望の季語又は語彙がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。