早 春 2     148句

桐の実の枯早春の空にせり    石川桂郎

春浅し(浅き春 浅春)  早春

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
早春のひかりは恵み土親し
久保晴子
雨月
200205
早春の日の水平線躍り出づ
久保晴子
雨月
200205
早春のキャンパス会津八一展
醍醐季世子
200205
覗きみて早春の谿ひびきけり
近藤喜子
200205
早春の余部へ濤高くあり
高松由利子
火星
200205
早春の波音近く画架立てぬ
中川晴美
雲の峰
200205
早春の比良嶺はるかに輝けり
竪ヤエ子
雲の峰
200205
早春の子らが並べる泥だんご
川瀬里江
雲の峰
200205
早春や鴉の群れる池の端
赤池貴のえ
春耕
200205
早春や畦道に置く耕耘機
足立登美子
春耕
200205
早春や苔をまとひし野の仏
足立登美子
春耕
200205
早春の大海原へ古稀の旅
羽生きよみ
ぐろっけ
200205
早春の黄の花つづく道を行く
阿部正枝
遠嶺
200206
早春の小倉日記の街を歩す
松永唯道
円虹
200206
早春やひと雨ごとの土の色
北島上巳
酸漿
200206
炎にも早春の色ありしこと
山田弘子
ホトトギス
200207
早春の晴々とある湖の街
重高涌子
遠嶺
200207
早春の日差を返し鴎群れ
稲畑廣太郎
ホトトギス
200302
早春の潮の騒きでありにけり
稲畑廣太郎
ホトトギス
200302
早春の太陽風と鬩ぎ合ひ
稲畑廣太郎
ホトトギス
200302
早春や中央線の車両赤
稲畑廣太郎
ホトトギス
200302
早春の空の曖昧晴れゆける
稲畑汀子
ホトトギス
200302
早春の水尾気紛れな蛇行かな
稲畑廣太郎
ホトトギス
200302
早春の旅に心地のよき目覚め
稲畑汀子
ホトトギス
200302
早春の旅路を濡らす朝の雨
稲畑汀子
ホトトギス
200302
早春の一消息として聞きぬ
稲畑汀子
ホトトギス
200302
早春の籠る仕事の山抱きて
稲畑汀子
ホトトギス
200302
早春の水草かがよふ潮だまり
朝妻力
雲の峰
200303
白樺に早春の日の眩しさよ
川合広保
雲の峰
200304
早春の路地かろやかに人力車
田中重子
雲の峰
200304
早春の光を集め陶土練る
樋口多嬉子
雲の峰
200304
補助輪を取り早春の風をきる
藤田壽穂
雲の峰
200304
早春や一木に鳩百羽ほど
藤田壽穂
雲の峰
200304
忘れ潮ひとつ早春ものがたり
華明日香
銀化
200304
早春や客足増えし渡し舟
二村蘭秋
雨月
200304
むら雲や早春の野に耳たてて
禅京子
風土
200305
早春の塗り直されて城の壁
大森美恵
風土
200305
早春のひかりの奥の農夫かな
布施まさ子
風土
200305
早春の山の続きに千年家
吉村玲子
円虹
200305
早春の湖に近江の逆さ冨士
吉江潤二
築港
200305
早春の河の流れに歩を合はす
中村茂子
築港
200305
早春の雨粒ひとつづつまどか
菊地登紀子
百鳥
200305
早春の海豚見に出る小桟橋
岡山裕美
雲の峰
200305
切株に坐し早春と思ひけり
落合絹代
雨月
200305
早春の細流響き合ひ光り合ひ
江木紀子
雨月
200305
早春や貨車だまりより人の声
大堀由子
200305
早春や千早赤坂村野づら
石脇みはる
200305
早春の山彦濡れて戻りけり
近藤喜子
200305
早春の音の坩堝の水車小屋
長岡新一
200305
角ばつてゐる早春の刃物店
田村すゝむ
風土
200306
早春の河津七滝巡りかな
腰塚弘子
雲の峯
200306
早春の光をまとふ那智の滝
谷合青洋
酸漿
200307
早春の朝日のまぶし紀の瓦
谷合青洋
酸漿
200307
関八州いま早春の弾み来る
田中時子
八千草
200309
早春を粧ひ咲けり胡蝶蘭
増田八重
酸漿
200311
早春の裾野をかすめ「あさま号」
小山徳夫
小春の山河
200401
早春や鰐の半眼水の中
竹内弘子
あを
200403
遠敷おにゅう早春泥もて記す山と八
朝妻力
雲の峰
200404
山八神事
早春の渚に放つ犬二頭
木下節子
雲の峰
200404
賀寿式を終へ早春の風を受く
奥谷スミ子
雲の峰
200404
早春の一枚はおり小買物
小池洋子
雲の峰
200404
極上の早春の月岩畳
赤座典子
あを
200404
早春や水車の軸に油さす
神蔵器
風土
200404
早春の風なほ荒き多摩堤
清水房夫
帆船
200404
早春のざわざわとする山河かな
高橋将夫
200405
早春の病棟仰ぎ退院す
二村蘭秋
雨月
200405
早春や鸚哥何やら訥々と
谷村祐治
雨月
200405
ヘリコプター早春の空ふるはする
岡淑子
雨月
200405
早春は黄からはじまるいさぎよし
鎌倉喜久恵
あを
200405
ラウンジの窓打つ雨や早春賦
松村富子
200405
早春や車あふるる城ヶ島
高梨美佐子
遠嶺
200405
早春の瀬や宿木の毬みどり
矢崎すみ子
200405
早春の光を撥ねて群鴎
白鳥彰子
200405
早春の抛物線の由比ヶ浜
池田加代子
風土
200405
玻璃越しに見る早春の海鳴りす
川口弘子
築港
200405
早春の鳩獄門に来て遊ぶ
九万田一海
河鹿
200406
早春の日ざしまだ風織りまぜて
安原葉
ホトトギス
200406
早春の風に潜んでゐる敵意
古賀浪路
ホトトギス
200406
早春の今日の日和を信じ得ず
古賀浪路
ホトトギス
200406
自負心のぐらつきやすく早春も
古賀浪路
ホトトギス
200406
早春の土手にオカリナ吹く少女
榊原百合子
ホトトギス
200406
早春の雲むらさきにたなびきて
榊原百合子
ホトトギス
200406
早春のオリオンにある帰心かな
青野迦葉
ホトトギス
200406
早春のすばる艶めくものとして
青野迦葉
ホトトギス
200406
早春の乙女座すでに色香持つ
青野迦葉
ホトトギス
200406
早春や金糸雀色の娘が土手に
下田青女
ホトトギス
200406
住み古りしこの小城下の早春に
浅井青陽子
ホトトギス
200406
早春の山居の庭に虚子憶ふ
浅井青陽子
ホトトギス
200406
溜めてゐし早春の日の跳ねる屋根
白根純子
ホトトギス
200406
早春の湾処にはやも釣仲間
辻千緑
ホトトギス
200406
早春の土手ゆく歩数かぞへつつ
辻千緑
ホトトギス
200406
旅心もて早春の奈良町に
辻千緑
ホトトギス
200406
早春の香〓(火主)きこめし大広間
千原叡子
ホトトギス
200406
早春の光にはやる犬曳いて
千原叡子
ホトトギス
200406
早春の教会の鳩狙ふ猫
堤剣城
ホトトギス
200406
早春のまだ風が身にそはぬ街
稲畑汀子
ホトトギス
200502
咲くものの早春の香に囲まるる
稲畑汀子
ホトトギス
200502
早春の期待集めてゆく会話
稲畑汀子
ホトトギス
200502
次々と早春の日のはかりごと
稲畑汀子
ホトトギス
200502
早春の明るき会話もて集ふ
稲畑汀子
ホトトギス
200502
どら焼は早春のもの配らるる
稲畑汀子
ホトトギス
200502
早春や枝を飛び交ふ四十雀
山本康郎
酸漿
200504
早春の雪に明るき鞍馬寺
深川知子
雲の峰
200504
早春や稲荷神社の清め塩
萩原みどり
雲の峰
200504
早春のやさし水くき書道展
鎌倉喜久恵
あを
200504
早春や波引くあとを砂が追ふ
太田佳代子
春燈
200505
早春の一弦触るる五重塔
石川笙児
200505
早春の波おだやかに観覧車
矢嶋みつ江
遠嶺
200505
早春の手ざはりなりし遊び紙
高橋将夫
200505
早春の角とれてをり千枚田
代田青鳥
風土
200505
大山千枚田
早春の六角堂の鬼瓦
代田青鳥
風土
200505
五浦海岸
地虫まだ夢に聞きをり早春譜
土生逸麿
河鹿
200505
早春の風の骨格見えてます
佐々木紗知
京鹿子
200505
早春の夕影淡し独り病む
三枝きぬ子
帆船
200505
早春の大きな耳とすれちがふ
吉村一郎
百鳥
200505
早春の北を指しをり逆さ川
府川鈴
200505
早春の野面に鶫をりしのみ
石垣幸子
雨月
200505
火を焚いて早春の畑動き出す
東芳子
酸漿
200505
早春の譜にタクト振る象の鼻
沼口蓬風
河鹿
200506
早春の宙ばかり見る雑木径
堀本祐子
遠嶺
200506
早春のキャッチミットへ球の音
鳴海清美
六花
200506
早春の畠の畝の曲りぐせ
森津三郎
京鹿子
200506
早春の艶くもらせる十七才
森津三郎
京鹿子
200506
早春の月に被せたき薄衣
堀川喜代子
200506
早春のつぶやきと聞く夜の雨
塙告冬
ホトトギス
200507
早春の雨の光をとどむ枝
安原葉
ホトトギス
200507
早春とつぶやき弾むこゝろあり
浅井青陽子
ホトトギス
200508
早春の山々肩出す膝を出す
八木蝉息
200508
早春の空のあちこち罅走る
八木蝉息
200508
早春の黒子ぽろりと落ちし夢
山田六甲
六花
200603
早春やカラオケタイム一時間
山田六甲
六花
200603
早春やまた川筋に歩をひろふ
豊田都峰
京鹿子
200603
早春の光を入れて瓶洗ふ
小林朱夏
200604
早春のいろおのづから沖に雲
外川玲子
風土
200604
「ねむの木の庭」早春のゆるき坂
木村茂登子
あを
200604
早春の光をまとふグラヴアー邸
高畠英
河鹿
200605
早春や少女の髪にリボン揺れ
森永敏子
河鹿
200605
鯉跳ねて早春の水翻す
森永敏子
河鹿
200605
早春の海ガムランの響きなり
岩月優美子
200605
早春の漣は銀の折鶴
佐々木紗知
京鹿子
200605
早春の日は調教の馬へ降る
廣畑忠明
火星
200605
声かぎり早春の野へ叫びたし
合川月林子
ぐろっけ
200605
早春のグラブ叩いて慣らしをり
小田玲子
百鳥
200605
早春の光は粗し影もまた
長山あや
ホトトギス
200606
早春の画館夜景首すくめ
北村香朗
京鹿子
200608
早春の怒濤を聴いてをりにけり
ことり
六花
200608
綾とりのやうな木洩れ日早春譜
山元志津香
八千草
200608
早春や今日も愛猫帰らざる
稲畑廣太郎
ホトトギス
200702

 

14/02/11 制作

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

掲載年月順です。

ご希望の季語又は語彙がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。