注連飾 3   62句

故郷や臼も竈も注連飾    寒樓

松飾  門松  輪飾  注連飾  牛蒡注連  年縄

作品
作者
掲載誌
掲載年月
注連綯ふや牛飼ふ里のかぞへ唄 斉藤マキ子 末黒野 201704
注連縄のつなぐ絆や夫婦岩 久米憲子 春燈 201704
陶房の戸口小さき注連飾 二俣和歌子 馬醉木 201704
しゃきっと締めぴんと仕上ぐや注連作 宮原悦子 雨月 201704
注連はづし歪む表札正しけり 片山喜久子 雨月 201704
大楠の注連ややゆるむ二月尽 平居澪子 六花 201705
注連飾る錆びたる釘をさぐりつつ 柴山志津子 201801
散弾銃入れしケースの注連飾 山田六甲 六花 201801
初霜や注連の張らるる地鎮祭 峰幸子 末黒野 201802
注連飾る実生の松も老松も 内海良太 万象 201803
大注連を巻かれ千年柏たり 壺井久子 馬醉木 201803
明治百五十年かな注連飾る 大島寛治 雨月 201803
注連飾雀寄り来て福とせり 住田千代子 六花 201804
注連作骨太十指皆使ふ 岩田洋子 201804
ほどほどの幸を祈りて注連飾る 北郷和顔 末黒野 201804
青藁の香りを展げ注連飾る 石黒興平 末黒野 201804
注連飾る軒に朝日のかかりけり 佐俣まさを 春燈 201804
杖となる愛車に小さき注連飾 三輪温子 雨月 201804
注連を綯ふこつの掴めぬままにかな 住田千代子 六花 201804
高々と注連飾せし御輿庫 笹村政子 六花 201804
注連飾り小町の一首挟み置く 佐々木あつ子 やぶれ傘 201806
注連縄の竜のごときに詣でけり 岩岡中正 ホトトギス 201806
神木の注連は輪となる盆踊 齊藤實 201810
鹿鳴いてアイヌの注連のうちにあり 山田六甲 六花 201812
注連古りて社頭侘しき神無月 藤岡紫水 京鹿子 201812
山滴る注連新しき天狗杉 三井所美智子 201812
すめらぎの改元ちかし注連飾 里村梨邨 201902
急坂や空家の矜持注連飾 近藤かな 201903
芳しき香の注連飾る随身門 森幸 雨月 201903
解体と決まりし家に注連飾る 渡辺やや 風土 201903
綯ひ上げて青さ止むる注連飾 森脇貞子 雨月 201903
宮総代の指図厳しく注連飾る 森脇貞子 雨月 201903
注連飾ガレージの中の三輪車 永島雅子 春燈 201903
元号の有終の美や注連飾る 中貞子 201903
注連飾る爺の愛車の軽トラに 懸林喜代次 春燈 201904
氏神の新の注連縄鮮やかに 臼居澄子 末黒野 201904
注連飾る鳥居本堂櫻へと 小林清 末黒野 201904
大道具搬入口の注連飾 斉藤マキ子 末黒野 201904
どの靴も草くづ付けて注連貰 南うみを 風土 201904
注連飾る昭和は遠くなりにけり 藤田美耶子 201904
注連飾る藁の匂ひの愛ほしく 平居澪子 六花 201904
注連縄の神有月の太さかな 須藤常央 ホトトギス 201905
益荒男の槌もて締むる大注連縄 田中とし江 201906
蛇穴を出づ木の洞の注連囲ひ 森田節子 風土 201907
千年杉きりりと結ぶ注連飾り 遠山のり子 201907
注連縄に浜風強し海開き 秋川泉 あを 201908
九月かな注連張る御師の長屋門 森田節子 風土 202001
末世なほ十坪の家に注連飾る 竹中一花 202003
牛蒡注連の大きを買ひし女かな 上村士守江 雨月 202003
化けもせぬ狸を飼うて注連を綯ふ 柴田佐知子 202003
滝清し注連も不動も見当たらず 角野良生 202003
子の帰る道は山越え注連飾る 中田禎子 202003
注連飾つけて海辺を来る電車 奥田茶々 風土 202004
船魂は帆柱あたり注連飾る 平野多聞 202004
産土神の炎に投ぐる注連飾り 竹村淳 202004
注連縄を外し初老の友来たる 高木晶子 京鹿子 202005
梅東風や巨大注連縄ゆるびなく 森田節子 風土 202006
注連かかる滝の終りなき白炎 宮内とし子 202010
糾へる藁に癖なき注連飾 石原孝人 京鹿子 202101
変る世も変へぬ仕来たり注連飾る 岡本一路 京鹿子 202104
幻日のしづかに昇る注連飾 岩木茂 風土 202104
注連飾る五十七年目の所帯 戸栗末廣 202107
注連飾 →1

 

2022年1月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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