作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
柏翠先生と秋夜のロゼワイン | 山田弘子 | 春節 | 199503 |
亡き姉よ大正の唄に秋夜更く | 林翔 | 沖 | 199812 |
掴もうとセンチメンタルな秋夜 | 董振華 | 海程 | 199912 |
おのづから深むものあり秋夜座す | 村越化石 | 濱 | 199912 |
覆ひのない秋夜の鏡おそろしき | 谷川季誌子 | 澪 | 200001 |
せめてものCDミサ曲秋夜更く | 林翔 | 沖 | 200012 |
秋夜更け鉄塔の灯の点滅す | 藤原浩 | 春耕 | 200012 |
嫋嫋と秋夜の木遣遺影笑む | 松本米子 | あを | 200101 |
救急サイレン響く深秋夜の十字路 | 金子皆子 | 海程 | 200102 |
皿鳴らすのんのこ踊り秋夜惜し | 能村登四郎 | 羽化 | 200110 |
寧んじて喫す秋夜の自服の茶 | 斉藤陽子 | 雨月 | 200112 |
激ちては静め秋夜のフラメンコ | 秋葉雅治 | 沖 | 200212 |
心身の衰へ秋夜しぐるらし | 乗光雅子 | 雨月 | 200301 |
過去帳に年忌たしかむ秋夜かな | 東野鈴子 | 雨月 | 200312 |
雷神の大喝喰ひ秋夜覚む | 落合由季女 | 雨月 | 200411 |
マグマかと見ゆる秋夜の街明かり | 新保主 | 雲の峰 | 200411 |
吾が夢のピアノを孫が弾く秋夜 | 斉藤陽子 | 雨月 | 200510 |
病む母に秋夜のこころ通はする | 大橋麻沙子 | 雨月 | 200511 |
術後の師秋夜を如何に在しますや | 上田明子 | 雨月 | 200512 |
嵐来る方へ秋夜の列車発つ | 山田弘子 | ホトトギス | 200602 |
大壺の胎土ぬくもる秋夜かな | 本多俊子 | さくらの音 | 200605 |
労組本部秋夜の茶筅さらさら鳴る | 瀧春一 | 瓦礫 | 200606 |
秋夜なり繰り返し聞く声便り | 村越化石 | 濱 | 200610 |
病む母に秋夜のこころ通はする | 大橋麻沙子 | 雨月 | 200612 |
秋夜妻の包む香奠何がしか | 定梶じょう | あを | 200612 |
メールでは届かぬ空気秋夜更く | 松本アイ | ぐろっけ | 200703 |
気がかりの仕事すませて秋夜汽車 | 遠藤とも子 | ぐろっけ | 200902 |
新刊の匂ひを開く秋夜かな | 上原恒子 | 雨月 | 200910 |
秋夜ふと古きアルバム紐ときて | 西村純代 | 苑 | 200911 |
医師の子の足音を待つ秋夜かな | 木村公子 | 花貝母 | 200911 |
夫の部屋夫の匂ひのなき秋夜 | 浜口高子 | 火星 | 201111 |
だれも皆若し秋夜の小津映画 | 遠藤とも子 | ぐろっけ | 201203 |
鈴掛の千の実を振る秋夜かな | 荒井千瑳子 | 沖 | 201211 |
来し方を絵巻と見るや秋夜闌け | 神田恵琳 | 春燈 | 201311 |
饒舌の秋夜の客は異邦人 | 安田とし子 | ぐろっけ | 201401 |
秋夜読めば切り抜きされて一ページ | 定梶じょう | あを | 201412 |
しとしとと耳朶に雨音秋夜更く | 辰巳あした | 雨月 | 201501 |
秒針の音に深まる秋夜かな | 緑川啓子 | 馬酔木 | 201611 |
本歌取多き秋夜の酒すこし | 渕上千津 | 沖 | 201612 |
坂下る胡弓の調べ秋夜風 | 田中信行 | 槐 | 201612 |
師を語る志らく秋夜の丸眼鏡 | 生田高子 | 春燈 | 201710 |
大いなる白雲流れ秋夜かな | 田中藤穂 | あを | 201801 |
色々に折り合いつける秋夜かな | 吉宇町麻衣 | 集 | 201811 |
船内の秋夜ピアノに魂寄せつ | 岡田貞峰 | 馬醉木 | 201812 |
2021年9月7日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。