春 光 6       77句

春光  春望  春色  春の色  春の光

作品
作者
掲載誌
掲載年月
春光や胸をひろげて呼気吸 中貞子 201906
春光や千の光の三輪素麺 竹村淳 201906
春光に手振り身振りの二人かな 永田万年青 六花 201906
春光をボーンチャイナの白に盛り 斉藤マキ子 末黒野 201907
春光を掬ふ御手美し観世音 福森順子 京鹿子 201907
春光の隈無き庭の帚の目 北元多加 馬醉木 201907
春光や樹々のあはひの紅い橋 永田万年青 六花 201908
春光の中ひかり号のぞみ号 湖東紀子 ホトトギス 201908

 「ひろそ火」百号祝句

春光に輝き増せる祝ぎ心

稲畑廣太郎 ホトトギス 202002
春光を弾きて浮子の動かざる 稲畑廣太郎 ホトトギス 202002
春光を纏ひ少年鳩を追ふ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202003

 友人御尊父様悼句

春光の船出は父の星の下

稲畑廣太郎 ホトトギス 202004
マーマレード煮つめ春光透きとほる 土手晶子 馬醉木 202005
春光をつまみころがし飴細工 柴田佐知子 202005
春光や画布に描き足す空の色 市村健夫 馬醉木 202005
指の棘まづ春光にさし出して 柴田佐知子 202006
春光を裂きて離陸機一直線 矢野美沙子 202006
春光や白い素焼きのプランター 波戸辺のばら 船団 202006
春光をふふみて軍手よく動き 岡井マスミ 末黒野 202006
立砂のまとふ春光神たたふ 村田あを衣 京鹿子 202006
春光や水天一如鳰の湖 藤岡紫水 京鹿子 202006
春光に絵本見る子の産毛かな 岡尚 風土 202006
春光や美しき心にしてしまふ 石橋みどり 202006
春光を浴びて不安を吹きとばす 水田むつみ ホトトギス 202007
春光の霊峰富士を拝しけり 小山繁子 春燈 202007
引潮へ潭身の春光りける 阪倉孝子 202007
春光や膝の水抜く注射針 田中臥石 末黒野 202007
春光を全身に浴び深呼吸 大久保白村 ホトトギス 202010
花粉飛ぶ空春光を歪ませて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202102
春光の先に希望の確とあり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202103
春光や社殿欄間の彫の妙 山口郁子 末黒野 202104
春光やチルチルミチル供に連れ 中貞子 202105
春光のあまねく富士や旅心 清水美子 春燈 202105
春光跳ぶ兜屋根なり山の宿 神田恵琳 春燈 202105
春光を掬ふ両手や潮溜り 尾崎千代一 末黒野 202105
春光や日曜大工のトトントン 瀬戸美文 202105
春光や右肩落とす波郷像 加倉井たけ子 202105
春光の峰くだり来る風と水 長崎桂子 あを 202106
公園の児等春光をほしいまま 長崎桂子 あを 202106
春光や道端の草生き生きと 長崎桂子 あを 202106
春光や水面に映る鳥の影 西谷恵美子 春燈 202107
春光や素早き魚の鰭の綺羅 森清信子 末黒野 202108
春光を纏ふ歩幅でありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202203
木洩日といふ春光の句読点 稲畑廣太郎 ホトトギス 202203
走り根に春光に躓いてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202203
春光を切つて軽やか二重跳び 諸岡和子 202204
ガラス窓春光あふる桃源郷 長崎桂子 あを 202204
春光や友健やかに喜寿迎へ 須賀敏子 あを 202204
春光を掬ひつ綴る刺繍かな 関根揺華 202205
みどり児の春光つかむまろき眸よ 安田優歌 京鹿子 202205
春光の東から西向ひ風 長崎桂子 あを 202205
春光も花のかたちに刺繍して 渡部恭子 202206
国技練る若隆景や春光る 室井津与志 春燈 202206
春光や深き眠りの宮址訪ふ 本郷公子 京鹿子 202206
春光の溢るる日なり汀子逝く 山岸明子 202206
春光や大人の塗り絵飾りをり 鈴木容子 202206
春光や十年振りの友と会ひ 廣部尚美 末黒野 202206
春光の動き捉へて鷺動き 臼居澄子 やぶれ傘 202207
春光や遡上してゐる鯉捕へ 永田万年青 六花 202207
春光や地に吸ひ込まる穴掘り機 永田万年青 六花 202207
春光や嬰のまぶしむ乳母車 永田万年青 六花 202207
春光や大橋渡る車遅々 田尻りさ 六花 202207
春光や命増えたる濁り沼 田尻りさ 六花 202207

 佐々木朗希選手

春光や完全試合見事なる

鈴木としお 春燈 202207
春光や太刀を洗ひし古き井戸 森由佳 末黒野 202208
憂きことは無し春光の野に出れば 湖東紀子 ホトトギス 202209
春光を待つオルガンの蓋を開け 平松うさぎ 202301
春光を集めて湖の広さかな 池乗恵美子 末黒野 202304
春光や樹々の迫り出す園の池 宮澤靖子 末黒野 202306
春光や侍ジャパンの絵馬を見る 都築繁子 あを 202304
春光に息づく化仏たをやかに 鈴鹿呂仁 京鹿子 202304
春光に息づく化仏たをやかに 鈴鹿呂仁 京鹿子 202304
水をあぶ鳥春光をまき散らす 安田優歌 京鹿子 202306
春光をシャベルの掬ふ砂あそび 瀬尾千鶴枝 京鹿子 202306
病衣たたんで春光へまづ一歩 中島和子 やぶれ傘 202306
春光や窓のほとりに芽ぐむもの 鈴鹿野風呂 京鹿子 202308
死神に克ち春光に蘇る 木村享史 ホトトギス 202310
春光→ 1

 

2024年3月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。