春の光     108句

春光  春望  春色  春の色  春の光

作品
作者
掲載誌
掲載年月
楉照る春の光のまさりつつ 大橋敦子 雨月 199903
立春の光あつめて砂遊び 宍戸富美子 馬醉木 199906
早春の光にさとき窓一つ 稲岡達子 円虹 199907
立春の光を回す水車かな 吉村玲子 船団 199907
初春の光をのせて浪がしら 太田寛郎 200004
海原に春の光のおしげなし 小滝奈津江 酸漿 200005
さざ波は春の光よ百合鴎 中島徳子 酸漿 200005
早春の光は海よ馬屋出し 前田寿子 海程 200006
立春の光しづめて雲低し 稲畑汀子 ホトトギス 200202
立春の光を放つ鍵の穴 藤田かもめ 200205
立春の光こぼれて鯉動く 西村咲子 六花 200205
海底牧場に春の光の届きたる 瀬川公馨 200205
立春の光の中を闊歩せり 与川やよい 遠嶺 200205
五木川春の光を手で掬ふ 笠間圭子 京鹿子 200206
待春の光の中に帰国かな 稲畑汀子 ホトトギス 200302
立春の光生み出す波頭 佐藤多恵子 銀化 200304
早春の光を集め陶土練る 樋口多嬉子 雲の峰 200304
水櫛に春の光のからまりぬ 村上瑪論 銀化 200305
セロファンに春の光の音のする 田中倫代 ぐろっけ 200305
早春の光をまとふ那智の滝 谷合青洋 酸漿 200307
早春の光を撥ねて群鴎 白鳥彰子 200405
應天門くぐりて春の光となる 豊田都峰 京鹿子 200405
カフェテラスいつもの席に春の光 芝宮須磨子 あを 200405
早春の光にはやる犬曳いて 千原叡子 ホトトギス 200406
研ぎ上げて春の光をなぞりけり 飛山ますみ 遠嶺 200506
湘南の渚に春の光満つ 網野茂子 酸漿 200506
点滴の胸もと春の光さす 浜野愛子 築港 200506
立春の光となりし湖の真帆 宮澤さくら 今生 200510
早春の光を入れて瓶洗ふ 小林朱夏 200604
立春の光りを放つ川瀬かな 鈴木幾子 酸漿 200604
支へ木も春の光の中にあり 山田六甲 六花 200604
立春の光の束を流す川 芝生南天 河鹿 200605
早春の光をまとふグラヴアー邸 高畠英 河鹿 200605
早春の光は粗し影もまた 長山あや ホトトギス 200606
虚子百句春の光へ放たれし 長山あや ホトトギス 200608
待春の光が包む孕み牛 物江康平 春燈 200704
立春の光ついばむ鶫をり 竹内志げ子 酸漿 200704
立春の光こころも身もはづみ 青垣和子 雨月 200704
目を閉ぢて春の光を受け止むる 坂本知子 酸漿 200705
産湯して春の光も包み込む 小林朱夏 200705
投網打つ瞬時に春の光打つ 近藤きくえ 200707
早春の光の中に癒やさるる 稲畑汀子 ホトトギス 200802
坂道を来て新春の光る海 中里信司 酸漿 200804
ラケットで春の光を打ち返す 杉本綾 200806
去りゆける春の光の霞浦の面 松嶋一洋 200807
全身の春の光や孔雀舞ふ 木村真魚奈 京鹿子 200808
立春の光も詰めしリュックかな 松本和子 酸漿 200904
静かなり春の光の中にゐて ことり 六花 200904
同窓会春の光に椅子光る 藏本博美 ぐろっけ 200907
初春の光銜へて雀くる 加藤克 201003
早春の光に五感よみがへる 鎌倉喜久恵 あを柳 201004
縄とびの春の光を廻しをり 丸山美奈子 馬醉木 201005
待春の光の跳ねる湖畔かな 吉沢陽子 201104
生徒(こ)らの居ぬ教室春の光満つ 空音 六花 201104
早春の光の中を異国船 堀井英子 雨月 201105
晩春の光の中へ走者消ゆ 永峰久比古 馬醉木 201107
春の光(かげ)と遊びてゐたる羅漢かな 瀬川公馨 201108
星美し賀春の光惜みなく 藤浦昭代 ホトトギス 201201
みがき上ぐ玻璃早春の光満つ 大川暉美 末黒野句集 201203
青鷺の背に立春の光かな 杉本薬王子 風土 201204
早春の光り充ちたる無人駅 黒澤登美枝 201204
生かされて春の光の中にをり 高倉恵美子 201206
風すこし春の光を研ぎにけり 辻直美 201206
竹林の奥処に春の光あり 石脇みはる 201206
白味噌に春の光を和へにけり 高橋将夫 201207
波裏に宿りし春の光かな 前田恵美子 青鷹 201210
新春の光溢るる大座敷 高橋照子 雨月 201304
切幣の春の光や地鎮祭 今泉あさ子 末黒野 201304
魚梛の鱗うろこに春の光ゲ 前田美恵子 201306
嬰児の春の光を握りしめ 塩見英子 雨月 201306
尖塔に春の光がモダン寺 四葉允子 ぐろっけ 201307
一人居の春の光のまだ弱し 向江醇子 ぐろっけ 201307
浅春の光差し込む産屋かな 田中佐知子 風土 201405
海よりも春の光や野に満つる 松本三千夫 末黒野 201405
十一面に春の光陰観世音 安部和子 雨月 201405
児の髪に春の光を編み込みぬ 粟倉昌子 201405
早春の光遍く柞山 新堀満寿美 末黒野 201406
釣人も川面も春の光かな 松山三千江 春燈 201505
湧水の春の光を掬ひけり 竹内タカミ 201505
早春の光練り込み轆轤挽く 稲岡みち子 雨月 201505
早春の光となりて銀の針 本多俊子 201606
早春の光を紡ぎ波がしら 安斎久英 末黒野 201606
早春の光集めて大会に 稲畑汀子 ホトトギス 201701
立春の光集めしソーラーパネル 岩下芳子 201704
春の音春の光を生む汀 古賀しぐれ ホトトギス 201706
早春の光回して万華鏡 和田華凛 ホトトギス 201707
立春の光眩しき狭庭かな 大橋晄 雨月 201806
早春の光きらめく琵琶の湖 村上悦子 雨月 201806
にほどりの春の光を抜けられず 南うみを 風土 201807
サラダボール春の光をまぜにけり 山田正子 201808
わが歩み春の光に踏み出しぬ 樺山翌 雨月 201905
立春の光紙上へ歳時記へ 三輪温子 雨月 201905
渡し船春の光の水脈曳けり 大川暉美 末黒野 201906
砂時計春の光をこぼしをり 蒲田雅子 雨月 202001
縫針に小春の光通しけり 本池美佐子 202002
初春の光の中に残る柚子 須賀敏子 あを 202003
早春の光ころがる水車かな 西本花音 春燈 202004
松林春の光の溢れけり 廣畑育子 六花 202005
立春の光をたたくコンパクト 中村重幸 202005
江ノ電の窓より春の光かな 大川暉美 末黒野 202006
木の洞の深みに春の光かな 住田千代子 六花 202006
背ナ叩く春の光の重さかな 阿部さちよ 202007
北目指すレールも春の光かな 窪みち子 202010
早春の光を集め淡路島 岡村尚子 202010
立春の光の中を歩きけり 谷田貝順子 202104
立春の光あつめて水奔る 林昭太郎 202204
落羽松春の光の気根まで 平居澪子 六花 202205
雀どち春の光となりて発つ 六崎正善 末黒野 202206

 

2023年2月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。