五月闇 2    29句

五月闇より石~井の流れかな    川端茅舍

五月  五月尽  五月鯉  五月晴  五月闇

作品
作者
掲載誌
掲載年月
五月闇黄を主張せし館の花 稲畑廣太郎 ホトトギス 201906
五月闇払ひ句友に慶事かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201906
大都市の視界奪ひし五月闇 稲畑廣太郎 ホトトギス 201906
恋の数ほど五月闇濃かりけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201906
戸を閉むる大きな音や五月闇 栗山よし子 馬醉木 201908
聖五月闇にくぐもる鼓の音 黒滝志麻子 末黒野 201908
仮通夜の膝崩しけり五月闇 田中臥石 末黒野 201908
樟の樹洞千五百年の五月闇 小笠原妙子 201909
能管の一声五月闇を裂く 金山雅江 春燈 201909
身丈ほどの菩薩の坐像五月闇 藤原明美 201909
トルソーの素描妖しき五月闇 磯野青之里 六花 201909
屋上の重機のアーム五月闇 山本真佐子 船団 201910
五月闇また疼きだすいつもの歯 小山よる やぶれ傘 201910
五月闇神の山にも風禍あり 山ア貴子 ホトトギス 201910
襖絵の墨絵剥落五月闇 山ア貴子 ホトトギス 201910
五月闇忘れごとして家を出る 石川東児 201912
猪除けの灯の妖しさや五月闇 福井ひでとし 雨月 202001
五月闇より初孫といふ光 稲畑廣太郎 ホトトギス 202006
五月闇払ひ初孫誕生す 稲畑廣太郎 ホトトギス 202006
五月闇払ひ新幹線西へ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202007
小面のまなこの奥の五月闇 町山公孝 202007
AIに心生まるる五月闇 高橋将夫 202007
五月闇洗ひざらしの言葉吐く 直江裕子 京鹿子 202008
五月闇提灯だけが歩いてる 高橋将夫 202008
五月闇こころの乾き置き去りに 阪倉孝子 202008
五月闇地雷を踏まぬやうに行く 高橋将夫 202008
掃除機が吸い込んでゐる五月闇 高橋将夫 202008
天井の龍の煤けて五月闇 能美昌二郎 202009
暮れなむともうくれてをり五月闇 藤生不二男 六花 202009
五月闇余白だらけの手帖閉づ 森田節子 風土 202009
五月闇かんかん和釘たたく音 波戸辺のばら 202009
「佳奈」と呼ぶ「はい」と聞こえた五月闇 はしもと風里 202011
押入れの中の混沌五月闇 佐藤千重子 202011
降る暗さ曇る暗さの五月闇 西村やすし ホトトギス 202011
五月闇昼と夜とを違ふる児 小沼ゑみ子 末黒野 202011
友癒えよせめてあかるき五月闇 稲畑汀子 ホトトギス 202106
五月闇より抜け出して句会へと 稲畑汀子 ホトトギス 202106
五月闇不夜城消えて久しかり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202106
五月闇払ひ集へる句友かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202106
五月闇 →1

 

2021年6月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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