五月晴 2      55句

五月  五月尽  五月鯉  五月晴  五月闇

作品
作者
掲載誌
掲載年月
五月晴狩野永徳の孔雀飛ぶ 杏中清園 船団 201512
五月晴クレーンはピルを積み重一ね 宮内とし子 201607
生きものの黒目まん丸五月晴 田部井幸枝 201608
五月晴家事一切に使ひきる 滝澤千枝 春燈 201608
バス停の屋根に魚網や五月晴 赤座典子 あを 201608
表札の夫婦別姓五月晴 田嶋洋子 春燈 201609
五月晴れ去年の大稲架残りたる 赤堀洋子 万象 201609
コックスのひと声とぶや五月晴 黒滝志麻子 末黒野 201609
晴れをんな五人集まり五月晴 石川叔子 201610
べーコンをカリカリに焼く五月晴 山田佳乃 ホトトギス 201611
教会でのゴスペル熱唱五月晴 井上正子 童女 201701
マンドリンの響くベネチア五月晴 南北佳昭 船団 201701

 「あらうみ」九百号祝句

あらうみの歴史播く五月晴

稲畑汀子 ホトトギス 201702
地震越えて来し友迎へ五月晴 稲畑廣太郎 ホトトギス 201706
雲一つ二つ三つ四つ五月晴 稲畑廣太郎 ホトトギス 201706
五月晴バス二十分待つ都心 稲畑廣太郎 ホトトギス 201706
常念岳の今朝よく見ゆる五月晴 鈴木鳳来 春燈 201708
五月晴れ昨夜の水滴落つる森 田尻勝子 六花 201709
早々の何の褒美の五月晴 浅井青二 雨月 201709
万歳で終る行事や五月晴 柴田志津子 201709
旅のカタログどっと屆きぬ五月晴 赤座典子 あを 201807
五月晴旧知の友と待ち合はす 池田節 春燈 201808
箱根路や湖の底まで五月晴 大西武士 春燈 201808
二重とび本気出しゐる五月晴 西村滋子 京鹿子 201808
はればれと墓が混みあう五月晴れ 火箱ひろ 201809
太鼓橋真紅に染めて五月晴 大橋晄 雨月 201810
五月晴雨の匂ひに明けてゆく 今橋眞理子 ホトトギス 201811
五月晴土手にのびのび父子草 工藤はる子 201902
五月晴明智贔屓の城下町 稲畑汀子 ホトトギス 201906
枢機卿司教俳人五月晴 稲畑廣太郎 ホトトギス 201906
橋桁を吊り上げてゐる五月晴 稲畑廣太郎 ホトトギス 201906
五月晴明日は西へと繋げたく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201906
五月晴れ欅の梢が空を掃き 樺山翠 雨月 201907
月一の年寄り茶会五月晴れ 松村光典 やぶれ傘 201907
五月晴れ角の取れたる石一つ 久保夢女 201908
ながらえで仰ぐ令和の五月晴れ 治部少輔 201909
鐘楼の茅葺き厚し五月晴 榊山智惠 末黒野 201909
五月晴人はたかりて宝くじ 篠原敬信 六花 201909
足場組む鳶のやりとり五月晴 湯本実 やぶれ傘 201911
杖買うて確と歩まむ五月晴 種田利子 春燈 202008
神様の大盤振舞五月晴れ 久保夢女 202008
せせらぎや瞠目の青五月晴 植村蘇星 京鹿子 202008
五月晴帆綱を鳴らす風の音 及川照子 末黒野 202008
五月晴レモン効かせて逃亡者 高木晶子 京鹿子 202009
五月晴マスク離せぬ我等居て 出口誠 六花 202009
よみがへる通勤ラッシュ五月晴 出口誠 六花 202009
五月晴最後の一句できぬまま 出口誠 六花 202009
五月晴会へば解けることばかり 西村白杼 京鹿子 202009
きつぱりと誰とも会はず五月晴 加藤静江 末黒野 202009
五月晴あの人今日はいい女 林田麻裕 202009
音弾むテニスコートや五月晴 山浦紀子 春燈 202009
五月晴遺せし季寄せ師の揮毫 河野昭彦 ホトトギス 202012
五月晴目から鱗のそれはね誌 河野昭彦 ホトトギス 202012
五月晴都心に楽の戻り来る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202106
五月晴五百羅漢の空仰ぐ 光成敏子 202107
青い目の魚を選ぶ五月晴 丸井巴水 京鹿子 202108
棟方の頬の紅色五月晴 高木晶子 京鹿子 202108
餌台に見慣れぬ鳥や五月晴 菅野日出子 末黒野 202108
リハビリの歩数伸びたり五月晴 和田慈子 末黒野 202109
五月晴髪をピンクに染めやうか 野村昌代 202109
ひとり身の気儘な旅路五月晴 安原葉 ホトトギス 202112
傘寿なほ夢追ひかけて五月晴 大文字孝一 春燈 202208
体操して帰る膕五月晴 伊藤希眸 京鹿子 202208
五月晴れ少し早足にて歩く 廣瀬雅男 やぶれ傘 202209
公園の子の遊び上手や五月晴れ 渡邊孝彦 やぶれ傘 202209
追ひかける騎手が鞭打つ五月晴 有賀畠子 やぶれ傘 202209
屋上にソーラーパネル五月晴 佐藤稲子 やぶれ傘 202210
五月晴ユンボが道を剥がしゐる 日高みち子 やぶれ傘 202210
五月晴今日きらめいて生きてゐる 岩村惠子 ホトトギス 202211
御遺影はみな微笑みて五月晴 安原葉 ホトトギス 202212
五月晴→ 1

 

2023年6月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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