老 鶯 4    114句

老鴬や泪たまれば啼きにけり    三橋鷹女

老鶯  夏鶯  乱鶯  残鶯

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
老鶯に耳を貸しゐる調律師 森岡正作 201607  
老鶯の濁世に啼いて透きとほる 大矢恒彦 201607  
老鶯に明日の遠出を促さる 赤座典子 あを 201607  
老鶯の居眠り覚めしごとき声 佐藤山人 201608  
老鶯のひと声に今日はじまれり 馬屋原純子 馬醉木 201608  
老鶯のこゑ濡れてきし朝の牧 高橋恵美子 馬醉木 201608  
老鶯の声に埋もるる能舞台 佐藤惠子 風土 201608  
老鶯や鑑真和上の身代り像 井上和子 201608  
老鶯のトレモロめきて鳴き終はる 小川玉泉 末黒野 201608  
老鶯の落日背負ひ鳴き尽す 上家正勝 末黒野 201608  
二歩三歩寄れば老鶯移りたり 大内佐奈枝 万象 201608  
老鶯の谷津田に飛ばす谷渡り 山下良江 万象 201608  
老鶯のこゑに重なる川の音 山下良江 万象 201608  
城跡の裾より老鶯鳴き続け 大橋晄 雨月 201608  
老鶯の声称ふれば又鳴きぬ 大橋晄 雨月 201608  
露坐仏の背に老鶯の慕ひ鳴く 大橋晄 雨月 201608  
老鶯やお点前を享くそびらより 玉置かよ子 雨月 201608  
老鶯や水を濁して水渡る 成田美代 201609  
讃美歌のあと老鶯のよく啼きぬ 貞吉直子 馬醉木 201609  
老鶯や青邨筆塚苔むせり 門伝史会 風土 201609  
老鶯の讃歌あまねし切通し 落合絹代 風土 201609  
老鶯の湖統ぶるがに声猛る 森屋慶基 風土 201609  
老鶯にひたりてゐたりマッチの碑 今越みち子 万象 201609  
老鶯の不意に頭上や足とめて 鈴木七雄 末黒野 201609  
老鶯にはたと置きたる花鋏 竹内喜代子 雨月 201609  
老鶯や音なく過ぐる通り雨 金子正道 京鹿子 201609  
老鶯のこゑを近くに避雷小屋 廣瀬雅男 やぶれ傘 201609  
老鴬を室生寺駅で聴きにけり 丑久保勲 やぶれ傘 201609  
老鶯や二千年経し箒杉 森清堯 末黒野 201610  
老鶯や繰返しきくセレナーデ 陳妹蓉 春燈 201610  
老鶯の谷渡り佳し六甲山 辻田玲子 雨月 201610  
藪の中より老鶯の声しきり 降幡加代子 万象 201610  
老鶯の姿いづこか切通し 名和政代 万象 201610  
老鶯の一声浴ぶる物思ひ 志方章子 六花 201610  
露坐仏の背に老鶯の慕ひ鳴く 大橋晄 ホトトギス 201611  
老鶯の声張る背山雨意の中 安斎久英 末黒野 201611  
里晴れて老鶯の声切れ目なし 吉田きみえ 末黒野 201611  
絶えまなき老鶯の声妻の墓 小嶋紘一 末黒野 201611  
老鶯や瀬渡り石を人ひとり 森俊人 201612  
神山へ啼く老鶯の胸一分 鈴鹿呂仁 京鹿子 201705  
モラエスも聞きし眉山の老鶯に 稲畑汀子 ホトトギス 201705  
老鶯や日柄選んで形見分け 中川句寿夫 ここのもん 201705  
老鶯の潜み音淡し烏城門 鈴鹿呂仁 京鹿子 201707  
老鶯に引つ張り出されたる朝日 稲畑廣太郎 ホトトギス 201707  
はからずも老鶯に逢ふ妻の墓 新海英二 春燈 201707  
老鶯や連袂句碑へ坂急ぐ 藤原照子 201708  
老鶯の谷戸の奥へと頻りかな 渡辺よし枝 末黒野 201708  
老鶯や筆の穂先のままならず 小川玉泉 末黒野 201708  
老鶯に艶や藁屋根あればなほ 南うみを 風土 201708  
老鶯や業平朝臣の棲みし寺 橋添やよひ 風土 201708  
老鶯やベル鳴らしゆく遊覧車 箕輪カオル 201708  
をしみなく老鶯の鳴くひと日かな 笹村政子 六花 201708  
老鶯の声する方に歩みけり 大嶋洋子 春燈 201708  
老鶯や風吹き抜くる丸木橋 佐俣まさを 春燈 201708  
老鶯やプリマドンナの響きして 七郎衛門吉保 あを 201708  
人集へば老鶯いよよ歌ひ上ぐ 大橋晄 雨月 201708  
ホテル餐山の老鶯ほしいまま 辻田玲子 雨月 201708  
老鶯やつぎの科白が見えてゐる 井上菜摘子 京鹿子 201709  
老鶯の声歯切れよし青筑波 原田しずえ 万象 201709  
老鶯や風のやはらぐ散歩道 吉田きみえ 末黒野 201709  
老鶯や海垣間見に鳥羽のみち 浅井青二 雨月 201709  
明日よりもつと遠くへ老鶯 秋山蔦 春燈 201709  
老鶯の一と節谿を深うせり 熊川暁子 201710  
老鶯の一節きかす佐渡おけさ 平野多聞 201710  
隠沼の老鶯いよよ昂れる 久保村淑子 万象 201710  
老鶯の声の加はる沢の音 上辻蒼人 風土 201711  
老鶯や遠まなざしの広目天 北村梢 京鹿子 201801  
老鶯の洗礼を受く旅鞄 寺田すず江 201807  
老鶯や引きしまりゆく轆轤の輪 吉田順子 201807  
老鶯の筋に三瓶目覚めゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201807  
葉山の老鶯逗子の吾妹子へ告白 篠田純子 あを 201807  
老鶯もそこから先は知らざりし 久保夢女 201808  
老鶯や揺れぬ吊橋ゆらしても 河前隆三 馬醉木 201808  
老鶯にさそはれ愛宕七曲り 佐藤保子 馬醉木 201808  
陋屋の老鶯のこゑ臈長けて 鈴鹿呂仁 京鹿子 201808  
読経に和し老鴬の声しきり 服部珠子 雨月 201808  
老鶯や写経にこもる小半日 岡田史女 末黒野 201808  
縄張りに戻る老鶯谷深し 太田良一 末黒野 201808  
大雨去り老鶯の声はづみをり 小川玉泉 末黒野 201808  
老鶯や四次元さらに広げをり 涌羅由美 ホトトギス 201809  
老鶯や分校跡に残る樹々 松田多朗 馬醉木 201809  
歌垣の山老鶯の声ばかり 森田明成 201809  
老鶯にからかはれては歩を正す 上野進 春燈 201809  
鳴き直す老鴬われの学習塾 奥田筆子 京鹿子 201810  
教科書のごと鳴く老鶯の清涼 七郎衛門吉保 あを 201809  
老鶯や風のひそむる遺跡谷 土江比露 春燈 201810  
老鶯や誘ひ出されて池巡る 田中臥石 末黒野 201810  
老鶯の声絶え間なし三浦墓地 土田亮 末黒野 201810  
老鶯や暮近き空響かせて 新井八重子 末黒野 201810  
老鶯や木立へ声を散りばめて 大川暉美 末黒野 201904  
老鶯へ傘をすぼめてみたりけり 山田六甲 六花 201905  
老鶯に誘はれしごと山路行く 稲畑汀子 ホトトギス 201906  
老鶯や踵を返す妻籠宿 鈴鹿呂仁 京鹿子 201907  
老鶯や二上山を幾世代 ふなかわのりひと 201908  
老鶯の一途のこゑや晶子の忌 安立公彦 春燈 201908  
山腹に昼餉や老鶯ひとしきり 菅澤陽子 春燈 201908  
老鶯や碑になき石工の名 森岡正作 201908  
老鶯のひびくばかりや和紙の里 南うみを 風土 201908  
懸命に啼く老鶯や崖つ縁 黒滝志麻子 末黒野 201908  
老鶯の思はぬ近さ漁師宿 加藤静江 末黒野 201908  
老鶯の声流麗と里の朝 及川照子 末黒野 201908  
老鶯に耳を貸しをり朝ぼらけ 小川玉泉 末黒野 201908  
老鶯や地に降ろされし鬼瓦 斉藤マキ子 末黒野 201909  
老鶯の声がときをり礎石群 伊藤隆 201909  
老鶯や仏も澄ます石の耳 高村令子 風土 201909  
老鶯や土塁を今に堀田邸 小林共代 風土 201909  
老鶯や橅椎小楢五葉松 大内由紀 末黒野 201910  
老鶯の二タ声のみや朝ぼらけ 小川玉泉 末黒野 201910  
老鶯が鳴いて木曽路の夜は明ける 本田武 やぶれ傘 201911  
老鶯の一喝したり吾も一語 後藤比奈夫 ホトトギス 201912  
老鶯の鳴いてこそなる滝の奥 後藤比奈夫 ホトトギス 201912  
海と山見え老鴬のこゑしきり 貫井照子 やぶれ傘 201912  
いくたびも老鶯鳴けり鑑真忌 宇都宮敦子 琴引鳥 202002  
老鶯のオペラ歌手めく音色かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005 老鶯→ 1

 

2020年6月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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