夏 鶯   191句

夏鶯さうかさうかと聞いて遣る   飯島晴子

老鶯  夏鶯  乱鶯  残鶯

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
夏鶯風の触るるは葉先より 高村令子 風土 199908  
夏鶯去来の墓に鳴き止まず 岩上登代 春耕 199908  
富士とても遠目がよけれ夏鶯 鷹羽狩行 199909  
しばらくは夏鶯の客でゐる 金子つとむ 俳句通信 199910  
立ちのぼる山気を糧に夏うぐひす 秋葉雅治 199911  
眠気さそふ夏うぐひすの遠き音は 島谷征良 風土 199911  
樹下の句碑恋ふほどしづか夏鴬 丸山冬鳳 京鹿子 199911  
石段の天ぺん天下夏鶯 児玉硝子 六花 199912  
夏鶯に術かけられて指を切り 桐木榮子 船団 199912  
林道を奥へ奥へと夏うぐひす 石島蓼花 風土 200008  
山深き薬王院や夏うぐひす 石島蓼花 風土 200008  
札所石夫と踏みけり夏鶯 小池槇女 火星 200008  
野宮の夏うぐひすや曲り竹 山田六甲 六花 200008  
お握りがこんなにうまい夏鶯 森田旅舟 200009  
兄逝きて夏鶯に鳴かれゐる 高野美佐子 俳句通信 200009  
遠のきて木霊啼きする夏鴬 丸山冬鳳 京鹿子 200010  
夏鶯聞いて期待の峠越ゆ 小畑翠光 京鹿子 200103  
はしよること少し覚えて夏鶯 吉田政江 200107  
十日ほど夏うぐひすの團子坂 芝尚子 あを 200107  
雪踏みて夏うぐひすを聞きゐたり 武井美代子 風土 200108  
モーニングコール律儀な夏鶯 後藤志づ あを 200108  
夏鶯村にくらさのなかりけり 野澤あき 火星 200109  
夏鶯化粧地蔵のおしやぶり持つ 中山砂光子 200109  
夏鶯われおきざりにこはれけり 仁藤さくら 船団 200109  
定まらぬ心つらぬく夏うぐひす 加藤翅英 京鹿子 200110  
朝御飯夏鶯や夕御飯 桐木榮子 船団 200110  
夏鶯聞き涙する旅人われ 能村登四郎 羽化 200110  
夏うぐひす森のはづれのハーブ園 野口光江 遠嶺 200111  
首塚に夏鶯のひとしきり 吉田王里 風土 200208  
山幾つ夏鶯の透き通り 小牧喜美子 遠嶺 200208  
夏鶯行場の岩の窪みをり 辻のぶ子 雲の峰 200208  
内輪山の闇覗かむと夏鶯 加藤たかね 風土 200209  
夏鶯ところどころに待避壕 加藤たかね 風土 200209  
夏鶯鳴きそこねたるクルス山 西田もとつぐ 雲の峰 200209  
連れ鳴きの夏鶯や森の句座 小野田和世 200209  
麓まで声まろばせて夏鶯 鷹羽狩行 200210  
夏鴬笹の巻葉の風を抱き 丸山冬鳳 京鹿子 200210  
千光寺舞台の下に夏鶯 吉原一暁 200212  
夏鶯汲み水ほのと木のにほひ 加藤富美子 200307  
夏鴬訃は八方へ奔りけり 柴田朱美 京鹿子 200308  
渤海と交りし湊夏うぐひす 高橋道子 200308  
しばらくは夏鶯の音に浸り 石村美智子 築港 200308  
店開き十日順調夏鶯 泰江安仁 百鳥 200309  
夏鶯結ひ目の堅き四つ目垣 高柳かつを 百鳥 200309  
夏鶯雨の上堂に声ひびく 大内恵 酸漿 200309  
夏鶯兄のなきがら清めけり 高柳かつを 百鳥 200310  
夏鴬廃坑跡地は谷隣り 丸山冬鳳 京鹿子 200311  
黄泉といふ未来もありて夏鶯 橘沙希 月の雫」 200404  
石道の夏うぐひすを咫尺にす 伊藤白潮 200406  
山雨止み夏鶯の谷渡り 赤座典子 あを 200407  
夏うぐひす後生掛の名の由来読む 伊藤白潮 200407  
夏鶯高楼茶室の刀掛 新田巣鳩 馬醉木 200408  
夏うぐひす母の枕に寝足りけり 田中英子 火星 200408  
山荘のテラスに出るに夏鶯 湊海火 200408  
夏うぐひす湖満々と明けにけり 西屋敷峰水 河鹿 200408  
ベランダに声の近づき夏鶯 神山ゆき子 200409  
湖ありて夏鶯の声嗄れず 桑島啓司 200410  
山影を沈めし湖や夏鶯 松山正江 河鹿 200410  
落葉松に雨後の日の照り夏うぐひす 三関浩舟 栴檀 200410  
湿原を囲める嶺々の夏うぐひす 三関浩舟 栴檀 200411  
夏鴬山の宮居の里峠 丸山冬鳳 京鹿子 200411  
夏うぐひす飛脚も駕籠も越えし山 大串章 百鳥 200508  
夏うぐひすケアバス停まる長屋門 田中敬子 百鳥 200508  
夏うぐひす啼いて保津峡ひとり占め 山口明子 築港 200508  
里山の夏鶯の機嫌よし 佐藤玲子 春燈 200509  
夏鶯啼くとき霧はひかりいづ 瀧春一 菜園 200509  
谷渡る夏うぐひすの舌かろし 鎌倉喜久恵 あを 200509  
熊笹を分け入る山路夏うぐひす 鍋島広子 万象 200510  
夏鶯寺の石段歩に余る 丸美砂子 ぐろっけ 200510  
回廊に夏鶯を聞く高野 鵜飼紫生 雨月 200510  
朱鷺を見てをるに夏鶯の声 田口武 さうぢやなくても 200512  
鳴きしきる夏鶯や曼殊院 村上みきお 万象 200606  
瀬に佇つや夏うぐひすの遠ざかる 禅京子 風土 200608  
靴の紐結びゐる間も夏鴬 今谷脩 ぐろっけ 200608  
裏山の夏鶯に誘はるる 南原正子 酸漿 200608  
夏鴬孝徳天皇勅願寺 山田六甲 六花 200608  
夏うぐひす貴人の墓所に谺する 竹内弘子 あを 200608  
山あれば幸せありと夏鶯 鷹羽狩行 200609  
鎌倉や鳶の合間の夏うぐひす 矢島久栄 200609  
夏鶯唄ふが如し中国語 松崎鉄之介 200609  
北富士の夏鴬にもらう笑み 中島英子 八千草 200611  
草に寝て夏鴬(なつうぐいす)の声しきり ことり 六花 200705  
夏鶯宿の窓辺に椅子を寄せ 芝宮須磨子 あを 200707  
夏鶯信玄棒道駈け抜けて 高田幸枝 200708  
霧深し夏鶯をたたふ富士 四條進 200709  
どんだけの仏見たかや夏うぐいす 栗栖恵通子 200709  
夏鶯夕日隠しの山近し 戸田和子 200709  
ビードロの夏うぐひすや鹿ヶ谷 江本路代 酸漿 200709  
露天湯に浸る伊香保や夏鶯 木暮剛平 万象 200710  
皆老いて夏鶯を聞くばかり 田原陽子 200710  
夏鶯聞かせどころを弁へる 久米なるを 200710  
かぐや姫の竹林の奥夏鶯 佐野蒼魚 200710  
北条氏の岩室夏うぐひす猛る 竹内弘子 あを 200710  
競走馬の遊歩を癒す夏鴬 真木早苗 八千草 200712  
山の雨夏鶯が来て上る 稲畑汀子 ホトトギス 200806  
木斛に兵士の文字や夏鶯 林いづみ 風土 200808  
夏うぐひす翁辿りしこの峠 水原春郎 馬醉木 200809  
夏うぐひす父の命日なればなほ 山崎靖子 200809  
さつきから一樹にこもり夏うぐひす 山崎靖子 200809  
寺領いま夏うぐひすの舞台とも 山崎靖子 200809  
だんまりの径に声あり夏うぐひす 宇都宮滴水 京鹿子 200809  
湿原や夏うぐひすを耳許に 大坪景章 万象 200809  
夏鶯入植部落つひに絶え 吉村摂護 200809  
山に雨夏鶯の啼きやまず 藤井美晴 やぶれ傘 200809  
夏うぐひす肩の力を抜いて聴く 渡邉友七 あを 200809  
掛け合へり夏鶯と口笛と 高橋スミ子 万象 200810  
屈斜路湖夏うぐひすのしきり鳴く 吉成美代子 あをかき 200810  
水提げて夏鶯の山下る 柴田佐知子 200811  
人気なき一切経蔵夏鶯 野崎タミ子 炎環 200906  
谷(やつ)ごとに寺谷(やつ)ごとに夏鶯 神蔵器 風土 200907  
森深く夏鶯の呼応せる 大橋晄 雨月 200907  
吊橋より見ゆるつり橋夏鶯 星井千恵子 遠嶺 200908  
過疎の村夏鴬をほしいまま 川崎光一郎 京鹿子 200908  
夏鶯に少年返事してゐたる 椿和枝 200908  
ソプラノの夏鶯よアンコール 小島昭夫 春燈 200908  
山門の夏鴬に送られる 笹田浩朗 200909  
夏鶯柾目の通る主柱 戸田春月 火星 200909  
風やさし夏うぐひすの湖こだま 上原重一 200909  
夏鶯長髄彦のはなしかな 中島陽華 200910  
あかつきの夏鶯の声飛べり 広瀬峰雄 200910  
夏鶯の来たる葉擦れと思ひけり 小川凉 200911  
臈たけて夏鶯の声太し 布川直幸 201008  
夏鶯まことに澄めり生家跡 田中道江 万象 201008  
夏鶯朝の湯浴みのやはらかし 山本耀子 火星 201008  
背戸近く夏鶯の声の艶 小川玉泉 末黒野 201009  
夏うぐひす潮目乱れてをりにけり 宇都宮敦子 201009  
遠近に夏うぐひすや行者道 靜寿美子 ぐろっけ 201009  
夏うぐひす弥陀の背山へ高鳴ける 山下良江 万象 201010  
藪漕ぎに夏うぐひすのついてくる 蘭定かず子 火星 201010  
湖静か夏鶯に目覚めけり 川合八重子 酸漿 201010  
夏うぐひす躓きのぼる石だたみ 雨宮桂子 風土 201011  
夏鶯尾根の大きくうねりけり 若井新一 201012  
舌足らずの夏鶯や雨を呼ぶ 都丸美陽子 春燈 201012  
夏うぐひす自己陶酔の境地かや 楠原幹子 201108  
夏うぐひす思ひの丈を鳴き尽す 中田のぶ子 ろんど 201108  
夏鶯来鳴きて一ト日始まれり 松下八重美 201108  
鳴き競ふ夏鶯の小谷戸かな 稲垣佳子 末黒野 201108  
木道や夏鶯の声を背に 大川暉美 末黒野 201108  
夏鴬肺一つぱいに生きめやも 大島翠木 201109  
夏うぐひす路傍に古き墓四つ 高橋泰子 201110  
地方紙を広ぐロビーや夏うぐひす 平野みち代 201110  
夏鶯山の隣に住み古りし 杉浦典子 火星 201110  
夏うぐひす小厄大厄なき齢 有本惠美子 ろんど 201110  
夏鶯虫を咥へて雨の中 海野勲 万象 201112  
貝塚は由来記のみに夏鶯 塩田博久 風土 201207  
背で聴く夏鶯や昼下り 岡野ひろ子 201207  
夏鶯歩み遅れし人を待ち 高橋あさの 201207  
聖鐘に夏鶯の声の和す 酒本八重 201207  
おほどかな夏鶯に母目覚む 椿和枝 201208  
朝がたの夏うぐひすにまた眠る 蘭定かず子 火星 201208  
点字句碑夏鶯に耳澄ます 東良子 201209  
夏うぐひす銅山跡の単彩に 高橋道子 201209  
夏鶯曼荼羅絵から声聞ゆ 伊藤紀子 ろんど 201209  
夏鶯貸し農園のにぎはふ日 遠山のり子 201210  
夏鶯住持の留守の導師なる 松井洋子 ぐろっけ 201210  
夏鶯日月立てる枢跡 間島あきら 風土 201210  
竹刀振るだけの稽古や夏うぐひす 広渡敬雄 201303  
愚直たり夏鴬と調律師 細野恵久 ぐろっけ 201307  
朝まだき夏鶯に窓開けて 松本美簾 馬醉木 201307  
夏鶯全山の藪を戦場 あかさか鷹乃 ろんど 201309  
池尻に寄するさざなみ夏鶯 有賀昌子 やぶれ傘 201407  
夏鶯大子の深山ほしきまま 岡野ひろ子 201408  
尾上なる夏鶯となりにけり 岩下芳子 201409  
夏鶯武装の妻を称へをり 池内結 ろんど 201409  
杣道や夏鶯の谷渡り 山崎稔子 末黒野 201411  
立てて干す畳八枚夏うぐひす 広渡敬雄 201507  
夏うぐひす迷子のやうに身ほとりに 数長藤代 201508  
水音も葉音も統べて夏鶯 成田美代 201508  
幾たびも夏鶯が啼きに来る 竹内悦子 201508

岡井省二

句集

神域の夏鶯の聲しきり 近藤紀子 201510  
谷ごとに寺谷ごとに夏鶯 神蔵器 風土 201605  
袋田の夏うぐひすを聴く蕎麦屋 丑久保勲 やぶれ傘 201607  
本屋さん無くなりし町夏うぐひす 森直子 あを 201607  
公園に夏の鶯ひもすがら 松村光典 やぶれ傘 201608  
夏鶯建長寺の句座とよもせる 大橋晄 雨月 201608  
つややかな夏鶯聞く三溪園 近藤紀子 201608  
夏鶯一拍強き声の張り 今瀬一博 201609  
標高千夏鶯に目覚めけり 森清信子 末黒野 201609  
潮騒に夏鶯のめげぬなり 原田達夫 201611  
夏鶯すぐに忘るる名札の樹 山本久江 201702  
夏鶯何と楽しき傘寿かな 中貞子 201708  
明晰な夏鶯のこゑかしら 瀬川公馨 201709  
故郷は夏鶯の声しきり 山口地翠 春燈 201710  
夏鶯の谷渡りきく八合目 有賀昌子 やぶれ傘 201710 月山
斑鳩に声透き徹り夏鶯 城戸ひろみ 雨月 201809  
地震あとの夏鶯の常のこゑ 橋本順子 201809  
夏鶯いつまでも鳴く白鷺城 三浦純子 201809  
藍深し夏鶯のこぬれ空 松本鷹根 京鹿子 201907  
夏鶯ときに瀬音のやんでゐし 加藤みき 201908  
安らけし夏鶯の谷渡り 今井充子 201908  
不意突かれ嬉しきものに夏鶯 久保夢女 201908  
高僧の法話ときどき夏鶯 小沢えみ子 201909  

 

2020年6月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。