虫出し     46句

主婦たちに虫出し雷の一つかな   加倉井秋を

春雷  春の雷  虫出し  初雷

作品
作者
掲載誌
掲載年月
能ヶ谷の虫出し雷に会ひにけり 神蔵器 風土 199905
虫出しの筑波をまろび出でにけり 野平和風 199906
虫出しや動き出したる腕時計 関ただお 200005
虫出しの雷鳴り出でよデスマスク 福場朋子 200006
虫出しの雷晩年のはじまりか 山口速 200105
虫出しの雷にとまどふデジタル派 能村研三 200204
虫出しの雷かけ上る裏高尾 棚山波朗 春耕 200205
山の国虫出しの雷一ころげ 村越化石 200206
虫出しの雷や巻尾の正誤表 秋葉雅治 200401
虫出しの雷にまばたく灯台光 延江一宏 築港 200407
虫出しの雷ぞ堆肥は湯気あげて 門脇なづな 対岸 200505
虫出しの雷に鳴くなり犬老いて 浜福恵 風土 200505
盛運へ向く虫出しの雷とせむ 伊藤白潮 200604
虫出しの雷に驚き出でしもの 鷹羽狩行 200604
虫出しの雷や牛小屋覗くとき 飛鳥由紀 200605
虫出しの雷水底の濁りけり 成井侃 対岸 200606
虫出しや白金長者の土塁揺り 岡田貞峰 馬醉木 200606
虫出しのころがつてくる出世坂 鈴木庸手 風土 200607
虫出しの前後左右に目を配る 長田等 200607
虫出しの雷は遠くに聞くがよし 荒井和昭 200705
虫出しの雷平積みの新刊書 田村園子 200705
虫出しの雷がたしかに曉の夢 北村香朗 京鹿子 200707
虫出しの雷一声で足りる筈 木下もと子 200707
虫出しの大きな音でありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200803
虫出しの雷に重みのなかりけり 西村しげ子 雨月 200806
大阪に虫出しの宙とどろけり 落合由季女 雨月 200907
虫出しの野づらを渡る駐屯地 浜口高子 火星 200907
虫出しの雷の聞こえぬ夫の背な 工藤ミネ子 風土 201006
虫出しの雷とおもへぬ光かな 岡本ヨシエ 末黒野句集 201203
虫出しの雷と呟く老農夫 佐藤山人 201208
加賀愛でて虫出しの雷賜はれり 能村研三 201303
虫出しの雷筑波嶺をころげ落つ 永峰久比古 馬醉木 201304
虫出しの雷かと耳をかたむけて 白数康弘 火星 201305
虫出しや雁字がらめに稿を継ぐ 風間史子 201406
虫出しの雷ぞきいてのこころざし 中山純子 万象 201407
虫出しや菜箸紐につながるる 浜口高子 火星 201407
虫出しの雷のこゑあり嬥歌の地 立澤清 馬醉木 201505
虫出しの雷金物屋落ちつかず 定梶じょう あを 201505
虫出しの雷てのひらの乾きかな 寺田すず江 201506
奥羽街道虫出しの雷続けざま 増成栗人 201905
虫出しの雷打てり鬼の山 高野昌代 201906
虫出しの雷明け方に一度きり 佐津のぼる 六花 201906
虫出しやペンケースのペンに序列 千田百里 201907
虫出しの雷がごろごろ家籠り 佐々木麻里 202007
虫出しの雷や車中に身をちぢめ 大山夏子 202105
二つ目は確かなり虫出しの雷 松本三千夫 薫風 202205

 

2015年3月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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