麦の秋 4     100句

飛行機の遅々と飛びゐる麦の秋    京極杞陽

麦の秋  麦秋  麦刈

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
「縄文のビーナス」に逢ふ麦の秋 浅田光代 風土 200609 尖石縄文考古館
またがつてしまふ跳箱麦の秋 横山淑子 200609  
納屋奥に千歯のありぬ麦の秋 小林昌子 200609  
浚渫の舳先ならびし麦の秋 安田とし子 ぐろっけ 200609  
機銃掃射思い出しをり麦の秋 水上貞子 ぐろっけ 200609  
京に着く前暫くの麦の秋 平島利男 酸漿 200609  
市に出す仔牛を磨く麦の秋 大石よし子 雨月 200609  
空つぽの一両電車麦の秋 積木道代 200610  
行けど行けど日豊本線麦の秋 萩谷幸子 雨月 200610  
麦の秋諭されてゐる犬のゐて 服部早苗 200610  
ルオーのイエスひび割れの濃し麦の秋 山元志津香 八千草 200611  
手話出来ますと交番の札麦の秋 四戸和彦 八千草 200611  
十字架の丘につづきて麦の秋 真虎竹世 200612  
子の入れしコーヒーの香や麦の秋 兼子栄子 酸漿 200612  
蝶は鴎に畑は海に麦の秋 ことり 六花 200701  
麦の秋ふり返るたび日は西へ 中山純子 万象合同句集 200703  
隣とて丘ひとつ先麦の秋 松原智津子 万象合同句集 200703  
名も知らぬ鳥きて土佐は麥の秋 鈴鹿仁 京鹿子 200707  
笠間路や匂ひなつかし麦の秋 渡辺安酔 200707  
人はみな何かに追はれ麦の秋 中島あきら 200707  
昼風呂に何考へる麦の秋 小野寺節子 風土 200707  
戴いた羊羹を切る麦の秋 青山丈 200707  
寂しさの背よりまはりて麦の秋 竹下昌子 200708  
声明の五臓に沁みる麦の秋 向井芳子 春燈 200708  
麦の秋十勝平野の黄絨毯 島田山流 春燈 200708  
麦の秋絵文字のやうな飛行機雲 鈴木久香 遠嶺 200708  
麦の秋はちきれさうな旅鞄 大塚和子 遠嶺 200708  
分校へ一本の道麦の秋 大木茂 万象 200708  
青年の笑窪かがやく麦の秋 相沢有理子 風土 200708  
老農の福耳二つ麦の秋 小野寺節子 風土 200708  
原泉の湯気総身に麦の秋 竹田昭子 風土 200708 和倉温泉弁天崎
真つ直な道の暮れゆく麦の秋 中沢三省 風土 200708  
刻決めて止まる介護車麦の秋 桐島教子 風土 200708  
ぐらぐらと日の傾ける麦の秋 戸栗末廣 火星 200708  
繁体字ばかりがあふれ麦の秋 高松由利子 火星 200708  
氏神に嬰見せにゆく麦の秋 蘭定かず子 火星 200708  
干拓地海への平野麦の秋 濱田ヒチヱ ぐろっけ 200708  
減りもせぬ煩悩なりし麦の秋 天野きく江 200709  
国境は一色なりし麦の秋 高柳ちゑ 遠嶺 200709  
翁追ひ賀州を旅す麦の秋 落合由季女 雨月 200709  
おほらかに座る石鎚山麦の秋 本多ちづ子 馬醉木 200709  
一望の君がふるさと麦の秋 今井千鶴子 ホトトギス 200710  
曲るとき川はよろこぶ麦の秋 八田木枯 晩紅 200710 一文字句会
丘は黄にビールの国の麦の秋 山本吉人 200711  
麦の秋夫の旋毛の在りどころ 伊藤希眸 京鹿子 200711  
黒牛の聖者のごとく麦の秋 田口紅子 200712  
子のあとに父の自転車麦の秋 田口紅子 200712  
忘られてゐる気安さや麦の秋 松本圭司 200807  
麦の秋意外に高き母の丈 長坂ヤス子 酸漿 200807  
麦の秋婚儀の列は畦伝ふ 有働亨 馬醉木 200808  
常陸野を川大曲る麦の秋 村上光子 馬醉木 200808  
前方にその広きこと麦の秋 泉田秋硯 200808 福井吟行
ハモニカで吹くフォスターや麦の秋 廣見知子 200808  
麦の秋傘寿の農夫の鍬の音 松嶋一洋 200808  
武蔵野に残る小さな麦の秋 上原重一 200808  
青雲は何処ぞ麦の秋を行く 戸村よねこ 遠嶺 200808  
起されしいのちありけり麦の秋 小山田子鬼 200808  
迷ひ出て夢殿の裏麦の秋 服部早苗 200808  
ほとけにも横顔ありて麦の秋 大竹淑子 風土 200808 若狭・羽賀寺
風が頬なでて過ぐるよ麦の秋 斉藤小夜 風土 200808  
寝転ぶに程好き斜面麦の秋 徳丸峻二 風土 200808  
廃線となるを惜みて麦の秋 大西八洲雄 万象 200808  
行く雲の影の速さや麦の秋 岩崎眉乃 万象 200808  
空港の近づいて来る麦の秋 阿久津勝利 万象 200808  
麦の秋回復きざしないままに 濱田ヒチヱ ぐろっけ 200808  
通過せし無人の駅や麦の秋 西本輝子 雨月 200808  
麦の秋もめんの服の皺伸ばす 松田千枝 春燈 200808  
パラシュート遠くに落ちて麦の秋 坂本緑 幸せのかたち 200808  
水門へ川岐れゆく麦の秋 根橋宏次 やぶれ傘 200808  
畝ごとに風に応へる麦の秋 渡邊孝彦 やぶれ傘 200808  
若狭路はゴッホの黄なり麦の秋 山本康夫 200809  
関節をこきと鳴らして麦の秋 歳谷美智子 200809  
出荷する牛丸々と麦の秋 八代冨二子 遠嶺 200809  
名城にかしづく播磨麦の秋 有元文子 風土 200809  
音読の百人一首麦の秋 有元文子 風土 200809  
石仏の二体相寄る麦の秋 中沢三省 風土 200809  
ジャズメンの赤き上着や麦の秋 鎌出隆靖 万象 200809  
段々畑人つ子見えず麦の秋 東芳子 酸漿 200809  
真昼間の風少しあり麦の秋 白石正躬 やぶれ傘 200809  
永鳴きの鶏に明けゆく麦の秋 平野伸子 馬醉木 200810  
風の手の延ぶるにまかせ麦の秋 市村健夫 馬醉木 200812  
麦の秋帰りは刈られありし田も 稲畑汀子 ホトトギス 200906  
一睡の血まで眠りて麦の秋 鷹羽狩行 200906  
屏風絵の泣き童子なり麦の秋 白数康弘 火星 200906  
盛り上がる土の匂ひや麦の秋 高倉和子 200906  
身につかぬ携帯電話麦の秋 水原春郎 馬醉木 200907  
自転車の車輪は穂隠れ麦の秋 戸辺信重 春燈 200907  
足裏まで赤子ふつくら麦の秋 秋千晴 200907  
爪立てて猫が伸びして麦の秋 定梶じょう あを 200907  
麦の秋「田舎教師」の里行けば 清水節子 馬醉木 200908  
減反の近江野いまや麦の秋 竹内悦子 200908  
双塔に飛天舞ひをり麦の秋 笠井清佑 200908  
延々と続く近江路麦の秋 三川美代子 200908  
すぐ乾く絵皿の色や麦の秋 塩千恵子 200908  
心中に修す忌のあり麦の秋 田山彰子 遠嶺 200908  
喪服丈ながく吊るすや麦の秋 大島翠木 200908  
熟年のリズム体操麦の秋 緒方佳子 火星 200908  
展く田の一劃占むる麦の秋 飯田角子 酸漿 200908  
麦の秋鴉の声に手庇す 小野寺節子 風土 200908  
躓いて小石のはねる麦の秋 小野寺節子 風土 200908 麦の秋 →5

 

2014年5月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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