麦の秋 1     99句

麦の秋さびしき貌の狂女かな    蕪村

麦の秋  麦秋  麦刈

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
麦の秋湯を揉んで子を容れにけり 岡本眸 199807  
病院はノアの方舟麦の秋 神蔵器 風土 199808  
かちかちに乾くジーンズ麦の秋 三浦美穂 199808  
村の子のお使ひ一里麦の秋 鷹羽狩行 199809  
分校の複式学級麦の秋 斉藤百々子 199809  
麦の秋無人改札雀飛ぶ 河上麗子 春耕 199809  
駅弁の短き箸や麦の秋 荻野美佐子 船団 199811  
麦の秋われの代にて農終わる 保坂加津夫 会者定離 199900  
密葬に憧がれもせず麦の秋 秋山深雪 船団 199902  
太陽は錬金術師麦の秋 杉良介 199905  
大利根のここまで匂ふ麦の秋 赤松弘光 いろり 199906  
風荒ぶ浜や弘法麦の秋 水原春郎 馬醉木 199907  
ひとりつ子嫁すと決めての麦の秋 頓所友枝 199907  
麦の秋母ををとこの目に見たり 水内慶太 銀化 199907  
誰もゐぬ土間の明るさ麦の秋 林敏明 199908  
父祖の地に子を住まはせて麦の秋 橋添やよひ 風土 199908  
缶切りに母の手の錆麦の秋 小野寺節子 風土 199908  
名にし負ふ坂東太郎麦の秋 守屋井蛙 酸漿 199908  
セビリアに堅きパン食む麦の秋 中里信司 酸漿 199908  
二十五州十八言語麦の秋 河黄人 海程 199908  
三番子産むと胸張る麦の秋 坂井まさき 六花 199908  
祈り岩駒立岩も麦の秋 山口たけし 俳句通信 199908  
踏切で手を振る少女麦の秋 鶴田武子 俳句通信 199908  
眠そうな駅員一人麦の秋 小阪律子 ぐろっけ 199908  
麦の秋軽き音たて八高線 野口香葉 遠嶺 199909  
夕日今穂先に乗せて麦の秋 三瀬教世 ホトトギス 199909  
麦の秋また麦の秋旅し行く 河野美奇 ホトトギス 199909  
太陽が地球を焦がし麦の秋 高橋みゆき ホトトギス 199909  
麦の秋らしき仕上げの色となる 高橋みゆき ホトトギス 199909  
こんがりと云ふ言葉あり麦の秋 中川萩坊子 ホトトギス 199909  
信長の城はまぼろし麦の秋 堀井浮堂 ホトトギス 199909  
大陸の幾民族に麦の秋 高橋笛美 ホトトギス 199909  
印肉の表の乱れ麦の秋 栗栖恵通子 199909  
高床の庫にくわんぬき麦の秋 秋葉雅治 199911  
石葺きの倉に潮の香麦の秋 花藤原照子 199911  
麦の秋男ゆっくり滅びゆく 立岩利夫 海程 199912  
温泉の町は橋に出て尽き麦の秋 中村七三郎 七三郎句集 200001  
麦の秋うなじの白き師の講義 雨宮照代 風土 200002  
麦の秋子を産むための旅鞄 中林明美 ヒッポ千番地 200003  
足つけてみたき水あり麦の秋 夏秋明子 ヒッポ千番地 200003  
寝て一畳座して半畳麦の秋 山田六花 六花 200005  
研修のねむき記憶や麦の秋 大牧広 200007  
麦の秋胸一杯に風の唄 新関一社 京鹿子 200007  
あるったけ鎌研ぐ父や麦の秋 小川花久 いろり 200007  
おだやかに微笑む人よ麦の秋 中村幸子 俳句通信 200007  
文鎮に鉄の匂ひや麦の秋 小澤克己 遠嶺 200008  
朱の入る「坊つちやん」の稿麦の秋 中村洋子 風土 200008  
窓拭きに身をのり出だす麦の秋 川畑良子 200008  
雲展べて日を遮れり麦の秋 宮津昭彦 200008  
麦の秋微恙残れる旅用意 岡本眸 200008  
同窓の名簿を開く麦の秋 三橋早苗 ぐろっけ 200008  
玄米パンほかほかを買ひ麦の秋 安西可絵 200009  
大陸の鈍き日輪麦の秋 金森教子 雨月 200009  
人形のどこまで毀れ麦の秋 入江一月 船団 200009  
十勝野や青さの残る麦の秋 鷹羽狩行 200010 帯広
深爪のように鹿くる麦の秋 清水伶 海程 200010  
麺どころの讃岐や麦の秋なりき 佐藤淑子 雨月 200010  
膝叩くスラブのをどり麦の秋 高瀬史 馬醉木 200010  
かけがえのなき褐色が盾麦の秋 五十嵐研三 海程 200011  
バスで行く北オンタリオ麦の秋 恩塚典子 ぐろっけ 200011  
道端に切株一つ麦の秋 石山惠子 遠嶺 200105  
通学の自転車道や麦の秋 榊原章一 雨月 200107  
粗壁の昔なつかし麦の秋 三井公子 酸漿 200107  
新聞につつむ化石や麦の秋 春田淳子 俳句通信 200107  
駐在に軍鶏保護さるる麦の秋 當麻幸子 俳句通信 200107  
僧院へ道遥かなり麦の秋 河野彩 春耕 200107  
麦の秋雀はしやぎて飛びたてり 小山ナオ子 酸漿 200108  
穀倉を空にしてゐる麦の秋 渡辺みどり 200108  
麦の秋産土神へあいさつに 中西道子 百鳥 200108  
すぐ転ぶ幼な友だち麦の秋 金子兜太 海程 200108  
コンバインが戦車になりきる麦の秋 山口伸 海程 200108  
参州尾州いづこが境麦の秋 松崎鉄之介 200108  
裏口に波打つてくる麦の秋 下村志津子 銀化 200108  
奥琵琶の日射し強まる麦の秋 石神芳枝 ぐろっけ 200108  
単色の風が抜けゆく麦の秋 尾崎久子 ぐろっけ 200108  
旅のをはりの夕映惜しみ麦の秋 溝内健乃 雨月 200109  
干拓地海の際まで麦の秋 真鍋瀧子 ぐろっけ 200109  
麦の秋風故郷の匂ひかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200110  
青空へ道まつしぐら麦の秋 赤羽正行 遠嶺 200110  
クロロフォルム嗅がされし夢麦の秋 柴田いさを 船団 200110  
シーソーに風の影さす麦の秋 柿原金米 船団 200110  
近江いまも昔ながらの麦の秋 大堀鶴侶 雨月 200110  
走り根の襞も波立ち麦の秋 大井邦子 ぐろっけ 200110  
大橋のつなぐ島あり麦の秋 稲畑汀子 ホトトギス 200206  
麦の秋雨にも旅路暗からず 稲畑汀子 ホトトギス 200206  
距離感の失せし運転麦の秋 稲畑汀子 ホトトギス 200206  
にはとりを連れて隣へ麦の秋 鷹羽狩行 200206  
下校児の声の高らか麦の秋 葵かける 200206  
人の道説くやうに道麦の秋 鷹羽狩行 200207  
機影現れまだ音のせず麦の秋 鷹羽狩行 200207  
塔はるか浮きて斑鳩麦の秋 小林成子 200207  
玄關を出てゆく白帆麦の秋 佐藤喜孝 あを 200207  
麦の秋風土記の丘を遠まきに 田中由子 円虹 200207  
寄せ書の俳句繙く麦の秋 樋口多嬉子 雲の峯 200207  
たてよこに婆が顔拭く麦の秋 城孝子 火星 200207  
寧日はかくも平らに麥の秋 中原道夫 銀化 200207 瀬戸内、牛窓まで
天の邪鬼むづかつてゐる麦の秋 志麻茜 銀化 200207  
畔に来て子が泣き居りぬ麦の秋 谷榮子 雨月 200207  
淡々と戦の話麦の秋 岡久枝 酸漿 200207 麦の秋 2→

 

2014年5月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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