身に入む 3           118句

身に入むやつねに浅手の厨傷   本橋怜加

身に入む 身に沁む  身にしむ

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
出逢ひあり別れあり身に入む一日 稲畑汀子 ホトトギス 201110  
目の前を過ぎゆく月日身に入みぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201110  
定まらぬ陽気身に入む一日かな 稲畑汀子 ホトトギス 201110  
大空を閉ざす雨雲身に入みて 稲畑汀子 ホトトギス 201110  
つのる雨つのる身に入む心かな 稲畑汀子 ホトトギス 201110  
主義主張貫く若さ身に入みぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201110  
身に入むや両手につつむ夫の椀 コ田千鶴子 花の翼 201111  
身に入むや祖父の日記のくわんぜ縒 コ田千鶴子 花の翼 201111  
身に入むや柱に刻む英世意志 井口淳子 201112  
身に入みて君の遺句集重たかり 河内桜人 京鹿子 201112  
身に入むや夫の遺せし車椅子 戸田澄子 末黒野 201112  
身に入むや使はぬ葛籠武具その他 相沢有理子 風土 201112  
身に入むや苔衣纏ひしじじばば石 池内結 ろんど 201112  
身に入むや青春の日の楽を聴き 粕谷澄 馬醉木 201201  
身に入むや母を呼ぶ子の変声期 松本三千夫 末黒野 201201  
身に入むや水底に揺れ己が影 松田泰子 末黒野 201201  
身に入むや妣の長着の納戸色 今泉あさ子 末黒野 201201  
身に入むや色濃く残る手術痕 岡野ひろ子 201201  
身に入むや膝ゆ腓へ年拾ふ 呉文宗 春燈 201201  
連れを呼ぶ烏声身に入む夕べかな 藤原若菜 春燈 201201  
身に入むや夫の余白の日記帳 海村禮@子 春燈 201201  
身に入むや有島武郎自死の部屋 藤丸誠旨 春燈 201201 軽井沢
身に入むや老木に大き洞のあり 佐藤喜仙 かさね 201201  
夏果つる身に入り込むや逮夜経 佐藤満智子 ろんど 201201  
鐘が鳴る又鐘の鳴る身に入めり 池端英子 ろんど 201201  
身に入むや座敷わらしの消えし闇 佐川三枝子 201202  
身に入むや往事伝ふる関所跡 中野久雄 末黒野 201202  
五山一位の霊気身に入み時頼忌 西川みほ 末黒野 201203  
身に入むやランプの宿の波の音 有賀昌子 やぶれ傘 201203  
身に入むや閉山近き尾根の道 松田利秋 かさね 201210  
身に入みて読む福音の一部分 稲畑廣太郎 ホトトギス 201211  
身に入めり「見に来てくれてありがとう」 赤座典子 あを 201211  
身に入むや夕日は山へ帰りゆく 宮川みね子 風土 201212  
身に入むや藤村稿に朱の迷ひ 安居正浩 201212  
身に入むやあまたの木の根むき出しに 南恵子 万象 201212  
身に入みて障子の桟の矩形かな 定梶じょう あを 201212  
身に入むや序の舞の袖打ち返し 上柿照代 馬醉木 201301  
身に入むや佇むのみに扉開く 矢野百合子 201212  
身に入むや湖底の村へ鳶の笛 原友子 201212  
身に入むや死者の温顔灯に浮かび 安立公彦 春燈 201301 悼・一ノ瀬次郎氏
身に入むや坂の途中にバスを待ら 柿沼盟子 風土 201301  
じよんがらの転調急や身に入みて 千田敬 201301  
津軽かな身に入む三味の撥捌き 細川洋子 201301  
身に入むや十歩となりし色ヶ浜 大坪景章 万象 201301  
身に入むや色変はらざる地図の山 涼野海音 火星 201301  
身に入むや敦盛出づる野外能 藤田かもめ ぐろっけ 201301  
身に入むやうれしかなしと寿 宮原悦子 雨月 201301  
流麗の身に入む文の御宸筆 密門令子 雨月 201302  
身に入むや顔なき土偶乳房持つ 外山節子 末黒野 201304  
身に入むや消息届きそめしより 稲畑汀子 ホトトギス 201310  
消息を身に入みて聞きをりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201310  
身に入みて仕事の山に向かひけり 稲畑汀子 ホトトギス 201310  
身に入むや最も先師に似る羅漢 伊藤白潮 201310 伊藤白潮集自註現代俳句シリーズ
日本の思はぬ被災身に入むる 小野寺節子 風土 201311  
身に入むや笑顔で介護語る人草加 大木清美子 201311  
身に入むや一夜の床几譲りあひ 浅木ノヱ 春燈 201312  
コンサートの余韻身に入む街明り 伊藤和子 201312  
身に入むやよろけし塔婆見るたびに 田島昭久 かさね 201312  
身に入むや白布で覆ふ未完の絵 師岡洋子 ぐろっけ 201312  
身に入むや病臥の脇に句帖とは 山田六甲 六花 201312 山本ミツコさん十一月六日緊急入院
身に入むる津軽三味線よき音色 西田史郎 201312  
身に入むや古地図に赤き被爆域 阪本哲弘 201401  
身に入むや橙色の町あかり 永田万年青 六花 201401  
椅子三千明日遷宮の身に入みて 松本三千夫 末黒野 201401  
身に入むや闇に瞬く浦曲の灯 中野久雄 末黒野 201401  
身に入むや金網越しに曼陀羅図 松山直美 火星 201401  
身に入むや黒髪鼻筋そのままに あかさか鷹乃 ろんど 201401  
身に入むや弾痕のこる筋兜 池内結 ろんど 201401  
身に入むる若僧の講胸深く 川崎利子 201402  
北風やちぢめたる身に入り来る 中堀倫子 201405  
年齢を重ねしことも身に入みぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201410  
祝賀の日刻々とあり身に入みぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201410  
身に入みて未来への舵取り始む 稲畑廣太郎 ホトトギス 201410  
塔一つ拝し身に入む横川かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201410  
身に入むや大琵琶に景一つ失せ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201410
身に入みて未来を拓く覚悟かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201411  
身に入むや野郎畳の隙間目地 能村研三 201411 静岡勉強会
漆黒の身に入む小面の裏よ 細川洋子 201411  
身に入むや墓碑のクルスの彫うすき 伊藤純子 201412  
身に入むや採血あとの絆創膏 大霜朔朗 末黒野 201412  
身に入むや右眼細動脈瘤とふ 鈴木石花 風土 201412  
患ひて長子の孝心身に入みぬ 小野寺節子 風土 201412  
身に入むや甲斐三代の三葉松 安立公彦 春燈 201501 武田神社
身に入むや縄文人のネックレス 岡真紗子 201501  
身に入むや小江戸の昼の鐘鳴らず 小川玉泉 末黒野 201501  
身に入みて師の声いつも胸に棲む 乗光雅子 雨月 201501  
身に入むや亭午をつぐる時の鐘 堺昌子 末黒野 201502  
身に入むや般若心経口遊み 大川暉美 末黒野 201502  
身に入むや一会中止となる嵐 稲畑廣太郎 ホトトギス 201507  
身に入むや自ら揃へし死衣裳 白神知恵子 女坂 201508 母逝く
身に入むや樹々を揺さ振る風の音 鈴木静恵 花こぶし 201508  
身に入むや一会中止となる嵐 稲畑廣太郎 ホトトギス 201510  
身に入むや三十五年てふ月日 稲畑廣太郎 ホトトギス 201510  
身に入むや夜風に人の動きをり 山田六甲 六花 201511  
身に入むや数多なる誤記誤植して 山田六甲 六花 201511  
身に入むやこんなに狭き江戸長屋 宮内とし子 201511  
語部のかたり身に入む防波堤 箕輪カオル 201601  
観音の胎内仏や身に入みて 松本三千夫 末黒野 201601  
身に入むや手摺に点字刻まれて 松本三千夫 末黒野 201601  
身に入めり嗽ひはあふがねばならず 定梶じょう あを 201601  
友逝きて身に入むばかり三日過ぐ 長崎桂子 あを 201601  
身に入むや空仮中の石切場 前田美恵子 201601 空仮中=仏語で輪廻転生の意
身に入むや天平碑文百四十 林いづみ 風土 201602  
身に入むや浸水の跡残す壁 金子正道 京鹿子 201602  
梵鐘の一打身に入む古都の宵 稲畑廣太郎 ホトトギス 201610  
身に入むや又も転んでしまふ人 稲畑廣太郎 ホトトギス 201610  
身に入むや足跡に足取られゐて 山田六甲 六花 201610  
身に入むや我を待ちゐる人のなく 桜井知恵子 雨月 201612  
身に入むやまことに狭き懺悔室 石黒興平 末黒野 201612  
身に入むや老いの一日の予定表 久保田優子 末黒野 201612  
焼場の火絶やさじと煙身に入みて 定梶じょう あを 201612  
身に入むや写経生らの上申書 近藤紀子 201701  
身に入むや西郷像を撮る異人 中山皓雪 201701  
身に入むやはづれやすくて襟釦 佐々木秀子 201702  
身に入むや医の厳封の紹介状 石黒興平 末黒野 201702  
身に入むや子は銀髪の六十歳 伊藤由良 末黒野 201702  
身に入むや余韻の長き暮の鐘 高木邦雄 末黒野 201704  
身に入むや辰雄旧居の椅子二脚 高橋和女 風紋 201709 身に入む→ 1

2017年10月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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