身に沁む     44句

生き堪へて身に沁むばかり藍浴衣   橋本多佳子   紅絲 

身に入む 身に沁む  身にしむ

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
恋唄の身に沁む八尾の廻り盆 保坂加津夫 いろり 199908  
乱れなき辞世の三句身に沁むる 水原春郎 馬醉木 200010  
子の情身に沁む齢なりにけり 熊谷利子 俳句通信 200101  
身に沁むや遺句集に「畢」の一字あり 林翔 馬醉木 200111  
身に沁むや星の生れて数多死す 瀧新珠 京鹿子 200202  
夕影の身に沁む松の廊下の碑 新福ふく 春耕 200210 東御苑
身に沁むや師の鉗鎚の扇飛び 奥名正子 帆船 200212  
身に沁むや栄華の夢の平家琵琶 吉澤利治 遠嶺 200212  
身に沁むや「修羅の涙は土にふる」 山路紀子 風土 200312  
身に沁むや六腑ひとつを軽くして 堀博子 火星 200401  
身に沁むや民謡酒場賑はひて 武田眞砂 百鳥 200402  
身に沁むや知らぬことあまりに多し 半澤佐緒里 百鳥 200412  
身に沁むや長子僻地へ赴任の報 栗田武三 ぐろっけ 200502  
身に沁むや京の寒さは比叡より 岩崎憲二 京鹿子 200503  
身に沁むや明日は喪ふ左乳 諸戸せつ子 春燈 200511  
身に沁むや手紙の深き畳み雛 坪井洋子 200601  
身に沁むや日々遠ざかる医師の業 水原春郎 馬醉木 200611  
身に沁むや征きしままなる友いくたり 水原春郎 馬醉木 200612 大学卒業六十年
身に沁むや光陰の墓こぼつ音 小島みつ代 200702  
仏恩の身に沁む落葉掃きにけり 中上馥子 春燈 200703  
残暑なほ潮騒の身に沁むばかり 長沼三津夫 200711  
身に沁むや人に聞かれし独り言 三浦ゑおり 風土 200803  
聴き入りて身に沁む「目黒の秋刀魚」かな 金原亭馬生 炎環 200812  
身に沁むや寡黙の鳥の一意めき 鈴鹿仁 京鹿子 200812 系露忌
身に沁むや武蔵歩みし柳生みち 水原春郎 馬醉木 200912  
身に沁むや茂吉全集ありし書架 村田文一 遠嶺 200912  
身に沁むや波より低き殉教碑 七種年男 200912  
身に沁むや島の岩屋に墓を寄せ 落合絹代 風土 200912  
身に沁むや診察番号呼ばれをり 鈴木良戈 200101  
身に沁むやそのひと言を待つてゐし 北川孝子 京鹿子 201103  
身に沁むや格天井のされかうべ 金山雅江 春燈 201112  
鵜の影も歌碑も身に沁む島巡り 千田百里 201201  
身に沁むや砂利踏みゆけば頭に韻き 千田百里 201211  
身に沁むるかに真夜に聴く鉦叩 辰巳あした 雨月 201211  
身に沁むや急に増えたる長電話 和田政子 201212  
応へなき病む人の指身に沁みる 古井公代 ぐろっけ 201302  
戸隠の翠微身に沁む杉並木 北郷和顔 末黒野 201412  
身に沁みて誦す朝々の懺悔文 大畑善昭 201512  
白樺の幹の斧傷身に沁むや 根岸善雄 馬酔木 201611  
身に沁むや海賊の海波高く 島玲子 風土 201611  
共感の思ひ身に沁む二人かな 山荘慶子 あを 201612  
かな文字の和名身に沁むアイヌ墓地 棚橋朗 201711  
湯に浸かる五体の歳月身に沁みて 呉文宗 春燈 201712  
蚊取線香香り身に沁む八十路かな 神田恵琳 春燈 201808  

 

2018年10月10日 作成

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