木下闇(木の下闇) 3   151句

一途なる蝶に身かはす木下闇   佐野まもる   天赦

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
吾のこゑの吾を離れゆく木下闇 山尾玉藻 火星 201007  
忠臣と逆臣表裏の木下闇 豊田都峰 京鹿子 201008 湊川
せせらぎの音して深き木下闇 大泉美千代 雨月 201008  
木下闇貴船神社は水の神 田中浅子 201009  
神官の影追ふ矮鶏や木下闇 中村ふく子 201009  
尼様にお弟子二人や木下闇 島谷征良 風土 201009  
船底のごとき空濠木下闇 服部早苗 201009  
落人の墓凭れ合ふ木下闇 中村碧泉 ぐろっけ 201009  
ひとところ軋みてゐたる木下闇 戸栗末廣 火星 201009  
奇兵隊の墓石並ぶ木下闇 樋口みのぶ 201010  
水音の生き生きとあり木下闇 水田むつみ ホトトギス 201012  
麗人を集め明るき木下闇 稲畑廣太郎 ホトトギス 201105  
逆落しの義経径や木下闇 坂上香菜 201108 須磨
小流れの微かな響き木下闇 木野裕美 ぐろっけ 201108  
失せ物を探す陸橋と木下闇 井上信子 201108  
木下闇抜けて子供の汽車赤し 椋本一子 雨月 201108  
木下闇お初徳兵衛ゆかりの地 奈辺慶子 雨月 201108  
磐座の鄙びし社木下闇 坂根宏子 201109  
G線上のアリア幻聴木下闇 篠田純子 あを 201108  
木下闇人を優しく包み込み 稲畑廣太郎 ホトトギス 201109  
人形も供へてありぬ木下闇 亀井紀子 201109  
木下闇透ける奥へはたどらざる 豊田都峰 京鹿子 201109  
竹箒の音まだ止まぬ木下闇 岩木茂 風土 201109  
少年に時間聞かれる木下闇 高橋泰子 201109  
木下闇見物人がさす将棋 細川知子 ぐろっけ 201109  
空こぼしまだ整はぬ木下闇 橋本くに彦 ホトトギス 201110  
住吉の歌神宿る木下闇 古賀しぐれ ホトトギス 201110  
癒されてゆつくり出づる木下闇 遠山のり子 201110  
ざわめきは風か木霊か木下闇 近藤きくえ 201110  
木下闇休めと石と風の声 小菅礼子 春燈 201110  
女三人木下闇を軽く被る 児玉有希 京鹿子 201110  
渓川のさ走れる音木下闇 宮崎正 ホトトギス 201111  
木下闇桶の割れたる釣瓶井戸 山田六甲 六花 201206  
ステッキに委ぬる方途木下闇 阪本哲弘 201208  
木下闇アリスの国へぬけるかも 熊川暁子 201208  
雨上りそぞろ歩きの木下闇 本郷宗祥 かさね 201208  
時折りは鳥の声聞く木下闇 米田文彦 かさね 201208  
学生がギター持ち出す木下闇 郡山真帆 かさね 201208  
スイッチバック大きく軋み木下闇 今井妙子 雨月 201208  
逆臣の光秀城址木下闇 山口キミコ 201209  
脳トレの手足ちぐはぐ木下闇 伊藤憲子 201209  
音もなき世界となりぬ木下闇 松田利秋 かさね 201209  
夢の続き見むと忍びぬ木下闇 東島若雄 201209  
うつらうつら人語遠のく木下闇 生田作 風土 201209  
年寄の剥くゆで卵木下闇 大山文子 火星 201209  
官教の女入りゆく木下闇 田中文治 火星 201209  
一陣の風にはじけし木下闇 橋本くに彦 ホトトギス 201210  
木下闇地藏泣きがほ笑ひがほ 塩貝朱千 京鹿子 201210  
網が出て少年が出る木下闇 林昭太郎 あまねく 201210  
木下闇磁気あるものを身につけて 杉浦典子 火星 201210  
水分の神おはします木下闇 酒井秀郎 返り花 201211  
水に入る如くに木下闇に入る 湖東紀子 ホトトギス 201212  
木下闇抜け来て野外音楽堂 安藤久美子 やぶれ傘 201212  
網が出て少年が出る木下闇 林昭太郎 201301  
木下闇古木の杉は蓋をされ 赤座典子 あを 201307  
参道や十八丁の木下闇 田中藤穂 あを 201307  
赤鳥居八本までの木下闇 大日向幸江 あを 201308  
掌に受くる神泉木下闇 桂敦子 201310  
ひとところ空の落ち込む木下闇 橋本くに彦 ホトトギス 201311  
巡礼路由緒板ある木下闇 小西和子 201408  
木下闇に胎蔵界へ続く道 近藤紀子 201408  
松籟に聞く鵺ばなし木下闇 塩路隆子 201408  
撒き幣や馬駆け抜ける木下闇 竹中一花 201408  
能舞台跡も其処此処木下闇 赤座典子 あを 201408  
今に残る穴太積なり木下闇 橋本靖子 201408  
稲荷社の千本鳥居木下闇 山崎里美 201408  
前方の明るきことも木下闇 熊川暁子 201409  
湧き水は神のささやき木下闇 浅木ノヱ 春燈 201409  
木下闇酒酌み交はす道祖神 阿久津勝利 万象 201409  
木下闇はじめて秘密持ちし日も 高倉和子 201409  
木下闇に将棋の駒の音高し 中貞子 201409  
山籟は空のせせらぎ木下闇 大島みよし 201409  
薄く眼を開く地蔵や木下闇 大島みよし 201409  
配達夫木下闇を褒めてゆく 田中藤穂 あを 201409  
御廟への磴長きこと木下闇 山本漾子 雨月 201409  
鯉の尾の水叩く音木下闇 藤井美晴 やぶれ傘 201410  
街灯のともりしままの木下闇 出口誠 六花 201410  
木下闇ふりむくたびに耳聡く 笹村政子 六花 201410  
叡山へ九十九折なる木下闇 坂根宏子 201410  
段々と濃くなる木下闇を行く 黒木東吾 やぶれ傘 201410  
伏兵の潜みし気配木下闇 池内結 ろんど 201411  
木下闇鬼は帰つてしまひけり 石川笙児 201411  
愛犬のしやくれ顔消す木下闇 神田美千留 京鹿子 201411  
軍艦のやうな鯉寄る木下闇 戸栗末廣 201412  
木下闇月輪拒む深さかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201506  
たましひの吸ひ込まれゆく木下闇 稲畑廣太郎 ホトトギス 201506  
あし音の追ひかけてくる木下闇 寺田すず江 明日葉 201505  
磴上る一段づつの木下闇 稲畑廣太郎 ホトトギス 201507  
磴上る一段づつの木下闇 稲畑廣太郎 ホトトギス 201507  
山内は今禅定の木下闇 豊田都峰 京鹿子 201507  
六義園群青色の木下闇 秋川泉 あを 201507  
ゐさうらふの増ゆるばかりや木下闇 瀬川公馨 201508  
温泉街小さき足湯の木下闇 羽賀恭子 201509  
漆黒の翅を放ちぬ木下闇 林昭太郎 201509  
戻らざる人のいくたり木下闇 荒井千瑳子 201509  
玲羊のふり向き去りぬ木下闇 安斎久英 末黒野 201509  
木下闇昼を灯せる茶室かな 新妻奎子 万象 201510  
木下闇四阿まではもう少し 安藤久美子 やぶれ傘 201510  
木下闇ベンチのわきに箸袋 吉成美代子 あを 201510  
通り雨猫の目光る木下闇 岡井マスミ 末黒野 201511  
北.側を守る城郭の木下闇 涌羅由美 ホトトギス 201512  
つまづきしもの見当らず木下闇 畑佳与 京鹿子 201601  
木下闇保護色にして草魚消ゆ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201607  
小憩や馬頭観音木下闇 安永圭子 風土 201608  
文学館へつづく小径の木下闇 多方清子 雨月 201608  
寂として命の鼓動木下闇 柴田靖子 201608  
木下闇抜けるや時の動き出す 中島昌子 201608  
風生まれ風を褒め合ふ木下闇 坂本徹 201609  
さわさわと雨降りかかる木下闇 秋川泉 あを 201609  
八方に根を張る大樹木下闇 遠山のり子 201610  
木下闇五感鋭くなりにける 中田禎子 201610  
一握の小骨になりし木下闇 元橋孝之 京鹿子 201610  
木下闇玄関先の人力車 出口誠 六花 201611  
木下闇古ぶ石碑の謀議かな 牧原嘉子 京鹿子 201612  
水かけて願う地蔵や木下闇 植木やす子 201612  
人がゐて人ゐぬ昏さ木下闇 峰崎成規 201701  
羊水に浮いてた記憶木下闇 鶴濱節子 船団 201701  
石段の木下闇へと消えゆける 田尻勝子 六花 201705  
首塚の魂を鎮めて木下闇 稲畑廣太郎 ホトトギス 201706  
木下闇試し聴きするJ・アラート 篠田純子 あを 201707  
想を練る沙翁の独語木下闇 有松洋子 201708  
なかだかな羅漢のおはす木下闇 伊川玉子 万象 201708  
木下闇入りて霊感新たなり 植村蘇臣 京鹿子 201709  
木下闇悟りの境地ふた三言 植村蘇臣 京鹿子 201709  
木下闇一揆塚とは石ひとつ 村田あを衣 京鹿子 201709  
木下闇からす三羽は謀議中 村田あを衣 京鹿子 201709  
神鶏の競ひ鳴きする木下闇 山中志津子 京鹿子 201709  
千年の魑魅(すだま)ひしめく木下闇 犬塚李里子 201710  
思ひごとひたすら祈る木下闇 海村禮子 春燈 201710  
滝道の泊月の句碑木下闇 大橋晄 雨月 201710  
渓谷の流れきはやか木下闇 原和三 末黒野 201711  
武蔵野を今に伝へて木下闇 堀田こう 雨月 201711  
聖地とは深々とある木下闇 山田佳乃 ホトトギス 201712  
有馬富士見おろす坂の木下闇 延川笙子 六花 201801  
深呼吸してより木下闇を出づ 松村光典 やぶれ傘 201710  
寝る猫に牙が覗くよ木下闇 千坂希妙 船団 201802  
その中に入れば江戸の世木下闇 稲畑廣太郎 ホトトギス 201805  
木下闇自分を置いて行く気分 中谷三千子 船団 201805  
木下闇種が浜には勝りたり 山田六甲 六花 201807  
死は突然帰り来ぬ子よ木下闇 槙野あさ子 風土 201808  
城跡の石の高積み木下闇 鈴鹿呂仁 京鹿子 201808  
木下闇抜けきし水の声をあぐ 楠原幹子 201809  
木下闇抜けて虚空へ手を伸ばす 岩月優美子 201809  
木下闇仏を刻む石寝かす 山田六甲 六花 201809  
木下闇秘密のひとつ埋めけり 溝越教子 春燈 201809  
もののけも今は昼寝か木下闇 上野進 春燈 201809  
鬼の一字碑文ありて木下闇 石井秀一 風土 201810  
木下闇利口な狐騙さない 奥田筆子 京鹿子 201811  
木下闇抜けて奥院懐へ 植村蘇星 京鹿子 201901  
芭蕉の世引き寄せ館の木下闇 稲畑廣太郎 ホトトギス 201905  
危ふきは木曽殿の背ナ木下闇 鈴鹿呂仁 京鹿子 201906 木下闇→1

 

2019年7月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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