木下闇(木の下闇) 4   39句

一途なる蝶に身かはす木下闇   佐野まもる   天赦

作品
作者
掲載誌
掲載年月
佐和山の風の虚ろや木下闇 鈴鹿呂仁 京鹿子 201907
圧してくる糺の森の木下闇 南うみを 風土 201908
走り来て猫の消え行く木下闇 石川憲二 六花 201908
自らの音に驚く木下闇 高橋将夫 201909
木下闇鳥語のあらば木語はも 千田百里 201909
百余年歴史を踏みて木下闇 小林共代 風土 201909
なりはひを問はれとまどふ木下闇 善野行 六花 201909
水鳥の二羽三羽ゐる木下闇 佐藤喜孝 あを 201909
しばらくは樫並木の木下闇 村田武 やぶれ傘 201911
木下闇思ひしほどの闇ならず 角野良生 201912
切株のとぐろに似たる木下闇 宇都宮敦子 琴引鳥 202002
木下闇家族吸ひ寄せられてゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 202006
隠れ読む文方丈の木下闇 森岡正作 202007
佇みて齢うべなふ木下闇 西川保子 春燈 202008
霊異記に出てきさうなる木下闇 高橋将夫 202008
車椅子宇宙のいろの木下闇 佐藤喜孝 あを 202009
南朝の武人の墓や木下闇 延川五十昭 六花 202010
黒松の木下闇濃し台場跡 石黒興平 末黒野 202011
羽のあるものを休ませ木下闇 谷口摩耶 202108
池尻へ広ごる油膜木下闇 森清信子 末黒野 202108
木下闇こはごは草を踏みてゆく 有賀昌子 やぶれ傘 202109
いささかの欲抱きをり木下闇 亀井福恵 京鹿子 202110
地下足袋の大きな跡や木下闇 佐藤信子 春燈 202110
坐禅石の苔千年や木下闇 小林拓路 末黒野 202111
木下闇出てゆくときも目をつぶる 阪西敦子 ホトトギス 202112
木下闇首都の喧騒閉ぢ込めて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202207
木下闇鰭あるやうに急ぎけり 森岡正作 202207
せせらぎの音の落込む木下闇 森ふく 春燈 202208
蜘蛛の囲のべたりと髪に木下闇 有賀畠子 やぶれ傘 202209
木下闇日比谷見付を過ぎてより 安藤久美子 やぶれ傘 202209
すれ違ふ人を疑ふ木下闇 森岡正作 202209
動く影金刀比羅宮の木下闇 長尾タイ 末黒野 202210
衰へは脚より来たり木下闇 土井三乙 風土 202210
麗人は俳人らしや木下闇 升田ヤス子 六花 202210
木下闇一条の日の眩しくて 河野礼子 末黒野 202211
人入れば脈打つやうに木下闇 浜田はるみ 202301
太々と走り根絡む木下闇 高畠浩一 202302
木下闇石仏群の祈りかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202306
木下闇→1

 

2023年7月12日 作成

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