下 闇     74句

下闇や土よりつづく幹の苔   松本たかし   石魂

青葉闇  木下闇(木の下闇)  下闇

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
下闇の垂り根いくすぢ釈迦の国 鷹羽狩行 199908  
参道は即下闇の瑞巌寺 鷹羽狩行 199909  
下闇に触れて脱皮の事思う 榎本祐子 海程 199911  
下闇に加へ藤棚下の闇 藤井圀彦 200009  
下闇の闇をぬぐはず羽抜鳥 原徹 銀化 200009  
下闇をふかくせせりて蝶いでず 市場基巳 200010  
下闇に入りて樹齢を讃へをり 栗山よし子 馬酔木 200109  
一塊の下闇にして一墳墓 海輪久子 円虹 200110  
下闇を抜け来し顔をひと振りす 岡本眸 200109  
下闇の続く鉄道模型かな 小野裕三 海程 200112  
下闇の濃ければ恃みまた厭ひ 岡本眸 200110  
丸葉みな柊となりて下闇を 鈴鹿野風呂 京鹿子 200202  
下闇の裾をめくりて翔ちしもの 沖祐里 200208  
下闇を驚かせたる気根かな 高梨美佐子 遠嶺 200208  
下闇をゆきて鴉の領よぎる 手島靖一 馬醉木 200210  
闇に色なく下闇に色のあり 粟津松彩子 ホトトギス 200211  
下闇といふ雨音の佳きところ 木内憲子 200210  
下闇へ誘ふ声の佳人かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200306  
下闇に居りて深海魚の如し 上澤邦彦 対岸 200308  
下闇や夢の続きを歩みをる 近藤紀子 200312  
白日を来て下闇のひだる神 清水節子 馬醉木 200408  
下闇や森蘭丸の屋敷跡 村田薫 200408  
かなかなや下闇深き湧水池 辻恵美子 栴檀 200410 醒ヶ井
下闇の深きをおそるおそる踏む 鹿野佳子 200410  
紫陽花の下闇そこに風化佛 中川濱子 ぐろっけ 200008  
下闇にひびき観光馬車の鈴 鷹羽狩行 200508 広島・帝釈峡
下闇が包む本堂・庫裡・霊廟 鷹羽狩行 200510 長勝寺
枝までも揺れ下闇の目白籠 岡崎桂子 対岸 200510  
下闇の底に水鳴る歌の橋 塩田博久 風土 200510  
下闇に漂ふ花の矢車草 瀧春一 常念 200606  
下闇を抜けたることもすぐ忘る 野路斉子 200609  
下闇にけものの匂ひありにけり 万城希代子 200611  
下闇の鷺の立てたる水しぶき 村上留美子 火星 200708  
下闇を突きぬけ落つる爆布かな 山田六甲 六花 200708  
下闇を押し開きたる光堂 櫨木優子 200709  
下闇のいま香ごもりの水辺かな 木内憲子 200709  
雫して下闇青空をこぼす 岩垣子鹿 ホトトギス 200710  
下闇に架けて手摺の赤き磴 館容子 200711  
大神宮千年杉の下闇に 藤井圀彦 200809  
香具山へ天の下闇つたひゆく 安立公彦 春燈 200810  
下闇に食みて椎の葉盛りの飯 品川鈴子 ぐろっけ 200905  
俳磚の千基下闇寄せつけず 稲畑廣太郎 ホトトギス 200906  
下闇にビル沈みゆく丸の内 稲畑廣太郎 ホトトギス 200906  
遷宮の材伐る檜山下闇に 小澤淳子 200910  
下闇に入る水音のひびきけり 戸栗末廣 火星 201008  
その中の蔓下闇の一部分 稲畑廣太郎 ホトトギス 201107  
下闇の先の明るさ来世めく 宇都宮敦子 201109  
旅先の下闇に潰されにゆく 湯川雅 ホトトギス 201110  
しばらくは下闇となる路線バス 高橋道子 201110  
下闇に少年ひとり竹刀振る 島野ひさ 万象 201110  
下闇に言葉シャッフルしつつ恋 鳥居おさむ 鳥居おさむの、背骨。 201207  
下闇に髭を光らす猫名主 山田六甲 六花 201207  
下闇へ人のつぎつぎ消えゆけり 山田六甲 六花 201208  
下闇に居りぬゴドーを待ちながら 東島若雄 201209  
下闇を来て真つ白の治療台 山尾玉藻 火星 201306  
下闇の香や動物のごとき勘 吉田陽代 201407  
下闇に石一つあり坐りけり 柴田久子 風土 201408  
秘佛見て下闇下る足軽き 山本孝夫 201408  
下闇の地を這ふ定家葛の香 山本耀子 火星 201409  
下闇に大蛇めくなり藤かづら 仙頭宗峰 万象 201409  
山門を入り下闇の別世界 波多野孝枝 末黒野 201410  
下闇に入りて五感のゆるびけり 笹村政子 六花 201410  
下闇に憩ふ介護のありにけり 大久保白村 ホトトギス 201412  
下闇に防空壕の埋もれて 瀬島洒望 やぶれ傘 201507  
下闇に隠るるやうに要石 足立良雄 201509  
下闇の十薬ほのと花明り 山本無蓋 201608  
下闇の土牢寺の孔雀啼き 松本三千夫 末黒野 201608  
下闇や主客合一問はれゐて 溝内健乃 雨月 201608  
下闇や巳様に供ふる生卵 田岡千章 201611  
橋の下闇たまりくる川涼み 小林愛子 万象 201611  
下闇に読経のこもる古刹かな 佐藤哲 万象 201611  
下闇に白蛇のごとく女消ゆ 大坪景章 椿垣 201612 竹生島
下闇の大樹に恋をしてしまふ 田尻勝子 六花 201708  
下闇をどかと抜きたる日の柱 原田達夫 201710  
下闇を抜けて下闇園広し 西村しげ子 雨月 201809  
下闇に入る喧騒に負くる前 仲里奈央 201809  

 

2019年7月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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