鯉 幟 2   48句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
小は大兼ねたることも鯉幟 稲畑汀子 ホトトギス 201905
新元号の風を待ちをる鯉幟 田中美恵子 201906
鯉幟目指すは灘の力潮 能村研三 201906
令和天皇御代永らへと鯉幟 小張昭一 春燈 201906
日本国憲法大事鯉幟 青谷小枝 やぶれ傘 201907
海風を呑み丸々と鯉幟 松田多朗 馬醉木 201907
鯉幟弛みて子等に尾を引かる 滝沢いみ子 末黒野 201908
八ヶ岳はや空泳ぐ鯉幟 堺昌子 末黒野 201908
川の中大きく泳ぐ鯉幟 佐藤慧美子 201908
摂津峡の風に吹かれし鯉幟 大塚たきよ 201908
鯉幟残るいとこは一人のみ 岩藤礼子 やぶれ傘 201908
川風や園児に百の鯉幟 篠原敬信 六花 201908
折鶴も羽ばたいてこい鯉幟 竹村淳 201909
鯉幟天与の風を捉へけり 柴崎富子 白地 201909
鯉幟流れる方の辞令かな 藤井なお子 船団 201910
重なりて垂れてゐるのみ鯉幟 秋千晴 201911
百年の家の語部鯉幟 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005
時の疫の収束願ふ鯉幟 坂下成紘 202007
鯉幟の大き目玉を畳みけり 町山公孝 202007
鯉幟五能線に沿ひ二三ヶ所 小河原清江 梛の木 202007
人影の動かぬ町や鯉幟 秋山文子 末黒野 202008
竿折れんばかりや風の鯉幟 安原葉 ホトトギス 202009
流れゆく雲に従ふ鯉幟 高倉和子 202010
鯉幟思ひ出しては泳ぎ出す 角野良生 202010
尾の先は雲に乗りたる鯉幟 高倉和子 202010
鯉幟パンデミックの青空に 佐藤千重子 202011
人見えぬ広場に泳ぐ鯉幟 赤座典子 あを 202107
鯉幟ベランダかすり泳ぎをり 菅原朋子 202107
コロナ禍を払拭するか鯉幟 土田野里子 202107
広場横切り大小数多鯉幟 谷田貝順子 202107
日本の何処かで地震鯉幟 深川敏子 春燈 202107
鯉幟その志を翻す 高野昌代 202107
ちりめんの小さき二匹の鯉幟 江口恵子 やぶれ傘 202108
よき風や谷津の田んぼの鯉幟 熊谷成子 202108
鯉幟に乗つて少年期に戻る 高橋将夫 202108
ブラックホールこの眼で見たき鯉幟 三木亨 202108
微笑むと母に似る子や鯉幟 農野憲一郎 春燈 202108
海女の田の四五枚ばかり鯉幟 田中臥石 末黒野 202108
磴の上のあまた燦たり鯉幟 須加葉子 末黒野 202108
微笑むと母に似る子や鯉幟 農野憲一郎 春燈 202201
三十年もそこに来てゐる鯉幟 山田六甲 六花 202204
夜の川を群れて泳ぐや鯉幟 秋川泉 あを 202207
風無くば家族寄り添ふ鯉幟 峰崎成規 202207
鯉幟吐かせし息は天のもの 金子野生 京鹿子 202209
老いふゆる街や勢の鯉幟 吉田千恵子 末黒野 202209
てんでんに尾鰭で泳ぐ鯉幟 萩原渓人 やぶれ傘 202210
張り切つて山を越えたる鯉幟 高倉和子 202211
灘風に天地失ふ鯉幟 小林朱夏 202212
鯉幟 →1

 

2023年5月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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