返り花 2         100句

返り花三年教へし書にはさむ    中村草田男

帰り花  二度咲

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
たんぽぽの花を大きく返り花 滝沢伊代次 万象 200611  
返り花ひかりとなれり午後ひととき 宮津昭彦 200612  
それからの日の淡あはと帰り花 田千鶴子 馬醉木 200701  
カルメンの国くれなゐの返り花 鷹羽狩行 200701  
黒門に弾痕しるし帰り花 神蔵器 風土 200701  
かたまりて帰り花咲く交差点 荻原麗子 酸漿 200701  
寂として野中に白き帰り花 長崎桂子 あを 200701  
銅鑼の音の余音たしかむ返り花 森山のりこ あを 200701  
八十路てふよはひひしひし返り花 筏愛子 200702  
桜島背の磯庭園帰り花 野田博 200702  
三四郎池たんぽぽの返り花 片山由美子 200702  
かたばみの返り花して師の句碑に 高村俊子 万象 200702  
一葉の洋髪写真返り花 荻野嘉代子 春燈 200702  
一枝に集まる魂の返り花 中野京子 200702  
耐ふることいつか身に添ひ帰り花 水谷芳子 雨月 200702  
林檎生りつつ枝先の返り花 石垣幸子 雨月 200702  
下野の国分寺跡返り花 北村香朗 京鹿子 200702  
人だかり覗いて見れば返り花 足利徹 ぐろっけ 200702  
かげ沼に銃声一つ返り花 森高武 風土 200702  
古い木といへど健やか返り花 土田栄 200702  
念ずれば通ずの謂や返り花 生方義紹 春燈 200703  
返り花潮の匂ひの美術館 小林奈穂 200703  
かうはしてをれぬと見れば返り花 戸栗末廣 火星 200703  
ゆくほどに吾をいざなふ帰り花 水野節子 雨月 200703  
喪の家の一輪返り花ひそと 池田倶子 雨月 200703  
返り花仰ぎ晩節飛び立たむ 池田倶子 雨月 200703  
獅子像シーサーの舌に賽銭帰り花 石橋萬里 ぐろっけ 200703  
老いてあるたあいなき夢返り花 守屋井蛙 酸漿 200703  
湖の風に躑躅の帰り花 渡邊紅華 酸漿 200703  
夕雀二羽の遊べる返り花 滝沢伊代次 万象合同句集 200703  
もう一度だけ逢ひませう返り花 北川隆子 200704  
鬼房亡く敏雄忌近き返り花 池田澄子 200704  
イエスには復活木には返り花 岩岡中正 ホトトギス 200705  
帰り花遺跡百里の道しるべ 小野寺節子 風土 200705  
返り花問はるる前に答へたる あさなが捷 200705  
返り花忍者屋敷へ送迎バス 松下幸恵 六花 200705  
今年また返り花咲く墓地並木 舟橋千枝子 八千草 200705  
指さして児等不思議がる返り花 舟橋千枝子 八千草 200705  
敗荷の水にあやめの返り花 瀧春一 200706  
ここよりは獣道とや帰り花 稲畑廣太郎 ホトトギス 200711  
みち二つどつちにしよう返り花 堀内一郎 あを 200711  
返り花雲ひとつなき天守かな 加藤みき 200712  
橘の香もゆたかなる返り花 鷹羽狩行 200712

「橘」三十周

年を祝して

五弁花の派手に並びし返り花 中島玉五郎 200712  
庭師来て刈り込まれけり帰り花 水谷ひさ江 六花 200712  
返り花離婚三十年パパ現る 澤田緑生 馬醉木 200801  
胸赤く灯るや木瓜の返り花 斎藤道子 馬醉木 200801  
青空をまぶしむ木瓜の返り花 横田初美 春燈 200801  
忘れ得ぬ祖母の後ろ手帰り花 岡野ひろ子 200801  
生垣に這へる鉄線帰り花 波多野葉子 200801  
木瓜一枝しづかにゆれる返り花 早崎泰江 あを 200801  
枝先に光あつめて返り花 安部里子 あを 200801  
蒼天の奥まで澄めり返り花 泉田秋硯 200802  
イエスより如来に親し返り花 宮脇ちづる 200802  
返り花あたり見回すやうに咲き 久保円至誠 200802  
帰り花しんみり話す相手欲し 高村洋子 遠嶺 200802  
オブラートに若き日包む返り花 天野きく江 200802  
川きらら蕪村の句碑と返り花 近藤きくえ 200802  
霊山の真殿横に返り花 椿和枝 200802  
占ひは信じてをらず返り花 出木裕子 200802  
遠山に細き昼月返り花 加藤奈那 ぐろっけ 200802  
返り花ぽつりと紅し家居よし 坪井洋子 200802  
雨雲の先に雨雲かへり花 吉弘恭子 あを 200802  
絆されて揺るる心や帰り花 土屋啓 馬醉木 200803  
高齢者劇団若し返り花 秋場貞枝 春燈 200803  
寄棟に泥の溜りし返り花 松本桂子 200803  
残心さながら石楠花の返り花 山崎靖子 200803  
夕暮の雨の気配や返り花 内藤紀子 遠嶺 200803  
返り花ひとりの吾にただ一輪 岡野峯代 ぐろっけ 200803  
廟の前しかとあやめの返り花 大畠政子 雨月 200804  
断ちがたき思ひのありや返り花 大川冨美子 ぐろっけ 200804  
すぐ横に誰も居らざる帰り花 服部早苗 200804  
寒なれど色散らし咲く返り花 長谷川たか子 酸漿 200804  
一枝の条理不条理帰り花 高橋宏行 遠嶺 200804  
返り花この世あの世と遊びたし 湯浅夏以 遠嶺 200806  
雲どこへ行くのソウルの返り花 中原幸子 船団 200806  
現世に何をわすれて帰り花 湯浅夏以 樹も鳥も 200806  
垣を結ふ紐きしきしと返り花 宮崎すみ 神々の交信 200808  
帰り花御花の庭といふ気品 稲畑廣太郎 ホトトギス 200810  
帰り花いつも見つけし辺りかな 稲畑汀子 ホトトギス 200811  
人も又日向によるべ帰り花 稲畑汀子 ホトトギス 200811  
森深く来て抜ける空帰り花 稲畑汀子 ホトトギス 200811  
返り花きつと誰かの置き手紙 鷹羽狩行 200812  
朱鷺色を好みし母よ帰り花 上原重一 200812  
滔々と琳派の流れ帰り花 林日圓 京鹿子 200812  
折れ伏せるものの影濃し返り花 加藤克 200901  
流れなき水車静かに返り花 渡部磐空 200901  
返り花濃くも淡くも色正し 渡部磐空 200901  
返り花久しく逢はぬ人の家 中貞子 200902  
優しさの聖母に似たり返り花 岩月優美子 200902  
葉表を嫌ひ葉裏に返り花 布川直幸 200902  
帰り花大きめに切るアップルパイ 米山喜久子 200902  
吉備路ゆくサイクリングや返り花 楯野正雄 200902  
何時の日か一茶を訪はむ返り花 戸村よねこ 遠嶺 200902  
海鳴りは父母の声返り花 菊池育子 遠嶺 200902  
人も風も声かけてゆく返り花 荒井書子 馬醉木 200902  
帰り花恋歌つづり千年紀 門伝史会 風土 200902  
老僧の叙勲の沙汰や返り花 石崎浄 風土 200902  
躓きは自戒のはじめ返り花 橋添やよひ 風土 200902  
青空をひき寄せてゐる返り花 浅田光代 風土 200902  
返り花これより先の台本なし 今城あき子 炎環 200902  
甘樫の丘の青空帰り花 藤田良 炎環 200902 帰り花 3→

2019年11月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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