十月桜     96句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
遠く来てまみゆ十月桜かな 大場燈児 風土 199911  
十月ざくら十一月の雨すこし 阿部ひろし 酸漿 199912  
十月桜秩文札所の井戸を汲む 菊地恵子 酸漿 200001  
十月桜奥歯の痛むごとくかな 神蔵器 風土 200012  
十月の桜小振りにぼかし紅 市橋章子 ぐろっけ 200102  
さはさはと日ざし十月桜かな 山仲英子 200110  
愁思ふと十月桜仰ぎ見て 水原春郎 馬醉木 200112  
いのち透く水音十月ざくらかな 北川孝子 京鹿子 200112  
十月桜ひそかに咲きて人とどむ 阿部ひろし 酸漿 200112  
ちらばりて十月さくらさきにけり 鈴木多枝子 あを 200112  
飛ぶ鳥に十月桜色淡し 中島徳子 酸漿 200201  
小流の走る十月桜かな 浅野恵美子 酸漿 200201  
新旧の卒塔婆十月桜かな 角田信子 六花 200201  
忙中閑ありて十月桜かな 神蔵器 風土 200201  
木洩れ日のやうな十月桜かな 鈴木伊都子 200202  
疎に咲いて墳の十月桜かな 谷村祐治 雨月 200202  
まつくろな幹の十月桜かな 太田寛郎 200203  
十月桜影のなかまでかげののぶ 吉弘恭子 あを 200212  
入寂の寺の十月桜かな 田村すゝむ 風土 200301  
まなうらのかわき十月桜かな 武井清子 銀化 200301  
朝日さす十月桜いと淡し 大山妙子 酸漿 200302  
咲き残る十月桜奥の院 下田水心子 円虹 200305  
人のはや退きし十月桜かな 山仲英子 200310  
鴉跳ね十月桜咲きにけり 蓮井崇男 対岸 200312  
宰相の十月さくら咲きにけり 神蔵器 風土 200312 大慈寺
仁和寺に入りて十月桜かな 中村洋子 風土 200401  
比翼塚の昏るる十月桜かな 禅京子 風土 200401 駒込吉祥寺
こめかみに薄日十月桜かな 黒田咲子 200401  
熱川の十月桜歩を伸ばす 池田静枝 帆船 200401  
十月桜三島大社に参拝す 大塚洋子 酸漿 200402  
ふたもとの十月桜に会ひ得たり 林裕子 風土 200501  
継ぎ障子いくつ十月桜咲く 南奉栄蓮 風土 200501  
神ながら八重の十月桜かな 神蔵器 風土 200512 大宮八幡宮
夕暮の風の十月桜かな 谷村祐治 雨月 200603  
十月桜静かにちりて神の庭 関まさを 酸漿 200604  
身にしみて清衡桜と申すべく 神蔵器 風土 200612 中尊寺十月桜
うす日にもまぎれ十月櫻かな 佐藤喜孝 あを 200612  
天空に十月桜消えにけり 斉藤二三代 200612  
沼辺十月ざくらほつほつと 道給一恵 遠嶺 200701  
三代のほとけに十月桜咲く 落合絹代 雨月 200701  
按針の墓に十月桜かな 松崎鉄之介 200701  
三代の栄耀十月桜咲く 橋添やよひ 風土 200701  
昼月の透けて十月ざくらかな 伊東恵美子 馬醉木 200702  
新宿の十月桜に会いに行く 古賀トシ江 200703  
千枚田登れば十月桜かな 代田青鳥 風土 200712  
十月桜あさぎまだらが訪ひ来る 大里快子 酸漿 200712  
話題にし十月桜さびしめり 松井倫子 火星 200801  
薄墨の笛の音十月桜咲く 関根洋子 風土 200801  
十月桜おくれても咲くたしかさよ 阿部ひろし 酸漿 200812  
新年の長谷寺十月桜咲く 阿部ひろし 酸漿 200902  
旧街道十月桜咲き初めし 青木陽子 酸漿 200902  
霞むこと悟り十月さくらかな 神蔵器 風土 200912

「風土」五十周

年記念祝賀会

里山に会ひし十月櫻かな 曷川克 遠嶺 201001  
誌齢祝ぐ庭に十月桜咲く 門伝史会 風土 201001  
羅漢像へ影を十月桜かな 小野口正江 末黒野 201002  
祝ぎごとの終わりて十月桜かな 竹内悦子 201002  
華やぎもすこし十月桜かな 志方章子 六花 201003  
絹雨に十月桜なほ透けて 甲州千草 201101  
十月桜二つ返事を甲斐性に 田中貞雄 ろんど 201101  
雨上る空に十月桜咲く 上原光代 酸漿 201101  
寂寞の十月ざくら二三輪 田中芳夫 201102 大坂城庭苑
しろじろと湖畔十月桜かな 高木千鶴子 酸漿 201102  
十月桜人はおほかた薄情に 堀内一郎 あを 201111  
遠き富士近き十月桜咲く 神蔵器 風土 201112  
はかなげな花びら淡し十月桜 木戸宏子 201201  
沼風のほろほろ十月桜かな 荒木甫 201201  
満面に日を浴ぶ十月桜かな 山田春生 万象 201201 皇居東御所
消えさうな十月桜離宮跡 瀬戸悠 風土 201201  
青空を容れて十月桜かな 中根美保 風土 201201  
家持の歌碑に十月桜かな 岡淑子 雨月 201201  
枝くろぐろと十月桜あはあはと 國保八江 やぶれ傘 201202  
そこはかと十月桜雨催 佐藤喜仙 かさね 201212  
たましひの一途十月さくら咲く 神蔵器 風土 201212  
今年また皇居の十月桜かな 安永圭子 風土 201306  
西行を恋へば十月桜咲く 神蔵器 風土 201312  
露の宿十月桜に迎へられ 塩田博久 風土 201401  
塔頭の十月桜人こばむ 岡田史女 末黒野 201401  
顔ぶれの揃ひて十月桜咲く 柿沼盟子 風土 201401  
十月桜見たさに乗りし北条線 廣畑育子 六花 201402  
池の綺羅十月桜咲きそろふ 加藤静江 末黒野 201402  
堰堤の十月桜咲く日和 安部和子 雨月 201402  
天よりのたより十月桜咲く 神蔵器 風土 201403  
曇る日を押し上げ十月桜かな 吉田政江 201501  
父母の墓訪ひて十月桜かな 岡本尚子 風土 201501  
ひとつぶのなみだ十月桜かな 雨宮桂子 風土 201501  
東大寺に隣る十月桜かな 深澤鱶 火星 201502  
十月桜遺影の姉の片ゑくぼ 布川孝子 京鹿子 201603  
人去つて後の十月桜かな 水野恒彦 201610  
曇天に十月桜縁取られ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201611  
曇天を十月桜払ひゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201611  
大空に散らばる十月桜かな 田村すゝむ 風土 201701  
池心に塔映し十月桜咲く 落合絹代 風土 201701  
沼風に十月桜ひたに咲く 箕輪カオル 201701  
ぽつぽつと灯して十月桜かな 板橋昭子 201701  
国技館裏手に十月桜かな 原田しずえ 万象 201702  
うすき日をあつめて十月櫻かな 佐藤喜孝 あを 201704  
池の辺に咲きをる十月桜かな 仲山秋岳 万象 201803  
田の息を吐き出すごとく落し水 山本則男 201803  
十月桜見て出町橋河合橋 つじあきこ 201812  
咲き切つて十月桜つぶらなり 善野行 六花 201902  

2019年10月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

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