寒 桜    81句

山の日は鏡の如し寒桜   高浜虚子

冬桜 緋寒桜 寒緋桜 十月桜

作品
作者
掲載誌
掲載年月
寒桜そこが死に処かもしれぬ 保坂加津夫 会者定離 199900
重文の門のうちなる寒桜 武久昭子 風土 200003
今生にあみだ母みた寒さくら 塩貝朱千 京鹿子 200005
膨らみし母校並木の寒桜 金子里美 船団 200006
西新井大師に少し寒桜 熊谷みどり いろり 200104
寒桜見えて坂照る裏通り 竹内美智代 酸漿 200104
良妻の顔して咲けり寒桜 松田都青 京鹿子 200202
碧天に白まぎれなき寒桜 小路紫峽 円虹 200203
まみゆる日再びなくて寒ざくら 山田暢子 風土 200203
寒桜上野の森の一ところ 夏目満子 酸漿 200204
寒桜誰かに似たる石仏 岡本幸枝 ぐろっけ 200204
桜咲く便りを寒く聞いている 延川五十昭 六花 200205
寒桜見て不思議なく住み馴れし 嶋田摩耶子 ホトトギス 200206
首里城の栄枯をひそめ寒ざくら 寺出訓三 ホトトギス 200207
右靴が一齊に鳴り寒ざくら 佐藤喜孝 あを 200212
近海の波降りきたり寒櫻 小澤克己 遠嶺 200304
寒ざくら透けり後生は見えねども 中尾杏子 200403
はるばるとせつせつと寒ざくらかな 田村みどり 京鹿子 200405
寒桜日がな一日鎚の音 赤座典子 あを 200503
温泉町つらなる伊豆に寒桜 松崎鉄之介 200504
渺々と咲きをる寒の桜かな 植松美根子 200504
寂光の一輪づつの寒桜 桑田青虎 ホトトギス 200504
寒桜触れさうに行く山の辺を 芝宮須磨子 あを 200504
寒桜崖のホテルに径つづき 寺岡ひろし 雨月 200506
寒桜ぴくりぴくりと風に耐へ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200601
ほつほつと省略ぎらひの寒ざくら 村田冨美子 京鹿子 200605
寄贈して霊木となる寒桜 村上和子 ぐろっけ 200605
寒桜末梢神経研ぎ澄まし 中野英歩 八千草 200607
震へ咲く寒桜てふ運命かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200701
バスで来し熱海に目立ち寒桜 嶋田一歩 ホトトギス 200706
海光に枝ひろげたる寒桜 足立武久 酸漿 200803
曇天のひかりまとへり寒桜 足立武久 酸漿 200803
咲ききりてはや暮色なる寒桜 加瀬美代子 200803
大念珠くぐる鬼門に寒桜 大井邦子 ぐろっけ 200804
寒桜くらき運河に錵なせり 上谷昌憲 200804
さまよへる母の御霊や寒櫻 鳥居恭宏 遠嶺 200804
表鬼門少し離れて寒櫻 東良子 首座星 200804
牧野邸の大寒桜咲きゐたり 中島伊智子 酸漿 200806
寒桜咲きて周りを明るくし 三原利枝 200904
雨戸閉め主おらずとも寒桜 猿橋二三雄 ぐろっけ 200904
寒ざくら野辺に天使のドレス色 伊東和子 200905
黒潮の風の岬の寒桜 大坪景章 万象 200905
寒ざくら悲史を伝へて皇子の墓 水田壽子 雨月 200905
三木清溺れし池や寒桜 浅井青陽子 ホトトギス 200906
ちりちりと空に微塵の寒桜 三嶋隆英 馬醉木 201003
しろたへの蘂を張りけり寒桜 鳳蛮華 201004
あかつきの卓の上なる寒桜 中島陽華 201004
池の面に咲く一輪の寒さくら 四條進 201004
寒さくら梅と並ぶも神の山 四條進 201004
豆剣士鋭い打ち込み寒桜 小林武弘 201004
励み合ふ連衆のあり寒櫻 曷川克 遠嶺 201005
寒桜見上ぐる空の雲迅し 松尾芳子 万象 201005
寒ざくら川音黙しゐたりけり 上山永晃 春燈 201005
立寄らで過ぎて悔無し寒桜 嶋田摩耶子 ホトトギス 201006
寒桜当麻曼荼羅拝し来て 石垣幸子 雨月 201104
見ごろとも思へぬ見ごろ寒ざくら 今村征一 ホトトギス 201105
寒桜家の新装終りけり 家塚洋子 酸漿 201105
一ト声をかけたし寒に咲くさくら 堀田こう 雨月 201204
露地うらをとつとつと来て寒桜 伊藤希眸 京鹿子 201206
静脈の華やぐ日あり寒桜 林昭太郎 あまねく 201210
体内に引潮ありて寒桜 遠山陽子 201212
杉木立間にぽつぽつ寒桜 和田勝信 かさね 201302
沼杉を背にほのと寒ざくら 土居通子 ろんど 201303
山中の湯に映ゆ白き寒桜 後藤克彦 かさね 201305
寒桜咲き満ちてなほ淋しかり 有本惠美子 ろんど 201403
声ありて頭上におぼろ寒桜 四條進 201403
開きつつ色の失せゆく寒桜 笹村政子 六花 201404
寒ざくら渚に二人逃げる追ふ 森理和 あを 201404
舞殿の雨拍子かな寒桜 北村淳子 ろんど 201405
寒桜真つ直ぐに立つ母の杖 林徹也 201406
死出の衣をくれなゐと決め寒桜 荒井千佐代 201503
寒桜人の温もり感じつつ 伊吹之博 京鹿子 201504
寒ざくら成さねば背より夕昏れる 塩貝朱千 京鹿子 201504
幹咲きは直情型や寒桜 福永尚子 ろんど 201504
東京に二花三花咲く寒桜 神蔵器 風土 201504
寒ざくら子はそれぞれの新戸籍 熊川暁子 201505
突然のごとく咲くとよ寒桜 嶋田一歩 ホトトギス 201507
喧騒の街に一本寒桜 村上和義 万象 201605
逆転のサムライシュート寒桜 品川古市 末黒野 201606
寒桜己が余生を読み切れず 石田きよし 201703
神さぶの光の中の寒桜 水谷文謝子 雨月 201704
美しき齢は問はず寒桜 本郷桂子 ホトトギス 201706
広小路より歩き来て寒桜 丑久保勲 やぶれ傘 201805
山寺の清々しきは寒桜 河合公八郎 201905
摩天楼の街に一樹の寒桜 本田豊明 201905
咲きゐしに違ひなきこと寒桜 嶋田一歩 ホトトギス 202006
梅を見に来しに満開寒桜 嶋田一歩 ホトトギス 202006

 

2020年12月21日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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