冬木の芽 2     100句

冬芽  冬木の芽  冬の芽

作品
作者
掲載誌
掲載年月
突抜けの空の青さや冬木の芽 石原光徳 酸漿 200404
冬木の芽支離滅裂の先にあり 平野貴 対岸 200404
晴天やころころ丸き冬木の芽 赤尾杉昌子 対岸 200404
早口の孫の饒舌冬木の芽 橘沙希 月の雫 200404
少年のまなこに決意冬木の芽 白鳥彰子 200405
古寺巡る制服の子ら冬木の芽 塩井志津 栴檀 200405
冬木の芽登園順に検温す 荒井千佐代 200405
ソプラノの楽譜となりぬ冬木の芽 保田英太郎 風土 200405
電飾に絡まつてゐる冬木の芽 稲畑廣太郎 ホトトギス 200412
独り居に慣れてはゐても冬木の芽 高木勝子 帆船 200502
青空はインクの匂ひ冬木の芽 野口香葉 遠嶺 200503
冬木の芽ことば探しの逆光に 木山杏理 京鹿子 200503
信条はこの道を行く冬木の芽 関口幹雄 遠嶺 200503
冬木の芽明日への夢の飛翔あり 長瀬恒子 遠嶺 200503
冬木の芽枝のびやかに天を差す 青木民子 酸漿 200504
三人の子らへ発信冬木の芽 小林成子 火星 200504
くれなゐを深く蔵して冬木の芽 鈴掛穂 200504
ピアノ無き小さき保育所冬木の芽 荒井千佐代 200504
長年の稽古を今も冬木の芽 栗本佳代子 200504
何時よりの病かばひて冬木の芽 小阪喜美子 遠嶺 200504
海峡を臨みし城址冬木の芽 安原ときこ 遠嶺 200504
冬木の芽沼面の光あつめけり 木村倫三 遠嶺 200504
寄り添うてそれぞれの夢冬木の芽 井内佳代子 遠嶺 200504
顔あげて歩けば光る冬木の芽 植松安子 200504
一途とはかくも熱きや冬木の芽 寺内佶 遠嶺 200505
トルソーの胸の厚さや冬木の芽 青山正生 200505
冬木の芽空の蒼さにふくらめり 河合大拙 百鳥 200505
冬木の芽父は家ぬちに咳ける 瀧春一 菜園 200509
冬木の芽日差に解け初めにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200511
まつさらな未来ありけり冬木の芽 大森慶子 母衣 200602
石膏の肩の断面冬木の芽 竹内弘子 あを 200602
親ばなれ子ばなれ遠き冬木の芽 伊東恵美子 馬醉木 200603
みどり児を乗せてシーソー冬木の芽 糸川草一郎 百鳥 200603
まとふものみな地に返し冬木の芽 梶井和呼 酸漿 200603
旧離宮寂然として冬木の芽 増田八重 酸漿 200603
水の鳴る岩の隙間や冬木の芽 神山テル 栴檀 200603
空手空拳さあれどと撫づ冬木の芽 高千夏子 200603
冬木の芽海に光の跳ねてをり 石平周蛙 対岸 200603
山影は氷の段差冬木の芽 山中明子 対岸 200603
精進を問はれてをりぬ冬木の芽 関口幹雄 遠嶺 200604
叱つても尚も慕ひぬ冬木の芽 田中聡子 遠嶺 200604
母と立つ面影橋や冬木の芽 赤池英津子 遠嶺 200604
蒼天にひたすら呼気を冬木の芽 近藤きくえ 200604
紅白の餅の膨らみ冬木の芽 植木戴子 200604
キャンパスの奥よりピアノ冬木の芽 廣畑忠明 火星 200604
門川に落す雪塊冬木の芽 蘭定かず子 火星 200604
駅前の鳥のオブジェや冬木の芽 安室敏江 百鳥 200604
あらためし句帳の匂ひ冬木の芽 上田繁 遠嶺 200605
前山に彩生まれけり冬木の芽 菊池育子 遠嶺 200605
年金は亡夫の足跡冬木の芽 村上和子 ぐろっけ 200605
冬木の芽少年恋を知り初むや 酒井静子 四葩 200605
吸ひ込まれさうな大空冬木の芽 清水和子 酸漿 200605
冬木の芽除けて結びぬ凶神籤 尼嵜太一郎 ぐろっけ 200606
青春は今もどこかに冬木の芽 環順子 夢帽子 200608
いつしかに孤舟となりぬ冬木の芽 環順子 夢帽子 200608
黒靴は闘ふ靴や冬木の芽 坂ようこ 200703
冬木の芽退職近きベンツ来る 高橋芳子 火星 200703
参道に赤き数珠買ふ冬木の芽 稲葉ちよこ 風土 200703
山あひの朝の霊気や冬木の芽 今井松子 遠嶺 200703
雨あとの空の広さや冬木の芽 永見嘉敏 酸漿 200703
墾道に信号ひとつ冬木の芽 三浦ひろみ ぐろっけ 200703
血圧のグラフ落着く冬木の芽 鈴木石花 風土 200704
いのちとは宇宙の重さ冬木の芽 三宅照一 遠嶺 200704
正面に天守閣あり冬木の芽 垣岡暎子 火星 200704
一途とふ見えざるものへ冬木の芽 佐久間由子 200704
数行の略歴の問冬木の芽 服部早苗 200704
空青き穴八幡や冬木の芽 川島澄子 酸漿 200704
北国の日月白し冬木の芽 百瀬七生子 海光 200705
冬木の芽努力はいつか実を結ぶ 赤羽正行 遠嶺 200705
幼子のはじけて園の冬木の芽 関口幹雄 遠嶺 200705
蕉像の視線の先の冬木の芽 稲畑廣太郎 ホトトギス 200801
紐ほどくやうに鳥声冬木の芽 林友次郎 遠嶺 200802
月越えて好天続く冬木の芽 坪井洋子 200802
胸中のあした待たるる冬木の芽 神山志堂 春燈 200803
こころざしの中に木の鶏冬木の芽 荒井和昭 200803
冬木の芽手首の華著な父なりし 田村園子 200803
天恵の日差しあふれて冬木の芽 鈴木とし子 遠嶺 200803
妣よりの受けし詩魂や冬木の芽 森竹昭夫 遠嶺 200803
ひむがしに逢ひたき人や冬木の芽 宮尾直美 200803
図書館の窓に風音冬木の芽 志立佐知子 200803
冬木の芽女工哀史の峠越ゆ 藤原はる美 200803
冬木の芽まぢかに臨む会議室 高田令子 200804
石橋の池をゆるりと冬木の芽 小澤克己 遠嶺 200804
冬木の芽今日をしつかり生きてゆく 与川やよい 遠嶺 200804
はるかなる声聞きとめし冬木の芽 横松しげる 遠嶺 200804
冬木の芽通ひなれたる川伝ひ 池田よし子 やぶれ傘 200804
冬木の芽キリンの鼻のこそばゆき 竹内弘子 あを 200804
確かなる大地の鼓動冬木の芽 浅井美子 遠嶺 200805
冬木の芽新期講座のビラ攻めに 疋田巴麻 京鹿子 200805
晩成の子と信じゐる冬木の芽 永本純子 200806
散策の日和戴く冬木の芽 林友次郎 天帝 200806
吾が仰ぎ妻の見つむる冬木の芽 藤田宏 長城 200808
河岸を向くお歯黒獅子や冬木の芽 府川房江 母の空 200808
七歩の才なきを嘆ぜず冬木の芽 小泉貴弘 筑波の道 200811
零余子とかな女の句碑や冬木の芽 鈴木石花 風土 200902
ランナーに風のかがよふ冬木の芽 遠藤真砂明 200902
福鈴の緒の揺れ止まず冬木の芽 徳井節子 馬醉木 200903
喜びはきつとこれから冬木の芽 米山のり子 馬醉木 200903
微笑みの木喰佛や冬木の芽 近藤きくえ 200903
手枕に夢膨らませ冬木の芽 川口襄 遠嶺 200903
冬木の芽→ 3      

 

2021年1月21日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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