冬 日 9    114句

暖き冬日あり甘き空気あり   高浜虚子

冬日  冬の日  冬陽

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
下着類冬日にまかせ乾かせり 筒井八重子 六花 201202  
漢江のつぶさに懐く冬日かな コ田千鶴子 馬醉木 201202  
峡ぐらし冬日余さず使ひけり 松岡和子 201202  
源流は冬日をとばし高瀬川 中野京子 201202  
受戒待つ堂森閑と冬日満つ 狹川青史 馬醉木 201202  
浄土寺の阿弥陀は冬日光背に 山口キミコ 201202  
新星の掠めてゆきぬ冬日宙 柳川晋 201202  
診察を冬日の残る椅子に待つ 中原敏雄 雨月 201202  
石蕗咲いて冬日吸い取る黄色かな 佐々木薫 かさね 201202  
窓越しの冬日は部屋を膨らます 高橋和枝 201202  
冬日影妻は撒き餌を懇ろに 石田康明 春燈 201202  
冬日逃ぐからす不在の烏丸 鈴鹿仁 京鹿子 201202  
冬日逃げきつて会議の始まりぬ 千田百里 201202  
廃校の冬日を返す硝子窓 三代川玲子 春燈 201202  
墓石の一文字冬日礫かな 田中貞雄 ろんど 201202  
麻酔覚めICUに冬日濃し 大木清美子 201202  
「母の日」の袋残さる冬日向 森山子月 ぐろっけ 201203  
うたた寝の母は冬日に透けてゐし あさなが捷 201203  
よく動く嬰の拳や冬日向 松岡和子 201203  
クリスタル・グラスに冬日溢れさす 高田令子 201203  
威儀正す大福蛙冬日向 佐藤玲子 春燈 201203 炎天寺
花街の冬日に干されし透明傘 遠藤実 あを 201203  
願掛けの一字一石冬日濃し 山本麓潮 万象 201203  
気の弱りが老け呼ぶ冬日居直れや 小林清之介 風土 201203  
玄室に洩るる冬日の斑の揺れて 後藤桂子 万象 201203  
己が墓西向きに建つ冬日向 荒木甫 201203  
洪鐘や冬日に沈む東慶寺 根岸善行 風土 201203  
雑木林冬日のはだら踏みゆけり 永島雅子 春燈 201203  
遮断機はひとりばたらき冬日入る 浅井吉雄慈 夕端居 201203  
首洗ひ池の冬日のさざなみす 杉浦典子 火星 201203  
食卓に冬日差し込む朝餉かな 松木清川 ぐろっけ 201203  
人肌の石仏に触れ冬日差 川下明子 雨月 201203  
大阪城見ゆる病室大冬日 白石善子 雨月 201203  
大佛の町を冬日のおほひけり 田中文治 火星 201203  
田も畑も屋敷も冬日差すばかり 山内碧 201203  
冬日どつと欅の洞に入りにけり 谷村幸子 201203  
冬日吸ふ子の権現の大草鞋 松木清川 ぐろっけ 201203  
冬日差野菜畠の日の疎ら 岸本林立 雨月 201203  
冬日載せ水上バスの着きにけり 廣瀬雅男 やぶれ傘 201203  
冬日燦々どんどん恐いものが減る 辻美奈子 201203  
冬日満つ我が庭へ画架立てにけり 岸本林立 雨月 201203  
冬日浴ぶ夫の髭剃り一時間 中下澄江 201203  
冬日輪マストに掲げ出航す 遠藤真砂明 201203  
馬のりに越ゆる倒木冬日漏れ 成田美代 201203  
白壁に白猫消えし冬日向 栗原京子 201203  
母と居て父の思ひ出冬日向 苑実耶 大河 201203  
夢殿の厨子の扉に冬日差 細川知子 ぐろっけ 201203  
帚目の市松模様冬日満つ 山下佳子 馬醉木 201203  
梵鐘を撞きたき冬日時頼忌 占部美弥子 末黒野 201203  
古民家の崩えし瓦や冬日差し 山岸甲一 やぶれ傘 201204  
子の冬日妻に冬日のすこし違ふ 定梶じょう あを 201204  
赤き実を辿りて森の冬日向 加藤みき 201204  
浅草に浅草の鳩冬日向 今井千鶴子 ホトトギス 201204  
草の上のカヌーに冬日差してをり 涼野海音 火星 201204  
冬日向針穴かざし糸通す 松本桓子 ぐろっけ 201204  
冬日差し居間に眠りし柴犬に 山岸甲一 やぶれ傘 201204  
淋しげな象の目に会ふ冬日向 堀田こう 雨月 201204  
とこしへに冬日のやうな孔子像 箕輪カオル 201205  
一茶句碑まろし冬日のあたたかし 町山公孝 201205  
まだ冬日あふるるのみの新居かな 湖東紀子 ホトトギス 201206  
癌見舞ふ冬日柔らかなればこそ 水野範子 ぐろっけ 201206  
大玻璃戸冬日嘆へて結露落つ 阿久澤利男 やぶれ傘 201206  
冬日燦塔の九輪に水煙に 國保八江 やぶれ傘 201206  
冬日浴びどうもどうもといい出会い 鶴濱節子 始祖鳥 201206  
月白く置き去り冬日尾根に落つ 布川直幸 201211  
存うてけふあるがまま冬日向 酒井秀郎 返り花 201211  
真北より風来て壊す冬日向 布川直幸 201212  
やんちやなる傷も頼もし冬日向 松山潤子 京鹿子 201301  
戒名を書いて覚ゆる冬日かな 樋口みのぶ 201301  
児の傷に薬を塗りて冬日射 西郷慶子 201301  
手を貸せる母の散歩や冬日向 鈴木セツ 201301  
赤貝のむき身とろりと冬日さす 宮崎紗枝 春燈 201301  
襖絵のかすれに力冬日影 石川かおり 201302  
何事もすることなくて冬日浴ぶ 大西八洲雄 万象 201302  
小座蒲団冬日に並ぶ通過駅 松井志津子 201302  
水平線を烈火に染めて冬日落つ 堀田清江 雨月 201302  
切株に木の香の匂ふ冬日向 藤岡紫水 京鹿子 201302  
二上山(ふたかみ)の冬日つれなし単線路 鈴木照子 201302  
猫の尾の冬日払へる舟屋かな 西村節子 火星 201302  
馬屋奥に差し入る冬日四角なる 山本耀子 火星 201302  
片頬を冬日に焼かれをりにけり 田尻勝子 六花 201302  
たつぷりの冬日に染まる髪淡し 高倉恵美子 201303  
たんねんにつまみし毛玉冬日向 上村葉子 風土 201303  
ゆるゆると冬日の中へ霊柩車 西村しげ子 雨月 201303  
雲突と切れて射しくる冬日かな 服部珠子 雨月 201303  
街路樹を離れて冬日海へ落つ 田中臥石 末黒野 201303  
金とふ字大書の僧に冬日燦 小原登志春 雨月 201303  
公園に動かぬ電車冬日差す 大川ゆかり 201303  
座布団に冬日の座る一茶の忌 菊川俊朗 201303  
妻に手を籍しゐて冬日すぐに落つ 池田喜代持 六花 201303  
飼ひ猫の玉座といへり冬日向 辻美奈子 201303  
新しき畳に初の冬日差 井手浩堂 万象 201303  
厨子納む青葉の笛や冬日燦 山本麓潮 万象 201303  
知合ひのやうに冬日の差して来る 後藤立夫 ホトトギス 201303  
冬日射す書棚に据る広辞苑 田中臥石 末黒野 201303  
島といふ翳海といふ冬日向 古賀しぐれ ホトトギス 201303  
乳母車冬日の影をひきながら 廣瀬雅男 やぶれ傘 201303  
畑中の墓所に冬日の豊かなる 藤井美晴 やぶれ傘 201303  
鳩どもと歩く冬日のホームかな 井上石動 あを 201303  
磨きたる窓に冬日をあふれさす 高橋和枝 201303  
雷神の臍の辺りに冬日射す 須藤美智子 風土 201303  
おだやかな冬日水面に鷺の影 前川美智子 末黒野 201304  
一瞬の眠り車窓の冬日差 丑久保勲 やぶれ傘 201304  
神鶏の砂浴ぶ背冬日差 城戸緑 末黒野 201304  
冬日影池の整備の捗らず 行川秀雄 末黒野 201304  
冬日差し南に住めば化粧濃く 伊舎堂根自子 万象 201304  
別荘の薪整然と冬日影 谷口律子 末黒野 201304  
片付けの納戸の奥へ冬日かな 臼村喜久代 万象 201304  
落柿舎の冬日のなかに座して詠む 安藤久美子 やぶれ傘 201304  
俎板を干して冬日を裏返す 和田絢子 春燈 201304  
樹木葬冬日の傾ぐ注意札 鴨下昭 201305 河野香苑氏を悼みて
見舞ふ人亡き部屋広き冬日かな 三村純也 ホトトギス 201306  
水中歩行背骨に冬日ガラス越し 梁瀬照恵 ぐろっけ 201307  
縁側の冬日ふんはり透けゐたり 布川直幸 201311  
冬日中妻かなします下着替 藤丸誠旨 春燈 201312 冬日→ 10

 

2016年1月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。