冬銀河 4    100句

火のように泣きたし吾も冬銀河    岸本マチ子

銀河 天の川 冬銀河 夏銀河

作品
作者
掲載誌
掲載年月
白湯飲むや夢のつづきに冬銀河 水原春郎 馬醉木 201502
冬銀河ビッグデータとは微細 矢崎すみ子 201502
一寸だけ見ゆる都会の冬銀河 中島玉五郎 201502
α(アルファ)より∞(インフィニティ)へ冬銀河 柳川晋 201502
冬銀河ギター弾く子は淋しがり 山田正子 201503
冬銀河街は淋しき人ばかり 荒井千佐代 201503
今生の出逢ひは一度冬銀河 吉永すみれ 風土 201503
せんせいと呼ばれていたの冬銀河 たかはしすなお 201503
大理石のお風呂あり〼冬銀河 おーたえつこ 201503
島唄は耐へ忍ぶ唄冬銀河 城台洋子 馬醉木 201503
冬銀河かの世この世と別れ住み 中村房子 馬醉木 201503
冬銀河輪廻転生今ここに 竹田ひろ子 ろんど 201503
もしもから始める話冬銀河 笹村恵美子 201503
隣国の文字まだ読めず冬銀河 宇都宮敦子 201503
手のぬくみ孫へと残す冬銀河 安居正浩 201503
「はやぶさ」の六年の旅や冬銀河 近藤鉦子 201503
冬銀河街は淋しき人ばかり 荒井千佐代 201504
戦する星もありなん冬銀河 高橋将夫 201504
温泉といふ極楽や冬銀河 松岡和子 201504
冬銀河またはらからの星加ふ 渡部良子 馬醉木 201504
肩組んで攻めくる濤や冬銀河 金子正道 京鹿子 201504
終電の残して行けり冬銀河 望月敏男 万象 201504
箱船の「夜間飛行」や冬銀河 辻久々 船団 201505
冬銀河眺めて母を偲びけり 渡辺安酔 201505
番地無き羅臼の更くる冬銀河 土屋草子 ろんど 201505
冬銀河生と死淀みなく流れ 岩月優美子 グピドの瞳 201506
水甕の水のどよめく冬銀河 ほんだゆき 馬醉木 201510
生きるとは重ねる別れ冬銀河 吉永すみれ 風土 201511
冬銀河遡(のぼ)れば青春もどるかも 布川直幸 201512
胸底を流るるごとく冬銀河 平野加代子 春燈 201601
わが息と風の声聞く冬銀河 佐渡谷秀一 春燈 201602
みぞおちや冬の銀河の波立てり 寺田すず江 201602
平家村の分厚き闇や冬銀河 斉藤マキ子 末黒野 201602
また明日の序曲生まるる冬銀河 荒木澤子 201603
木の家の木々も息して冬銀河 荒井千佐代 201603
生も死も紙一枚や冬銀河 林いづみ 風土 201603
何もかも見ゆる齢や冬銀河 竪山道助 風土 201603
冬銀河ゆっくり充電EV車 のざきまみこ 201603
木の家の木々も息して冬銀河 荒井千佐代 201604
冬銀河ジャガード織の0と1 矢崎すみ子 201604
冬銀河円周率の果てしなし 藤原若菜 春燈 201604
驥に跨りて駆けに駆けたり冬銀河 瀬川公馨 201604
冬銀河味方はひとりをればよい えとう樹里 201604
足下より闇の深まる冬銀河 上辻蒼人 風土 201605
冬銀河子等と寝惜しむ峡泊り 吉田きみえ 末黒野 201605
恋は魔物なれどひかるる冬銀河 柴田靖子 201605
冬銀河天文台のジュラルミン 木暮陶句郎 ホトトギス 201606
露天湯の奥は真闇よ冬銀河 樋口みのぶ 201606
ひとり言も生きてゆく術冬銀河 吉田順子 201608
起き上がり小法師が散って冬銀河 阪野基道 船団 201612
山盛りの泡で洗顔冬銀河 陽山道子 船団 201612
冬銀河余生は神に委ねけり 井上正子 童女 201701
冬銀河耳を澄ませば心澄み 楠原幹子 201701
終列車過ぐる静寂や冬銀河 峰幸子 末黒野 201702
冬銀河マイナンバーの人となる 上野紫泉 京鹿子 201702
冬銀河木目渦巻く船箪笥 山本無蓋 201702
冬銀河無弦の琴を奏でをり 榎本秀治 201702
逢ふ前のときめきほどの冬銀河 吉田悦子 201703
冬銀河ひときは光るひとつかな 堀岡せつこ 201703
露天湯の湯気のかなたの冬銀河 北郷和顔 末黒野 201703
海峡の奥はシベリア冬銀河 松原智津子 万象 201703
欣一綾子しきりに恋し冬銀河 山田春生 万象 201703
家族にてときに酸欠冬銀河 井上菜摘子 京鹿子 201703
冬銀河一人の庭でありにけり 犬塚芳子 201703
聞きなれし声降りきたる冬銀河 近藤紀子 201703
ものの翳胸にたたみて冬銀河 寺田すず江 201703
生も死も刻のまぼろし冬銀河 水野恒彦 201703
山峡の空狭かりし冬銀河 森和子 万象 201704
癒え祈ることのほか無し冬銀河 荒井千佐代 201704
死ぬるより独りは怖し冬銀河 苑実耶 201704
甘老海の青き卵や冬銀河 熊川暁子 201705
北欧の宿の露天湯冬銀河 鏡英子 末黒野 201706
無機物にとげとげのある冬銀河 川嶋健佑 船団 201707
ロケットに潜めた写真冬銀河 川副民子 船団 201707
印南野の端に美妃あり冬銀河 山田六甲 六花 201712
冬銀河仰ぐや身の錆いつか失せ 安立公彦 春燈 201801
生き下手の死に上手なり冬銀河 大塚文枝 京鹿子 201801
冬銀河イヤホンに聴くシベリウス 栗原公子 201801
莨火を消して逝かれし冬銀河 千田百里 201801
空仰ぐならひ今もて冬銀河 西岡啓子 春燈 201802
今更の初恋告ぐる冬銀河 平田はつみ 馬醉木 201802
広辞苑は言葉の宝庫冬銀河 荻野周子 雨月 201802
悼む人多きこの年冬銀河 河本由紀子 春燈 201803
ミサイルの射角鋭し冬銀河 大内マキ子 万象 201803
ふり仰ぐありて見えざる冬銀河 飛高隆夫 万象 201803
冬銀河小康の癌うべなひて 杉田智榮子 馬醉木 201803
終バスを一人降り立ち冬銀河 森清信子 末黒野 201803
もろもろの音消ゆる帰路冬銀河 佐津のぼる 六花 201803
掛替えのなきがらくたや冬銀河 秋岡美津子 201803
冬銀河最北端の車輪止め 竹内タカミ 201804
遠ざかる夜汽車の音や冬銀河 布施由岐子 末黒野 201805
冬銀河宇宙にも人働きて 斉藤マキ子 末黒野 201805
冬銀河祖父母看取りし母看取る 横田敬子 201806
子を宿す形の土偶冬銀河 深川淑枝 201806
冬銀河までの漂流ブックカフェ 中原幸子 船団 201806
長生きは素敵で無敵冬銀河 長谷川博 船団 201806
冬銀河仰ぎて道を迷ひけり 山田六甲 六花 201812
冬銀河アスパラガスは眠らない 赤石忍 船団 201812
冬銀河窯の色濃き音を聴く 石原孝人 京鹿子 201901
生きるため生まれてきたる冬銀河 近藤喜子 201902
冬銀河 →5      

 

2022年2月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。