冬銀河 2     109句

冬銀河女体のごとく横たはり     原 裕

銀河 天の川 冬銀河 夏銀河

作品
作者
掲載誌
掲載年月
明日歩くための体操冬銀河 山田美恵子 火星 200402
冬銀河何も持たずに立ちてをり 本多俊子 200402
冬銀河身のぬくみもて子を包み 宮坂恒子 200402
母恋の遠吠つづく冬銀河 森理和 あを 200402
生きざまの弾けるロック冬銀河 鎮田紅絲 200403
空軍の益荒男逝けり冬銀河 淵脇護 河鹿 200403
冬銀河けものの耳の尖るとき 近藤喜子 200403
冬銀河会ひたき人は皆遠し 矢嶋みつ江 遠嶺 200403
冬銀河より眺めたきこの地球 北原瑞枝 遠嶺 200403
新宿に手のひらほどの冬銀河 菅原健一 200403
火と水の輪廻の尽きず冬銀河 長谷英夫 馬醉木 200404
ちちははを深くは知らず冬銀河 佐藤博美 200404
晩節も尽きぬ夢あり冬銀河 赤羽正行 遠嶺 200404
冬銀河方曼陀羅となりにけり 栗栖恵通子 200404
親と子を隔てる海の冬銀河 内藤三男 ぐろっけ 200404
今日もまたかくてありけり冬銀河 内田稔 遠嶺 200405
魚河岸の大き円屋根冬銀河 若林杜紀子 百鳥 200405
客宴めひとりづつ去り冬銀河 あさなが捷 200405
冬銀河寡黙な父として逝きき 野沢しの武 風土 200409
自販機の故障してをり冬銀河 内藤ゑつ ゑつ 200411
無限大イコール零の冬銀河 岩木茂 風土 200501
冬銀河ピーターパンがその窓に 山崎祐子 万象 200501
白波に寄する白波冬銀河 森理和 あを 200501
不確かな宇宙の仕組冬銀河 芝宮須磨子 あを 200502
夫の鼾どこにもあらず冬銀河 浜口高子 火星 200502
仮の世を本気で生きて冬銀河 丸山敏幸 200502
五右衛門風呂顎まで浸り冬銀河 藤田満枝 万象 200503
黒松の太き幹なり冬銀河 天野きく江 200503
マンモスの臼歯見しあと冬銀河 岩月優美子 200503
海に向く大窓撫でて冬銀河 芝宮須磨子 あを 200503
冬銀河ピアノ高音にて終る 仲村洋子 百鳥 200503
闇馴れの眼に悠久の冬銀河 泉田秋硯 200503
こころざす一人にひとつ冬銀河 川崎洋吉 遠嶺 200503
冬銀河熱く沸かしてひとりの湯 山嵜加代子 河鹿 200503
病み耐へて生かさるる身や冬銀河 山嵜加代子 河鹿 200503
人づてに訃報聞く夜の冬銀河 山嵜加代子 河鹿 200503
遠き世の階の一段冬銀河 山嵜加代子 河鹿 200503
カラスにはカラスの塒冬銀河 迫口君代 河鹿 200503
枕辺に紙と鉛筆冬銀河 小島とよ子 遠嶺 200503
煩悩をひとつ消したし冬銀河 渡辺民親 遠嶺 200503
コンサート果て下町の冬銀河 小國佐世子 遠嶺 200503
刻限を過ぎて気づきし冬銀河 竹内美智代 酸漿 200504
冬銀河スプーンの音とボールペン 大山里 200504
冬銀河改札一人出でにけり 後閑達雄 対岸 200504
亡くなりし人の偉大さ冬銀河 三浦澄江 ぐろっけ 200504
冬銀河地下シェルターのありどころ 中尾公彦 200504
神殿も神像も石冬銀河 石川笙児 200504
冬銀河ちちの家守る姉ひとり 荒井千佐代 200504
大いなる意志の眼や冬銀河 吉澤利治 遠嶺 200504
冬銀河胸に満ちくるもののあり 村田文一 遠嶺 200504
山に添ふホテルの窓の冬銀河 芝宮須磨子 あを 200504
佳き法話聞きてもどりぬ冬銀河 小山漂葉 酸漿 200505
縄跳びの縄が巻き込む冬銀河 中川美代子 ぐろっけ 200505
蕉翁の詠みし佐渡なり冬銀河 永島よしお 200505
このままでいくしかないか冬銀河 梅田知子 200506
瞬くは友中天の冬銀河 馬場龍雨 200508
千万の宝石めけり冬銀河 久保栞 200601
灯を消して湯宿の潤む冬銀河 田下宮子 200602
復原の鳥の埴輪や冬銀河 酒井忠正 百鳥 200602
音あらく雨戸繰りをり冬銀河 木野本加寿江 火星 200603
冬銀河夜行列車の旅つづく 橋本幸子 百鳥 200603
旅立ちの四駆満タン冬銀河 町田昇 百鳥 200603
天地の妙音となる冬銀河 奥村邦子 200603
石垣へ修学旅行冬銀河 池崎るり子 六花 200603
犒ひのなかに別れて冬銀河 唐木和世 200603
冬銀河注げ水城の大和の辺 河内桜人 京鹿子 200603
呼吸機で姉生かさるる冬銀河 尾辻のり子 河鹿 200604
泪にも男の美学冬銀河 永田歌子 遠嶺 200604
中心はここにありけり冬銀河 石橋亀次郎 遠嶺 200604
耳鳴りも愛しむ音や冬銀河 里中章子 200604
冬銀河一番窯の火の吹きし 森加名恵 百鳥 200604
同期の友みな天国へ冬銀河 沼口蓬風 河鹿 200605
冬銀河戦火の子らの瞳にも 松永弥三郎 河鹿 200605
冬銀河目指す高原列車の灯 北尾章郎 200605
冬銀河見よやと亡夫は夢の中 筏愛子 200605
冬銀河女系の城の金ベツト 服部郁史 京鹿子 200605
山峡の村の掛橋冬銀河 物江晴子 八千草 200605
盛り上がるカンツォーネの夕べ冬銀河 中島英子 八千草 200605
冬銀河凶のみくじは持ち帰る 服部早苗 200611
地下鉄に息つぎありぬ冬銀河 小嶋洋子 200611
冬銀河こらへきれずに零しけり 大東由美子 火星 200702
天象儀の冬銀河見る寝椅子かな 安井和子 200702
古代皿てふ鈍き色冬銀河 天野きく江 200702

 追悼・伊藤和子さん

まざまざと見送る離舟冬銀河

小澤克己 遠嶺 200702
大らかに生きて行きたし冬銀河 大西洵子 遠嶺 200702
冬銀河長嘆息に及びけり 山田景司 遠嶺 200702
音たてて時の過ぎゆく冬銀河 田中藤穂 あを 200702
禅堂の中は真冬の銀河かな 小澤克己 遠嶺 200703
川上も川下もなし冬銀河 高橋将夫 200703
冬銀河家路の彼方知らせくれ 割田容子 春燈 200703
号泣に伏すと仰ぐと冬銀河 林昭太郎 200703
地下室はボクシングジム冬銀河 篠藤千佳子 200703
夜泣蕎麦通り過ぎゆく冬銀河 柳生千枝子 火星 200703
断りを悪びれもせず冬銀河 瀬下るか 200703
句画二枚購ひをれば冬銀河 小澤克己 遠嶺 200703
街路樹のにはかにやせし冬銀河 片山茂子 遠嶺 200703
冬銀河故郷の山の変はらざる 鈴木久香 遠嶺 200703
主よ主よと指組み眠る冬銀河 荒井千佐代 200703
今生の一句授けよ冬銀河 岩淵彰 遠嶺 200704
冬銀河人工衛星みつけた日 三宅照一 遠嶺 200704
冬銀河山に無音の音なりし 堀志皋 火星 200704
冬銀河修学旅行は石垣島 池崎るり子 六花 200704
妻の肩にふれて歩めり冬銀河 渡邉友七 あを 200704
こはれさうな心の箱に冬銀河 芝宮須磨子 あを 200704
冬銀河昼間は何もなき山河 今橋眞理子 ホトトギス 200705
佳き出会ひまだある予感冬銀河 峯桜子 遠嶺 200705
冬銀河欺く道も無き荒野 和島出 遠嶺 200705
冬銀河巨漢の腕に嬰眠る 竹中一花 200708
冬銀河時空に歪みありにける 前田美恵子 200712
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2021年1月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。