冬帽子 5    32句

雪晴れてわが冬帽の蒼さかな    飯田蛇笏

夏帽子 冬帽子  パナマ帽  麦稈帽

作品
作者
掲載誌
掲載年月
会場に遅れ気味なる冬帽子 大橋晄 雨月 202001
かばんよりいつもの帽子冬に入る きくちきみえ やぶれ傘 202002
冬帽子鴉の視野を過りけり 近藤牧男 京鹿子 202002
シャンソンの似合ふ街角冬帽子 栗山恵子 雨月 202002
居酒屋の棚にずらりと冬帽子 きくちきみえ やぶれ傘 202003
冬帽子押さへて渡る跨線橋 藤井美晴 やぶれ傘 202003
冬帽子目深にかぶる暮るる街 有賀昌子 やぶれ傘 202003
冬帽子風に真向ふ前屈み 渕田則子 末黒野 202003
文豪は猫舌である冬帽子 能城檀 船団 202003
幸せの大小なんて冬帽子 つじあきこ 202003
冬帽子正真正銘石頭 たかはしすなお 202003
夢いまだシャンソン歌手や冬帽子 小田嶋野笛 末黒野 202004
友待つや斜めに被る冬帽子 守谷紀栄 末黒野 202005
乗り合はす兎の耳の冬帽子 本郷公子 京鹿子 202005
あっち向いてホイで横向く冬帽子 長谷川博 船団 202006
面影は横顔ばかり冬帽子 佐藤信子 春燈 202102
テノールで歌ふ牧師の冬帽子 有賀昌子 やぶれ傘 202103
前髪の気になる少女冬帽子 中川幸恵 202104
冬帽子漁のなき日も浜に来て 須賀ゆかり 202104
冬帽子なんじやもんじやの大樹下 滝沢いみ子 末黒野 202104
定年のあとの歳月冬帽子 戸栗末廣 202105
来る日より去る日いとほし冬帽子 高村令子 風土 202105
一病のからだ愛ほし冬帽子 上辻蒼人 風土 202105
もう一度パリに行きたし冬帽子 高橋均 やぶれ傘 202105
顔の彫り深むる父の冬帽子 柴田佐知子 202107
撫でさすり棺に入れる冬帽子 有賀昌子 やぶれ傘 202201
吹かれゐし遊び足りない冬帽子 佐藤千恵 京鹿子 202201
化粧して叔母の手編みの冬帽子 池上昌子 春燈 202202
冬帽子真深にうどん立食ひす 菅原末野 風土 202203
冬帽子指の覚えし模様編 長尾タイ 末黒野 202203
冬帽子かむり己れといふ荷物 鈴木順子 京鹿子 202203
冬帽子の友走り来る二年振り 秋川泉 あを 202203
モナリザにまた戻り来る冬帽子 竪山道助 風土 202204
冬帽子→1

 

2022年12月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。